満天の星が広がる「星空保護区」に認定された石垣島北部の星空(2016年8月撮影、星空ツーリズム提供)
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石垣市と竹富町は2日までに、国際ダークスカイ協会(米アリゾナ州)が実施する「星空保護区」に国内で初めて認定された。
両市町は世界基準の星空と認められたことを新たな観光資源にしたいほか、星空保全の取り組みを進める契機にもしたい考えだ。
認定は3月30日付(現地時間)で、両市町には2日に通知された。
星空保護区認定制度は美しい夜空を保護する取り組みを促進するために国際ダークスカイ協会が設ける制度で、認定には屋外照明に関する厳格な基準などを満たす必要がある。
両市町は2017年7月に、国立公園区域内などが対象の「ダークスカイ・パーク」認定を目指して、西表石垣国立公園内の石垣島北部と竹富町全域を対象に国内で初めて申請した。対象面積は4万653ヘクタール。
ダークスカイ・パーク認定は世界で59番目で、5種類の保護区カテゴリー全体では96番目の認定となる。一方、竹富町内の街灯の一部が認定基準に満たないため、今回は基準を満たす整備を段階的に実施することを条件とした「暫定認定」となる。
石垣市は星空を観光コンテンツの一つに加えて観光誘客を進めたい考えで、竹富町も滞在型観光を促進する契機として認定を歓迎する。両市町とも住民に星空保護の重要性の普及啓発を図るとしており、市は18年度内に光害抑制のため「星空保全条例(仮称)」を制定する方針だ。
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