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Trial&Errorしてみる植物観察日記通

おきでんんと申します。大まかにいうと趣味のことを書きます。
不定期更新。

見よ、実よ、ドラゴンフルーツは我々に可能性を示された。

2025年01月11日 21時29分32秒 | おきでんんのタワゴト
前回の記事の続き…かな。

今回はいつもより、殴り書き、陳謝。

とりあえず以下の2つの動画を見てほしいと思うのだ。時間のある時で構わないのだ。

(…英語だって?あまり問題ない。最近の自動字幕は進歩が著しい。数年前とは隔世の感がある。)
動画の設定から字幕オン、自動翻訳>日本にすればよい。少し不自然さはあるが大体意味は通じるはずだ。

WALLACE RANCH CHIMAERA GRAFT / What is a CHIMAERA GRAFT? / They DID it and We SAW It
https://youtu.be/tuv5Jga_rZY?si=HE18mjoYD0crYLvB

How to CREATE a DRAGON FRUIT Somatic Hybrid
https://youtu.be/INj7J4lSVHA?si=uezCZoAtozqhNwak

視聴いただけただろうか?

えーと要するにですね、前回の記事はですね、
半分タワゴトのつもりで書いたのだが、
本当に半分は真実だったかもしれない。。ということだ。。

しかしながら、The Wallace Ranch Graft Hybrid と呼ばれるこの品種は
今のところ、キメラ、周縁キメラ、体細胞雑種かどうかは、
どうもはっきりわかっていないようだ。
それぞれの動画でSomatic Hybrid(体細胞雑種)、CHIMAERA GRAFT?(キメラ接木?)

いったいどっちなんだい? どこかのしかるべき研究施設に送ってきちんと調査してもらいたいもんだね…

(この時点ではまた別の可能性、接木の台木に著しく影響され
表現型が大幅に変更された穂木ということもあり得るのではないかと思う)

The communication of endogenous biomolecules (RNA, DNA, protein, hormone) via graft union might play key roles in the new traits formation of graft hybrids
これはまあ本筋からそれるが接木雑種らしい。
…ブドウ科?もしかしてブドウ科にも多肉植物が存在するから「乾燥に強いブドウ」が作り出せる可能性があるってことかい?
湿潤な日本ではほぼ意味はないが、乾燥地域では十分役に立ちそうだなぁ。。

ただ、これらの動画を見てどうやら思い違いをしていたことに気づいたので追記としてここに書き記す。

(チオンジェン)


カキシルス


箇条書き
・どうも内部の形成層からシュートが発生するようだ。
(この部分はサボテンでいうと「髄おろし」の、髄という部分か?形成層でいいのか?)
・垂直に切ったうえで形成層を合わせている。おおよそ通常の接木の発想からはかけ離れている。
・シュートは側面の切断面からだけではなく、上部の切断面からも発生しえるようだ。
・目的のそれっぽいシュートが出るまでひたすら、目的でないシュートを取り除いている。

ポイントは、形成層を合わせる面積を最大化すること、
2つの組織からなる形成層の切断面が露出されていること だろうか?

ドラゴンフルーツなので、この方法が最適なのかもしれないが、
柱サボテンおよび玉サボテンに応用しようと思うと以下の困難に突き当たることが想定される。
(シャコバ・・・?確かに形状が似ているシャコバならそのまま応用可能かもしれない。
だが一体  と 融 合 さ せ よ う というのか?)

・稜数が多い。つまり休眠芽が非常に多い。シュートを一つずつ取り除いていたのではいつまでたっても目的のシュートにたどりつけない。
(私はこの方法は好みではないが、刺を燃やすと副次的に側面から芽が出なくなる…という性質も利用できるかもしれない。)
・ドラゴンフルーツと違って貯水組織が多いので、動画の切り方では形成層を露出させることが難しいのではと思われる。

切り方ひとつとっても結果が大きく変わる可能性がある。
何か効率の良いやり方を考えないと難しいだろう。

切り方の改善の案

単純に垂直に割って、それから水平にスライスを繰り返す?
(調べていると、兜や牡丹類を胴切りすると維管束付近に不定芽が出ることがあるらしい。←自分は未確認。
上部の切断面からも不定芽が発生しうるのならば、
動画のドラゴンフルーツのように側面からの切断面にこだわる必要はない…のかもしれない。)

あとは、、切断面にジベレリンペーストでも塗るべきか…?

まだまだ分からないことが多い。非常に興味深い。

つーぎーきー と はーざーしー の秘められたる可能性?

2024年05月24日 23時34分51秒 | おきでんんのタワゴト
もーう そーう
たー わー ごー とー !!!!

https://www.semanticscholar.org/paper/Horizontal-genome-transfer-as-an-asexual-path-to-of-Fuentes-Stegemann/2a9145b93a3caeccf2d463936b098097168df9c9
(Google翻訳のタイトル→)新しい種を形成する無性生殖経路としてのゲノム水平伝播

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28846455/
(Google翻訳のタイトル→)ゲノム進化の目撃:共生と水平遺伝子伝達の実験的再構築

どちらもpdfがアクセスできるリンクを貼っておいたので参照されたし。

最初の論文は要するにだ…、
接木の接続部位では、「細胞融合」のように異種のゲノムが合体した、
「異質倍数体」にかなり近いものが生成されている。
その部分を切り出して組織培養すれば無性的に(有性生殖を経ずに…つまり交配という方法をとらずに)
異種のゲノムが合体した細胞融合に似た異質倍数体の植物を得られる可能性があるという話だ。

※ただし論文で提示される実験材料がタバコ属の植物なので他の植物に応用可能なのかは不明。
もし応用不可能だったのであれば、その時点でこの考えはすでに失敗だといえる…
タバコ属は異なる科でも3ヶ月は接木できるくらいだしタバコ属が特殊な植物である可能性もありうる。
留意されたし。なお、ペニチュアでも異科間接木は可能であるが、これもタバコ属と同じナス科植物だ。
…ん?ペニチュアに実生接ぎはできるのかや?…本題からそれるからやめとこう。※

交雑によらない方法であり、細胞融合と比べて容易に、
接木できる植物であれば新たな遺伝子資源となる中間母本となるものを生み出す方法と言える。

しかし、この手順には組織培養というハードルがある。
現在では組織培養キットなるものがあるので、昔よりは組織培養に挑戦するハードルは下がったと言えるが、
それでもコンタミなど、まだまだ成功確率が少ないように思う。

ところで、接木と言えば接合部位が融合するには細胞が一旦脱分化するという手順を踏むようだ。
それは切断の傷害ストレスに応答して(脱分化組織である)カルスが生成されるのがポイントだ。

そして、接木と同じような傷害ストレスに応答して起こる反応…
どうにしかして難しい組織培養を経ずにカルス…脱分化…そして再分化…不定根および不定芽の形成…させる方法はないものか…

ふとおもった、

これはもしかして多肉植物の葉挿しで起こっていることに近いのでは…? とね。
それで色々調べてみたが

通常の植物はそうっぽい。

しかしエケベリアとかの多肉植物ではどうやらそうではない。
葉挿しには成長点をつけて、葉をもぎ取れとある。
成長点が、原基なのか、幹細胞なのかどっちかを意味するかは分からぬが
とにかく一旦脱分化を経てから再分化するという手順を踏んでいるようには思えない。

一方、アナカンプセロスの葉挿しでは成長点というものが見られない。
しかも芽が出るのに3ヶ月もかかるらしい。
これは脱分化→再分化という手順を踏んでいる可能性が高そう。

つまりだ、あえて成長点をのこざすに多肉の葉をスパッと切断し、
別種の多肉の葉同士を切断面で接木のように接着させたまま葉挿しすれば、
交配できない遠縁のグループでも、ゲノムが合体した植物が再生されるのではないか…とね。

…サボテンと関係ない?まあ話はまだもうちっと続くのじゃ。

葉挿しにはエケベリアのように成長点が葉に存在する植物は特殊で当てはまらないかもしれないが、
一般的には成長点が存在せず、切り口から植物体が再生する傾向にある。
(ホヤ・カーリーの葉挿しなど成長点が失われると植物体が再生しないものもあるが…
不定芽が形成されていない…?そのあたりは植物ホルモンの問題かな…)

サボテンでは刺座の付近から芽が出る。
子吹きや、上部の成長点を切断して増やす方法とかな。
つまり、原基なのか幹細胞なのかわからぬが、そういった組織が刺座の数だけ多数にある。
(これらの成長点を全て取り除けば葉挿しのように不定芽が切り口から再生するのではと考えた。)

接木に成功したサボテンがあるとする。
穂木も台木も刺座付近の組織をすべて取り除いたうえで、
接ぎおろし…ただし台木はうすーく切り取る。台木が枯れない程度に。

もしくは

穂木同士で接木するようなイメージで
双方の下部を切断し接木する。
根が活着した後に刺座の組織をとる。



1,2,3,は通常のサボテン。上部の成長点と全ての刺座付近の組織をカット。
カットするのは刺座から子吹きさせないのが目的だから芯止めでもよいかもしれない(1,2,3はサボテンを想定しているが多肉植物の葉でも可)
4は、疣さしの応用。刺座は一つだけだがカットする。(そうでないと刺座から再生する)左がドリコテレで右がアリオカルプス
疣さし接木のほうが刺座付近の組織を除去する手間がほとんど無い分やりやすいかもしれんのお
…そういやレウクテンベルギアは疣さしできるのかや?わっちにはわからぬのじゃ。

もし仮にうまくいくのであれば下部から不定根が生えて、(不定根が生えるのは通常の挿木と同じ)
遅れて不定芽も地下を通り再生される…はず。こんな感じ。白い箇所は日光が当たらない部分はこうなってるんじゃないかなと。



左が合体なし、右が合体あり。ここのA+Bが目的の異質倍数体の植物体。
あくまで葉挿しの様子から得た着想だからそもそもサボテンに適用可能かはわからぬ。

(イラストがあれだって…?いや、トラックボールマウスでペイント難しすぎだろ…
ペンタブ?簡易な図のイラストのためにわざわざサブパソコンを起動するのがめんどくての_(:3」∠)_)

まあやってもいない机上の空論だし失敗するのではないかと思うが
ワンチャン、もしかするとキメラの効率的な作出になるかもしれん
キメラもまあ…接木よりも密接に異種の細胞が接着している状態だともいえるし、
細胞間の遺伝子移動が全くないとは無いとは言い切れないしな

※なお、これはあくまで交雑ができない遠縁の植物に限り行うのが望ましい。
なぜなら異質倍数体は作出された時点であるいみ新たな別種とみなされる状態だし、
もしかすると自然界での異質倍数体が元になったと考えられるアフリカツメガエルのように
祖先となった両種を滅ぼす可能性もありえるかもしれないので気軽に試さないほうがよいと思われる。
この方法はあくまで最終手段というのが私の認識だ。※

おわり

えーあいのいらすと

2024年05月24日 21時58分21秒 | おきでんんのタワゴト
植物の話ではなく、今回はAIのイラストの話だ。
ここのカテゴリはタワゴト。あまり深く考えないでほしい。

本題

AIのイラスト。

仕組みの一例としては、
Diffusionモデル(拡散モデル)は、
元の画像データを徐々にノイズで埋めていき、その後ノイズを除去して画像を再生成する
というプロセスをとる。

どう考えても人間はそのようにして絵を描かない。
(…と私が思うだけでもしかしたら描く人はいるのかもしれないが。もちろんドット絵とも異なる。)
例えるならドット単位で、延々とランダムに四方八方に色つきのドットをキャンパスに高速で打ち込みながら(しかも瞬時に打ち分けながら)、
完成した段階でようやく元となる画像(もしくはイラスト)を見て学習し
再び次のイラストに取り掛かる…ようなものだ。

他のかたちで例えるなら
アナログテレビの砂嵐は覚えているか?
画像を徐々に砂嵐化して、それから元に戻すようなものだ。

それは人間には考えられないやり方なのだろうが、
機械にとっては…しいて言うならアルゴリズムというか計算上ではそれが合理的なやり方なのかもしれぬ。

一方、人間は絵を描く時には線分から描きだす。
幼児でも、絵を描く前段階としてまず殴り書きから入る。

オランウータンは絵を描くという概念は多分ありそうにないが
それでも殴り書き、線分を描くという動作はする。
チンパンジーもそう。ゴリラも大体似た感じだ。

ゾウはもう少し絵の概念があるのか、
それとも調教次第なのかはよく分からぬが、
もう少し人間の絵に近いものを描く能力があるようだ。
それらはyoutubeにも挙がっているので検索されたし。

ともかくとして、ここで私が思うのは、
AIのイラストの是非ではなく、
AIのイラストの描かせ方の問題なのだ。
現状のAIのイラストが悪いとは言わないが、こう、
どこか人間離れしている。

まず、3Dを認識させてはどうか?
現実の世界を認識させる必要がある。
目が二つを、二つのカメラに置き換えて、
ロボットアームをつけて、イラストソフトを触らせる。

それが難しいというのなら直接3D画像を読み込み、
(AIにゲームを操作させるように)AIにイラストソフトを操作させる形でもよいと思うが
まずはオランウータンのような殴り書きを自発的に描くプログラムは書けないのか?
その次の段階として、ゾウの描く絵のような抽象画は描けないのか?

イラストソフトで線分が描ければ上出来。
塗りができればなおよい。
それがいかに稚拙なものであったとしても、
赤ん坊のかくような絵であったとしても、それは大きな一歩だ。

今のAIイラストも、わずか数年前までは
悪夢のような意味不明なものしか描写できなかったのを覚えているだろうか?

そうすれば、3Dの位置関係を完全に把握できるはずであり、
描写の破綻も少なくなるだろうと思うが、
いや、やはり今の段階ではまだまだ難しいのだろう。

いや、いや、やはり人型のロボットに絵を描かせるべきか…?
ここで大事なのは人のやり方を模倣させることだ。

今の人型ロボットはもうすでにほとんどの人より、
バランス能力が優れているのではないかと思う。
20年前のロボットとは大違いだ。

いずれ、絵も描けるようになるかもしれん…
(絵を描かせることにおいて実用上の意味があるのか?はさておき…)

ここからはいつもの妄想

オランウータンに絵を描かせる。
そのなかで最も絵画能力の高いオランウータン同士を交配させる。
その手順を延々と繰り返す。

(必ずしもオランウータンである必要はないが、
絵を描く能力がある動物が今のところほかに見当たらない。
ゾウは人間の管理下で交配するのがほぼ不可能。つまり家畜化ができない。
それゆえ人間に使役されていることがあるアジアゾウも厳密に言えば家畜ではなく野生動物だ。)

(南米のチンパンジーとも言われる、
比較的知能の高いフサオマキザルあたりはどうなのだろうか・・・
ニホンザル(広く言えばマカクの仲間)は?いや手がある動物限定か?タコはどうだろう?カニ?オカヤドカリ?鳥は?きりがない…
さすがに手当たり次第に動物に絵を描かせる実験はやらないのかそういった例は見当たらないが、
かつて、流暢に人間の言葉をまねて発声するアザラシ(個体名:フーバー)がいたように、
※いま調べたら、アザラシは歌をまねる能力があることも判明したようだ。※
絵描きの能力が開花せずひっそりと知られないまま生きている動物がどこかに存在するかもしれない。)

そうすれば今のAIも真っ青な天才画家のオランウータン(または人間以外の動物)が誕生するのではないか?

…そして人間が絵を描くという能力もしくは動作において、
具体的な脳のプロセスが明らかになるかもしれない。


駄目だ、雪が積もってやがる。寒すぎたんだ。

2017年01月15日 00時16分23秒 | おきでんんのタワゴト
まさかこちらにも雪が積もるなんて…は~数年ぶりだな…
ベランダの外側のほうのサボテンにもしっかり雪が積もってやがる。
おら、びっくりこいただ。
毎年、耐寒性試験だと言ってきたが、これはさすがに想定を超えていた。
こっちは温かいから数日もすれば雪はすっかり溶けてしまうと思われるけども、
もしこれでいくつかのサボテンが滅びるならば…滅ぶがよい。
なあに、まだまだ種子のストックはたくさんあるさ。去年は播けていなかったし。
実生するスペースが確保出来たと前向きに考えるべきだろう。


それはそうと、借りた畑の植物はどうなっているだろうか…
ペピーノは確実にアウトだとしても、
他のサボテン達はどうなんだろうか?
(這団扇なら確実に耐えるはずだと思うのだがね。)

またこんど様子を見ないといけないね。

紅花団扇の種子をとることは(多分)不可能?

2016年04月23日 21時07分20秒 | おきでんんのタワゴト
畑に植えてみた紅花団扇に新芽の兆候があった。
寒風害の影響も見られない。さすがは紅花団扇だ。

ところで紅花団扇が結実しない(種子を生産しない)理由は一体何なのだろうか?

仮に3倍体だとするのなら、種子を得るには
おそらくバナナのキャベンディッシュ種のような労力を費やさなければならない。
具体的には1000房のバナナを潰して、小さな種がようやく1個見つかる程度…
あるいは種ができるのは100万本にたった3粒だそうだ。とにかく確率が低いということは確かだ。

紅花団扇の花を1000個咲かせて、さらに別種の団扇の花粉をつけなければならぬというのか?
場合によってはそれ以上…あまり現実的じゃないね。


一方、交雑起源という説もあるようだが、
仮に交雑種起源だとしても両親の種が判明しない以上、現時点では意味が無いね。

紅花団扇は耐寒性が非常に高い赤花で、木のように立ち上がる団扇だ。
あくまでも個人的にだが、これらの形質を分解すると浮かび上がる2種は、
赤花金武扇 Opuntia engelmannii(= O. gomei Red-flower) と単刺団扇 Opuntia monacanthaなのでは?

(Opuntia elatiorは単なるシノニムで紅花団扇と同じものを指している可能性もありえるが、
はっきりとは分からないのでここではあまり言及しないでおく。
ただし明らかに紅花団扇と違う特徴を持った個体をゲットできたら可能性は高いかもしれない。
また、種子の画像があったので完全な不稔というわけではなさそうだ。)

っていう気がしているけどね、
本当にこの組み合わせで紅花団扇が再現できたら凄いことなのだが、
どうせ上手くいかないんだろう…それが現実ってもんだ。

うむ

2016年03月24日 20時32分13秒 | おきでんんのタワゴト
ドイツのU社からサボテンを買ったが、本日届いたようだ。
葉団扇(苗)と、這団扇の種子が入っているはずなのだが。
開封は週末にすることにしよう。
今はぶっちゃけDQMJ3やりたいし。

3/26 追記
開封した。中身はちゃんと入っていた。
葉団扇はすこし乾燥してしわが入っている。

それにしても、思ったよりも葉団扇のサイズが小さい。
見た感じでは、姫団扇と区別がつかない。

実は、U社には葉団扇の苗がもう一つあったのだが、
写真に写っている茎節の刺や花は
どうみても単刺団扇のそれだったので、結局買わなかった。

姫団扇ではなく葉団扇を探し求めているのは、
姫団扇は咲かない団扇である可能性があるからだ。

某オクで大きく育った姫団扇を見かけたので出品者に質問してみたが、
今まで咲いた事は無いという回答だった。

ほかにも、最近買った、サボテン2100種の見分け方と属別栽培法にも
姫団扇 葉団扇の小型変種 と書いてあるのがわかった。

だから姫団扇と葉団扇は厳密には別のサボテンだと私は思っている。

うーん、届いたのはいいが、現物を見る限りでは
葉団扇だとは確実には言えないように思われる。
あまり期待はしないほうが良いね。


這団扇の種子をわざわざ購入したのは、
3年前に拾った這団扇の種子を播いて発芽もしたが、
1年ほどはよく生育したが、そのあと全滅した。
時期から考えると暑さだと思う。カイガラムシ害も考えられる。

拾った葉団扇は遺伝的多様性が無い集団だと思うので、
それなら遺伝的多様性があると思われる、
海外の種子なら育つのだろうか?と思っただけだ。

この前写真を載せた這団扇のほうは生存しているのだけどな。
この生存している這団扇にしても、拾ったときは確か5枚あったと思うけど、
そのうち1枚だけが性質が強かった。他は消滅した。

大丸盆なあ?

2016年03月05日 21時17分51秒 | おきでんんのタワゴト
今までは大丸盆はサイズがあまりにも大きすぎるから
まだ持っていないわけだけど、耐気候性の高さに加えて、
交配した覚えが無いのに結実したという記述を見かけるから、
注目している団扇の一つではある。

(…待てよ、3年前に実生したopuntia robusta f.maximaは大丸盆のうちに入るのか?
初年こそ良く成長したが最近は全然成長していない。水不足なのか肥料不足なのか?
せっかくだから今度畑に植えて様子をみてみようか。このままではどうせ枯れるだろうし。)

交配した覚えが無いってことは、
自家受粉したかあるいは、
別の団扇との花粉がついたってことだ。

だが、別の団扇の花粉がついたとしても
種子が出来るとは限らない。

現に金武扇に他の団扇の花粉をつけてみたが、
果実はいつまでたっても全然肥大化せずやがて赤くなった実を割って
中を開けてみたがしいなだと思われる非常に小さい種子しか入っていなかった。

大丸盆の実には完熟したと思われる種子が入っているようだ。
ということは確実に受粉が行われていると考えてよいだろう。

また、Opuntia属はほとんどが自家不和合性の種のようだが、

元々自家不和合性の植物であっても倍数性を持つ個体は
自家受粉に転じたという例もあるようだ。コーヒーのアラビカ種とかがそうだ。
もしかすると大丸盆もそういった自家受粉に転じたタイプなのかもしれん。
他の論文でも大丸盆そのものかは不明だが、染色体数が多いという記述もあるしな。

(追記:コーヒーのアラビカ種は厳密には雑種起源の異質倍数体だ。
同質倍数体で自家受粉に転じた例は、
バラ科のナシを倍数化させた例が該当するようだ。)

自家受粉するサボテンには注目している。

なぜかと言うと、サボテンの果実において可食部となるところは、
私見ではどうやら種子と子房の間をつなぐ紐のような器官であるようだからだ。
マメ科植物でいう胎座と呼ばれるものなのだろうか?胚柄?珠柄?
イメージでいうと丁度、哺乳類でいうところのへその緒のようだ。

ピンとこないか? 確かに、

ドラゴンフルーツではあまりにも密集しすぎて、
ウチワサボテンやマミラリアでは果肉が液状化しており、
原型をとどめていないので分からないと思う。

だが、エキノプシスの果実を開けて、それをガーゼ等で絞らずに、
指先で解きほぐすように分解したらよい。
種子ごとに1本の白い紐のような果肉が付着しているのがわかるはずだ。

ノトカクタスの果実は乾果であり果肉が無いと思っているかもしれないが、
乾燥する前のまだみずみずしい果実を開けてみたら紐のような果肉がついているのが分かると思う。
どうやらノトカクタス等の乾果は種子が完成するにつれて果肉が退化し消失してしまうようだ。
ま、必要の無い器官は消失するしな、ノトカクタスにとってはそれが合理的なのかもな。

つまり、サボテンにおいて果実に相当する部分を得たければ、
確実に種子が出来るように誘導させなければならない。
果実に相当する部分は、へその緒で例えたが、
文字通り、種子に紐付けされていると思われるからだ。

そこで、自家受粉すると言う特性は有利になる。
わざわざ受粉させるための別の個体を用意しなくても
1つの個体だけでも結実させることが可能になるからだ。

ただ、倍数性でもないのに自家受粉する松霞といったマミラリアが居るのだが。
雌蕊側か雄蕊側かは分からないが、遺伝子変異で自家受粉するように転じた種なのか?

訂正:良く調べたらMammillaria proliferaは4つある変種のうち3種が倍数体のようだ。
ということは持っているのは何倍体なのだろうか?結局自分で調べないと分からないのだろう。
そういえば、他の近縁なはずのマミラリアに花粉をつけても
結実しなかった理由はこれで説明できるのかもしれない。
別種と交雑出来ないのなら自殖を延々と繰り返すしかないか。

(あるいはコルヒチン処理して倍数化しさえすれば
他のサボテンでも自家受粉するようになるのだろうか?
果肉が緑色だが種子が小さいせいか果実もあまり大きくない
新天地をコルヒチン処理したらメリットがあるかもしれない。)

(追記:ヒモサボテン属では自家不和合性が崩壊したという論文があった。)

松霞も果実が食用になるのかもしれないので注目している。
松霞はマミラリアの中でも耐気候性もあり実生苗の生育も良いほうだしな。
一方で金松玉も自家受粉するが実生苗の生育はいまいち良くない。

今年の目標

2016年02月27日 20時56分07秒 | おきでんんのタワゴト
サボテンの染色体数の解析に挑戦したいと思う。

論文を探せばいくつかの種類に関してはすでに判明しているが、
やはり手元のサボテンの染色体数を調べておかないことには、
育種を行う上での道筋も定まらないだろうと思われるからだ。

特に、袖ヶ浦と紅花団扇。
これらについて染色体数を調べねばならない。

核型を解析した結果によっては
交雑が難しい理由が判明するかもしれないからだ。

しかし、いくら探しても情報が載っていない。
ならば自分で調べるしかあるまい。そういうことだ。


関係ない話になるけど、
今日、予約注文した2DSのポケモン緑限定パックが届いた。
ポケモンも20周年か…もうそんなに経つのか。

新作はサンとムーンか。今年の冬か。この歳じゃあっという間かもな。

バーチャルコンソールのポケモンソフトにもセレクトバグが残っているらしい。
もううろ覚えだが道具の順や技の残りPPの計算といった手順を駆使すると
ポケモンの種類、技、親ID、ニックネームまでも変えられるんだぜ。

他にも金銀の虫取り大会バグで
2種類のポケモンを合体させることが出来たっけな。
あれが一番興奮したものだ。手間はかかるけど色違いを作成できて
他の種類のポケモンを用いて好きな技を覚えさせられたりしたな。

今、思えばモンスターでも育種
(という言葉は当時知らなかったが)がしたかったのかもな。

雨か…

2016年02月20日 21時46分27秒 | おきでんんのタワゴト
残りの袖ヶ浦とオトンナ2種を植えようと思ったが、
今日は雨だからやめた。残りの袖ヶ浦を鉢から抜いて土を落とす作業だけした。

代わりに今日は
デスクトップの内蔵光学ドライブをBD光学ドライブに換えた。
前のは欠陥品で何度ボタンを押しても開かなかった。
新しいものはちゃんと開くし読み込めるようなので良かった。
これでBDの市販やレンタルビデオも見られるようになったぞ。
(ガルパン劇場版のビデオには字幕付いているのが分かったしな。)


それにしても
葉団扇(Brasiliopuntia brasiliensis)を探しているのだが、
全然見つからんな…

一方で姫団扇はよく流通しているけど、
栽培したら寒さに強いもののカイガラムシには非常に弱い。
また小型変異種?なので咲くかどうかすら定かではない。

葉団扇のカイガラムシ抵抗性も知りたいし、
染色体数が2n=22との情報もあるし、
気になっているのだがな…うーん、どうしたものか?

そっか。

2016年02月14日 04時33分51秒 | おきでんんのタワゴト
セネキオ属の七宝樹とグリーンネックレスの交配種があるけど、
あれって分子系統上でもかなり近縁なほうだったのか。

なるほど。

なになに、それに近縁なのは…
万宝やセネシオ・オキシリフォリウス、有角キオンとな。

でもまあ、
セネキオ属をほとんど咲かせられなかった私には土台無理な話やな。

セネキオ属の多肉の中では京童子と鉄錫杖が、
かなり頑丈で屋外でも平気で越冬し開花した経験が数回あったくらいだけだな。
それらは交配しなかったけど今思えば遠縁すぎたのかもしれないな。

…ん?

ルビーネックレスにかなり近縁なのが、
ユリオプス・デージーだと…?

なん…だと…

もしかして交配できるのか?

いや、ユリオプス・デージーは水不足で枯れたとの記録があった。
しかし今なら借りた畑に植えたら何とかなるかもしれないか。
よしやってみるか。

すべらないで

2016年02月11日 03時13分59秒 | おきでんんのタワゴト
スベリヒユってあるじゃない。
ハナスベリヒユやマツバボタンではない方の雑草のスベリヒユ。
Portulaca oleracea。
国内で手に入りそうな中で最もスベリヒユに近縁な種って何か分かる?
Portulaca molokiniensis。
モロキニエンシスの名で流通しているようだ。

でもな、そもそもモロキニエンシスが咲くかどうか私には分からんし、
ハワイ原産で寒さに弱いし成長も遅いときたもんだ。
交配させるメリットはたぶん無いよなあ。
もしかすると食用のタチスベリヒユをもっと大型にできるかもしれない?という程度でしかない。

ハナスベリヒユやマツバボタンにそれぞれ近縁な種は国内には居ないしな。
スベリヒユ属は種間交雑もほとんど成功した例が無いというかなり難関な部類。

サボテンは来年まで休止することにしよう…おやすみ。

2015年10月07日 17時59分01秒 | おきでんんのタワゴト
最近、色々あってな。

気づいたらサボテンの実生に適した時期も逃した…。

だから、
去年から今年にかけて色々交配した種子があるけど、
サボテンの実生をするのは来年の春~夏までお預けだ。
他のサボテン達も秋になったから冬は目の前、動きも鈍くなる。

更に、9月からはメダカの飼育も始めてしまった。
いや、最初は小赤にしようかと思ったのだが、
メダカならサイズも小さいし、場所をとらずに結構飼えるかな、
最近のメダカは色々な品種があって面白いなと思ってしまった。
やっぱりメダカはいいよね。

そしてプラ箱(トロ舟のこと)を洗ったり、メダカを導入したり、
黒発泡スチロールを置く場所を工面したり、メダカを導入したり。
メダカが死ぬ原因を調べたり。

だから、気づいたらサボテンについてブログを書くのを忘れてた。
交配することはは忘れなかったけども。

また、これからは、栽培するサボテンは
短毛丸や大豪丸などのエキノプシス属の仲間に絞ろうと思う。
これまでに色々なサボテンの可能性を試してきたわけだが、
やはり最も生育が良いのはエキノプシス属の仲間だ。
それ以外の生育の良くないサボテンにはもはや可能性は無いとわかった。
だから残念ではあるがこれらは処分して、
エキノプシス属の実生の場所を確保せねばならん。

そうだ、新たにメダカのカテゴリも立てるか…
いや、当分はメダカ飼育が安定してからにしてからにしたほうが良いだろう。
少なくとも、足し水の量が多すぎてもメダカは急死するとわかった。

食害か…。

2015年07月08日 23時58分58秒 | おきでんんのタワゴト
サボテンの食害って色々あるな。
ざっと調べるだけでも多いのがナメクジ、
その次がネズミ、そしてカラスか。

うちで今まで食害があったのは、
カイガラムシだけだな。
円形の堅い殻をもち歩き回らないタイプと、
堅い殻を持たず歩き回るタイプ。

ナメクジは、ベランダの乾燥があまりにも激しいので侵入できないらしい。
あるいは2階以上のベランダには侵入しようとしないらしい。
1階の地面とつながった植栽付近ではナメクジだけでなく
カタツムリも以前見かけたことがあったような気がするし、
やはり湿った地面とつながっているというのが大きいのだろう。

ネズミはどういうわけか今まで見たことが無い。
コウモリは特定の時期には結構見かけるけどサボテンとの接点は全く無いだろう。

カラスは近所にも良くいるが、
カラスの食害は今のところ無い。
今の段階ではまだ刺だらけで、
実も小さくあまり美味しそうに見えないサボテンばかりだからな、
カラスにとってもあまり魅力的には見えないのかもしれない。
また、ベランダには元々長い柵が設置してあり、
いざ逃げようとしてもそれが邪魔になると言うのもあるかもしれん。

以前、一番外側に置いてあった鉢びっしりに埋め尽くされた金晃丸の実生苗が、
何者か(カラス以外の鳥かも?)によって少々ほじ返されたくらいか。
それも少し手前の刺のあるサボテンと場所を入れ替えたらその被害は無くなった。

今はまだ育種し始めたばかりの段階だからな、
おそらく食害するほどの魅力もない。
ゆえにベランダ栽培でもまだなんとかなっているが、
ゆくゆくは屋外で地植えにしたり、
果実を大きくならせるような段階に移行しようと考えているからな、
その時にはやはり、食害対策を考えねばならないであろう。


(カラスはやっぱり地球上における
第二の知的生命体への萌芽の1つだと思うなぁ…

カラス属において種間交雑が可能なのかどうか私は知りえないが、
原始的な道具を作成し用いるカレドニアガラスと、
カラス間でより多様なコミュニケートを行うとされるワタリガラスとの間の種間交配が、
もしも可能なのであれば、それはより知能が高く言語があり道具を用い、
ゆくゆくは人間に替わり地球上を我がもの顔で
支配する空飛ぶ存在へと進化するきっかけとなりえるのではないだろうか。
それはそれで興味深くはあるが、あまりにも危険な結果を
引き起こす可能性があるのでこの交配だけは避けたほうが賢明であろう。)

たとえ枯れたとしても気にしない。

2015年07月03日 19時36分14秒 | おきでんんのタワゴト
サボテンが寒さで枯れたり、暑さで枯れたりする。
よくあることだ。何の問題も無い。
その個体が弱かった。それだけのことでしかない。

たとえ購入した金額が高かった
サボテンが枯れたとしても、何の問題も無い。
それは入手するために必要なコストが高かった。
それだけのことにすぎない。

金銭価値が高いから、希少価値が高いから、
だから維持しなければならないという価値判断は、
私はしない。

私が興味があるのは
性質が強いかどうか(生存可能か)、交配に使えるかどうか(開花可能か)、
作物化できそうな都合のよい性質を持っているかどうか、が大半だ。

入手した時点で高かろうが安かろうが、
希少価値があろうが無かろうが、
それによってどれを維持すべきかの価値判断は
入手したばかりの段階では決まらない。

維持したいから、それを維持するのではない。
環境に耐えられるもの、または適応できるものが、
結果的に維持されているというだけにすぎない。

自らの能力により自らを維持することが可能な個体が
より良いという判断を私はしている。

だから滅んだら、そのたびに記録し、
それは二度と入手すべきではないとみなしている。

反対に旺盛に成長している、または花付きが良いものは
それに近縁な種類が手に入るか探している。

その繰り返しだ。

実生した種子も同じ。
発芽したばかりの段階では接木はしないつもりだ。

まず自らの根で水を吸い上げられるか、
暑さや寒さに耐えられるか、生育は良いか、
そういった環境耐性の試験に通過して初めて、
それは接木する価値がある実生苗だ。と判断するべきだと私は考えている。

でなければ、何の選抜も経ていない実生接ぎ苗は、
接ぎ下ろしたとたんに、根が腐敗にやられたり、
暑さや寒さにやられたりして枯れたりする可能性が高くなるだろう。
実生接ぎを何世代も繰り返せば繰り返すほどその傾向は顕著になると思われる。

もちろん、発芽してすぐ枯れる苗も多い。
だが、私は何もしない。ただ滅びゆくさまを見つめるのみ。
それでよい。生き延びた個体が、すなわち価値のある個体だからだ。

休眠種子とかあるだろう、
播いてすぐ発芽した個体が全て枯れたとしても、何の問題も無い。
それは先発組の中に強健な個体が居なかった。ということにすぎない。
1年後、2年後になってようやく発芽した個体が強健なこともある。
それは後発組の中に強健な個体が居た。ということにすぎない。

先発組でも後発組でもどちらでもよいが、
とにかく強健な個体を選び出す過程が重要。
その繰り返しこそが、真に強健な個体を生み出すためには
欠かせない通過儀礼であり儀式のようなものだ。
そうするしか、性質をより強く改良する方法は存在しない。

齧られるといった被害はまだ経験したことがないが、
たとえそれが起こったとしてもそれは齧られて消滅した個体が悪い。
齧られないほど密集した鋭い刺で武装しているか、
あるいは少し齧っただけで忌避されるほど不味い化学物質を生産し
植物体の食害の被害を少なくするような個体が有利になるだろう。
もちろん後者は人間の目では見分けがつかないが、
被害をうけてなお生き延びた個体の中で
より食害が少なかった個体を選抜すればよいだろう。