ゴールキーパー（補足）

前回の記事「ゴールキーパーコーチ」の補足です。

ゴールキーパー（ＧＫ）経験者が子供たちに指導することは、当然にできると思っています。

選手として経験を重ねるほど、知らず知らずのうちに自分流のスタイルになっていきます。当然です。

例えば、ＧＫの基本姿勢。手と腕はどの場所でどのように構えるのが基本か。トッププレーヤーの基本姿勢が基礎・基本と異なっていることがあります。しかし、それは、経験を重ねた上での応用。何事にも基礎・基本があります。

基礎をしっかりと理解した上での応用であればよいのですが、自分の経験だけでの指導では、「（俺の経験上、）基本姿勢は、こうだ。」という指導はできても、「（これこれこう言う理由から基礎・基本としての）基本姿勢は、こうだ。」という指導をすることは難しいのではないかと思います。

先日、某Ｊチーム育成部門のＧＫコーチが中学生に指導している場を拝見させていただきました。単純に凄いと思いました。「なぜこの姿勢なのか。」、「なぜこのポジションなのか。」、「なぜこの位置でキャッチするのか。」等々すべてに理由があり、それらを選手達に伝えていました。

何事にも基礎・基本があり、そこには理由・理屈がある。基礎・基本の上に応用が生まれる。
小学年代は、まずは、しっかりとした基礎・基本から学ぶことが理想ではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、
「プレーヤーとしての経験がある」＝「子供たちに指導できる」≠「子供たちに基礎・基本が教えられる」
ということです。もちろん、子供たちにプレーを見せる、という観点においては別ですが・・。

それを踏まえて、もう一度、記事「ゴールキーパー」をお読みいただければ、大変に嬉しく思います。