十月二日(鵜戸) 2007-06-16 | 随想(essay) 今日はボクチン(木賃)に泊ることができた。殊に客は私一人で、二階の六畳一室にねそべって電燈の明るさで、旅のたよりを書くことが出来た。(中略)句はだいぶ出来た。旅で出来る句は、無理に作らないのだから、平凡でもその中に嫌味が少ない。 お経あげてお米もらうて百舌鳥ないて 露草が露をふくんでさやけくも 一りん咲けるは浜なでしこ けふもぬれて知らない道をゆく 暗さおしよせる波がしら . . . 本文を読む