小野田寛郎の終わらない戦い・・・・この本は面白い。
ついこの間もNHKBSハイビジョンでやっていた。
子供の頃、「リアルタイム」で一部始終をテレビで視てた時は
この人、口角に泡を溜めて、蟹さんみたいだ・・・。
なんて、それぐらいにしか感じなかったけれど、
今のワシは、
当時のフィリピンでの小塚一等兵のお墓参りや
皇居に向かって直立姿勢で礼をする小野田さんの映像が流れたら、
涙を出して見てるんだよな~・・・、
陸軍中野学校の事も出てくるけど、この学校は凄い。
ここでの教育こそが、「真のエリート教育」だったんだな。
御国の為に死ぬ事よりも、更に高度で遥かに過酷な、
国への奉仕の仕方があり、それを忠実に守り通した人。
30年後の日本は変貌を遂げていた。
小野田さんをパンダと同じ様にしか見られない
戦後日本人。
疲れただろうね~・・・。
田中角栄と小野田さんの会見の映像が流れた・・
健全で、謙虚で、真摯な態度な小野田さん、
傲慢で、粗暴で、下品極まりない角栄。
どちらが我々の誇り得る「日本人」か?!
“偉い人”ってのは、何を以って言う??
NYのユダヤ人ならいざ知らず・・
我々は日本人である。共通の価値観があったはずじゃないか?
現在
我々は殆んど「田中角栄」だ・・・、精神的にな。
角栄さんが、持って来させた100万円の見舞金。
政府は記者会見までセッティングしてさ・・・。
「何に使いますか?」と質問され
「靖国神社に奉納します。」
・・・これが物議を醸した!信じられない誹謗中傷!
「軍国主義に与する行為だ!!」
「陰でもっと貰ってるから、そんなに気前良く出来るんだ!」
「あれですっかり嫌になっちゃいました・・・。」
小野田さんは日本を捨て、ブラジルへ。
『戦争が悪い、兵隊が悪いと言うけど、
あのころの事を思い出してみろって・・
みんな国の為に戦争に行こうって言ってたじゃないか~?
天皇のために死ねと言ってたじゃ無いか?
戦争前に何て言ってたのか、新聞でも何でも見てみろ。
30年続けていた僕だけが、なんで批判されなくちゃいけないのか?』
(全文を知りたい方は、是非、著書を読んで下され。
)
不撓不屈。
小野田さんって本当に凄い人なんだ。