「オジーの休憩室」

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90年余前の国産オルガン 現在も活躍  群馬

2017年05月22日 | 楽器紹介

 

大変古い国産のオルガンが日本キリスト教団伊勢崎教会にあります。そして、90年余経た

現在も元気で活躍していますので、紹介します。

   オルガン全景です。

【オルガンの紹介】

それはリードオルガンで、「西川オルガン」と呼ばれています。

 1923年(大正12年)より、横浜の西川オルガン工業が山野オルガンと提携し契約、製造した

ものと言われています。現在、群馬県では伊勢崎教会と臨江閣(元群馬県迎賓館で重要文化財)

のみにあるとの事です。

 

   オルガンのけん盤部

伊勢崎教会のオルガンは、1926年製で鍵盤61鍵、無垢板(なら)、リードはドイツ製の

真鍮、鍵盤はセルロイド製です。重量は120kg、音量を増幅する手段に裏側の板を開く

ことができます。

  オルガンの後部です。

 

   オルガンの後部の中の様子

【伊勢崎教会オルガンの歴史】

このオルガンは1926年製です。伊勢崎教会に置かれている理由は、正確な記録がなく伝聞

によりますが、凡そ次の通りです。

 

太平洋戦争が次第に不利になってきた1943年頃、東京のある有名な教会から1台の

オルガンが疎開してきました。教会としては貴重なオルガンであり、快く預かりました。

当時、伊勢崎教会にもヤマハ製のオルガンがあり、不自由はなかったのです。しかし、

西川オルガンは本当に音質や見栄えが素晴らしいので、戦後もずっと使用されてきました。

 

一方預けた東京の教会からは何ら音沙汰がなく、竹前豊蔵牧師の話によると、その教会は

教会堂建設に合わせて、本格的なオルガンであるパイプオルガンを設置するとのことでした。

以来50年余、伊勢崎教会のオルガンとして愛され、親しまれてきました。

 

    オルガンの側面

 そして、2000年頃より休んでいましたが、2016年に全面修復され、16年ぶり

その年のクリスマスを契機に懐かしい音が復活しました。

 

 【オルガンの聴講・見学 他】          

このオルガンは毎週日曜日の礼拝(10:30~11:45頃)に聴く事が出来ます。又、礼拝後に

ご覧頂くことも出来ます。 

 

 尚、昨年のクリスマス前まで使用されていたオルガンは、会堂の隣にある集会室

「シオン館」で諸集会等に使われています。

 

日本キリスト教団・伊勢崎教会の住所・電話番号は次の通りです。

 ・住所 :群馬県伊勢崎市中央町18-15

 ・tel/fax:0270-25-0570

 

 本ブログは 竹前 譲 氏の資料を基に作成しました。


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