自分の死を考える集い開催スケジュール掲示板

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著書である父中村仁一が皆様へ遺言としてお伝えしたかった内容を載せております

近藤誠先生の本が発売されております。

2021-06-13 22:36:42 | 日記

父が亡くなり 早1週間経ちました。

本人の望む最高の死に方で 旅立ちましたので

もう正直あまり悲しくありません。

 

 さて前回 父の事をご報告した内容に 2.3名の方以外にはお伝えしていないと

書きましたが その内のお一人は 近藤誠先生です。先生には 斎場での待ち時間に

メールにてお伝えしました。そして以下 文章を夕方頃いただいております。

父の遺骨の前には印刷した物を供えておりますので あちらの世界で読んでくれて

いる事と思います。

このブログへの掲載の許可をいただいておりますので ご紹介させていただきます。

 

+++以下近藤先生より

中村仁一先生の訃報に接し、衷心よりお悔やみ申し上げます。

奥様を始め、ご家族のかたがたから愛され、尽くされていることを

この目で見ることもでき、大変うらやましいご経過だと思いました。

仁一先生と僕とは、2012年に対談本『どうせ死ぬならがんがいい』(宝島新書)で

ご一緒させていただいたのが始まりです。

  その時「これはすばらしい人物だ」と思い、その後も仕事をご一緒させていただきました。

実は、口幅ったい言い方になりますが、僕が他の医師を「先生」と呼ぶことも滅多に

ないことなのです。

ご本人から昨年、末期の肺がんで長くはないこと、がん治療を受ける気はなくご自宅で

療養されるつもりであることを伺い、「さすが仁一先生」と思っていました。

そして今年に入っていよいよ体調が落ちてこられたと伺い、お見舞いを兼ねて、

京都のご自宅に伺ったのでした。

その時の対話を、僕の近著『最高の死に方』(宝島新書)に収めることができ、

刷り上がった見本を仁一先生に見てもらうことができたのは、僥倖でした。

 その対話に示された仁一先生の考え方や、がんへの身の処し方は多くの読者の心を

とらえ、灯台の灯のようにみなさまを導くことと思います。

 

「がんで死にたい」(ただし医者にかからず)と言い続けてこられたことを完遂されて、

まさに有言実行。僕にとっては、うらやましくて仕方ない逝き方でした。

 

奥様を始め、ご家族のみなさまはお気落ちでしょうが、心痛のあまり、病など

召されませぬようにお願いいたします。

 

仁一先生のご冥福を、お祈り申し上げます。

近藤誠

+++

 

発売日まで 父は間に合いませんでしたが 近藤誠先生の

本が6月10日に発売されております。この京都に来ていただいた時の

対談が巻末に書かれております。

最高の死に方 (宝島社新書) | 近藤 誠 |本 | 通販 | Amazon


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