自分の死を考える集い開催スケジュール掲示板

「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著書である父中村仁一が皆様へ遺言としてお伝えしたかった内容を載せております

中村仁一の遺言5 Q.O.Lを落としてまで生きたくなければ“断食往生”?

2021-01-11 02:18:31 | 日記

みなさんはどういう状態になれば、もう生きていたくないと

考えるでしょうか?

自力で食べられなくなった時でしょうか 自力で排泄できなく

なった時でしょうか、自力で入浴できなくなった時でしょうか。

私は、自力で食べれなくなれば「寿命」と考えていますので

これが揺らぐことはありません。

ただ、その前の段階ではどうかと最近、しきりに考えます。

今、入浴はなんとか自立しています。といっても普通の入浴の

仕方ではありません。

わが家の湯舟は少し大きく長いので、腹部を浮かせることができるのです。

沈めると腹部に水圧がかかって苦しくなりますから、

狭い風呂なら入れません。

この状態でも苦しくなって入れなくなったらどうするかです。

次に排便ですが、今のところ3日か4日に一度です。勤めていた

頃は毎日でした。

ただトイレは原則生まれてこの方 和式でした。腰部脊柱管狭窄の

せいでしょうか だんだん15分も20分もかけなければ

出なくなっていました。

そのせいか、左膝に水が貯まり始めた感じがありましたので

老人ホームを退職した頃より、洋式トイレに替えました。

ところが不慣れのため、なかなかコツが掴めません。

なにしろ、洋式トイレとの出会いは、昭和50年前後

「アップ.ダウン.クイズ」や「クイズ.オン.クイズ」や

「クイズ.グランプリ」のテレビのクイズ番組で優勝して、

グアムやハワイやヨーロッパへ行った時以来ですからムリも

ありません。

「同和園」へ勤めた2000年以降は1泊旅行は1度もありませんが

それ以前は家族旅行をしていました。けれども、旅館やホテルの

トイレは洋式でしたが、旅館中、ホテル中探すとどこかに

和式トイレがあったので、そこで用を足してました。

誰かに助けてもらって洋式トイレに座れる間はいいのですが

それができなくなったらどうするかです。

老人ホームで1年以上も ねたきりでウンコをしている年寄りを

何人も見ましたが、あの技術と根性は凄いな、私には到底真似が

できないなと思ったものです。

今、日本でも 自分で のみ食いを止めて死期を早める

自発的飲食拒否(V.S.E.D,voluntary stopping of eating and drinking )が

存在し緩和ケア医の1/3が経験があると答えているそうです。

アメリカの看護師協会は「患者の権利」として、その意思は尊重

されるべきとの声明を出しているそうです。

しかし、わが国では表立って議論する雰囲気ではないようです。

がんの末期は、だんだん食が細くなるでしょうから、少し死期を

早めるこの行為はあまり辛くないのかもしれません。

授かった いのちなので、最後まで生ききらなくては

いけないという思いはもちろんありますが、私もこのV.S.E.Dの

ことも考えておかなくてはと最近思っています。

以上。 

2021年1月10日