悠久のBOHEMIAN

旅、花、空・・眼についた四季折々の自然の光景などを写真で綴りたいと思います!

過日の信濃路の旅、その続編を今頃になって掲載。 (・_・;)

2014-10-06 05:44:19 | 旅行

   信州の鎌倉と云われた別所温泉に二泊目の宿を取り、チェックイン後近くに有る北向観世音堂を訪ねた。 此の「北向」の名称は、長野の善光寺の南向きに向き合っているところから名付けられたそうな・・・! 善光寺と北向観音のご利益は一体のものとされ、その一つを欠けば「片詣り」とされる。 

      そんな霊験あらたかな観音さまなのです。

   

  此のお堂は、愛染堂で直ぐ傍に有るカツラの樹を結んで「愛染桂」として、縁結びの霊木として親しまれているそうですよ。 また、作家・川口松太郎の名作「愛染桂」は、此処からヒントを得て完成した小説だとか! 昭和の時代のメロドラマとして映画化され、上原 謙と田中絹代の主演で大ヒットした映画だそうです。 

      筆者を含めて今の時代では知っている方はあまりいないでしょうねー・・・・? 

     この場所には、北原白秋も訪れていまして、彼の詩の石碑も此のお堂の前に建っています。

   

      この後国宝・八角三重塔で有名な安楽寺へと向かいました。 安楽寺背後の山腹にある

      三重塔への道すがら、この様なお地蔵さまも静かに佇まれていました。  

     夕方の事とて参拝する客も少なく、辺りは静寂に包まれて晩夏の暑さも感じずに上って行ったのでした。

    

此処で又話は飛びますが、泊まった宿の直ぐ脇にある大衆浴場「葵の湯」の前景です。 ここの湯は木曽義仲が戦で負った傷を癒やす為に葵御前とともに逗留したと伝えられている由緒あるお湯なんだそうです。 泊まった翌朝、早速に入って来ました。 此の地で逗留中の木曽義仲が、葵御前に向かって“もう此処にも飽きたであろう、と申されると、葵御前は、殿のお傍にいられれば、何処の地にいても飽きませぬ”と、言われた由!!そんな女性に好かれてみたい・・・、(家人には内緒の話!)

    

      安楽寺への道すがらにはこの様に秋海棠の花が満開に咲いていました。 

      既にここらは初秋の気配なのでしょうか・・・・?

    

そして話は元に戻りまして、左側の塔が国宝・八角三重塔です。 鎌倉末期に建立された唐様の塔姿で、八角形の塔では日本に現存する唯一つの貴重なものだそうです。 一見四重の塔に見えますが、此の造りで三重塔なのです。 内部には床をはった内陣があり、「金剛界大日如来」が安置されているそうです。 寺の案内書より受け売りの解説です。 

  右側にある三重塔は少し離れた場所にある「大宝寺」の三重塔でして、此方も国宝に指定

  されている姿の綺麗な塔です。左右見比べてご覧になって観て下さい。  

   

   本堂から少し上った山の中腹に建っていまして、その優美な姿は周りの景色と一体化して

   とても素敵な光景でした。  

  

         本堂から三重塔への登り坂の路傍には色とりどりの花が咲き誇っていたのでした。

        花の名前は毎度の事ですが、勉強不足で存じませんので、ご容赦を・・・!!

       

   

また、道すがらにはこの様な五百羅漢像がズラリと並んでいまして、数々の奇特な信者の寄進でこの様に出来上がっているようでした。 夫々独特のお姿で中々味のあるお顔立ちの羅漢像でいっぱいでした。

  

此方は私も知っております“萩の花” 秋色に染まる花ですよね・・・! そんな事で晩夏から初秋へ移り変わる別所温泉のほんの一部をご覧頂きました。 次回は最終日の小諸での見聞を近々にお伝え致したいと願っております。そんな処で又・・・・!