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三重のこの味 ハマる味! (蛤志るこ)

2012年04月01日 | 畳(たたみ)以外
【宮重(みやしげ)大根 のふとしく立てし宮柱は,

ふろふきの熱田の神のみそなわす,七里の渡し,浪ゆたかにして,来往の渡船難なく,

桑名につきたる悦びのあまり,

名物の焼蛤に,酒くみかはして,かの弥次郎兵衛喜多八なるもの,

やがてここを立ちいでたどり行くほどに,

このごろ旅人のうたをきけば,「しぐれはまぐりみやげにさんせ」・・・・・・・・ 】

『東海道中膝栗毛・十返舎一九 著』 の弥次郎兵衛・喜多八も食べていた焼き蛤。

その桑名特産の蛤の形を模した 「蛤志るこ」 は、明治28年(1895)創業の玉川軒老舗
初代当主が考案したとされるインスタントお汁粉です。

http://www.kuwana.ne.jp/bussan/member/tamakawa/index.html

お椀に割った 「蛤志るこ」 を入れ、熱湯を注ぐだけで本格的なお汁粉が出来上がります。





もち米で作られた 「最中皮」 を炭火で炙ってあるので、焼き餅のように香ばしくモッチリ
とした食感です。



この 「蛤志るこ」 も蛤と同様、縁起物として慶事やお正月、お雛様などの贈答品として
用いられるそうです。


地元桑名の赤須賀港で水揚げされた 蛤(ジハマ) を使った料理なら、七里の渡し 近くの
「歌行燈」 本店がお勧めです。

http://www.utaandon.co.jp/index.html



泉鏡花の小説 「歌行燈」 の舞台にもなった、明治10年創業のうどん店(元 志満や)です。

この近くには、泉鏡花の泊まった船津屋(湊屋のモデルとなった)もあります。

http://www.kankomie.or.jp/spot/mBungaku/hokusei/01.html



明治8年創業の料亭船津屋(現在 結婚式場とレストラン)



夫を亡くした千姫(江の娘)が江戸に戻る途中、七里の渡から船に乗りました。
この時、船旅の指揮を執った本多忠刻 (忠勝の孫) に一目ぼれ。
美男美女の2人は翌年結婚、 幸せな新婚生活を桑名で過ごしました。

七里の渡跡



初代 桑名藩主 本多忠勝は生涯57回の出陣で1度も負傷しなかった (負けなかった)
ことから、銅像前は勝負運UPを願う人々の聖地です。忠勝という名前も「たた勝つのみ」
という言葉から来ているそうです。

本多忠勝銅像 (桑名城跡)





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