単心室―塞栓術→フォンタン編―

らんまりのラクガキ。。。

初めて遊びに来てくれた方は
コチラ☆click☆ 



 

【側副血行路(側副血管)】

 

グレン圧(★click★)が高すぎること等で

発達した血管(血行路)のこと。

 

☆★☆旺ちゃんの場合☆★☆

↓

おそらくグレン術後は

グレン循環が成立していなかった(グレン圧が高かった)ことで

側副血管を形成。

 

肺動脈と大動脈間と上大静脈と下大静脈間に

側副血管を形成させている。

↓

 

コイルで詰める予定の側副血管は

肺動脈と大動脈間(注3)を繋ぐ赤線で表した側副血管。

注３：

福岡の子ども病院では

フォンタン術後の合併症の1つである胸水貯留の予防のために

肺動脈と大動脈間に形成された側副血管に対して

コイル塞栓術を施行するようにしている。

 

青線で表した上大静脈と下大静脈間の側副血管は

後で説明するフォンタン手術で

下大静脈を肺動脈に繋ぐのでこのままにしておいてよい血管。

 

旺ちゃんの最近のSpO2が高い理由は

この下大静脈と上大静脈を繋ぐ側副血管が

影響しているんだろうな。

 

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【フォンタン手術】

 

フォンタン手術は

本来なら右心房に繋がっているはずの下大静脈を切断し肺動脈に繋ぐ手術。

 

こうすることで

全身を巡った酸素の少ない血液が心臓を通らずに

直接肺へ流れる直列循環になるため

心臓の仕事量が減ると同時に動脈血と静脈血の混合を防ぐことができる。

↓

チアノーゼが解消！

 

 

上記を図にしたものがコチラ⇓

 

 

 

フォンタン循環は

肺動脈に上大静脈と下大静脈が繋がれることになる為

グレン圧が高くなるのではないかと不安になったが

グレン圧+1mmHg程しか上がらないとのこと。

 

 

しかしフォンタン循環になると

上大静脈と下大静脈を、静脈血が流れている肺動脈に繋ぐことになるので

静脈圧が上がりやすくなる。

 

そのため特にフォンタン循環は血圧管理が重要になってくる。

---

 

【フォンタン手術後の問題点】

1．心不全

弁逆流の出現や心機能低下などにより起こり得る。

 

2．不整脈

ペースメーカー使用の可能性あり。

 

3．血栓形成

フォンタン循環では血栓症を発症するリスクがある。

予防の為に

アスピリン(動脈の血流をよくする)

ワ―ファリン(静脈の血流をよくする)

の内服を続行する。

 

4．タンパク漏出性胃腸症

肺動脈圧の高い症例などで血液中のたんぱく質が腸に抜け出し

低たんぱく血症と浮腫を認めることも。

フォンタン術後の有名な合併症の1つ。

 

5．肝機能障害

肝臓からの血液のうっ滞に伴い、肝機能障害や肝硬変

さらには腫瘍を生ずる場合も。

 

6．チアノーゼの増強

側副血管の発達や肺の中でのバイパスが生じ

チアノーゼが進行する場合がある。

 

 

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