Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「Nのために」第1話。

2014-10-18 01:10:38 | テレビ・ドラマ


湊かなえ原作のTBSドラマ「Nのために」の第1話を見ました。
原作を読んだときは「う~ん、これをドラマにしても面白いか?」と不安だったのですが、先月、うちの近所でロケが行われたので、一応ロケ地チェックをしておこうと思い、見ることにしました。
ちなみに、原作の感想はこちら。ネタバレがあるのでご注意を。

で、第1話を見た感想ですが、予想以上に面白かったです。

原作の冒頭では、高層マンションで野口夫妻が殺害されて、現場にいた4人の証言が順番に語られていましたが、ドラマでは事件を報道するニュース番組が流れた後、一気に時間を遡って希美と成瀬の高校時代が始まったのは良かったと思います。第1話ってどうしても登場人物紹介に時間を割いてだらだらしがちですから。

希美と成瀬の故郷、青景島の夏祭りの場面は、私の家のすぐそばでロケがあったので、ロケ当日は私も窪田君目当てにちらちらと現場を覗きに行きました。成瀬が海に飛び込む場面は原作にない場面だったので、なぜ飛び込むのかわからなかったのですが、ドラマを見て「え~?」とツッコミを入れてしまいました。いやいや、あんなところで迂闊に海に飛び込んだら、大けがするって!「あまちゃん」の時も思ったけど、ああいう波止場って下に岩とかテトラポットとかあるから、気をつけないと死ぬよ!!もちろん、撮影時は出演者がけがしないように、念入りに現場をチェックしたでしょうけど。ちなみに、この夏祭りの場面で一瞬だけど画面の奥に、家の前に停めてあった私の車が映りました…15年前は販売されてなかった型の車なんだけど、まさか映るとは思わなんだ。

夏祭り以外にも、希美の母親がツケで化粧品を買おうとした場面とか、知ってる場所が映るたびに母親と「あ、あそこだ!」と大騒ぎしていたのですが、いろんな場所がつぎはぎで使われているのを見て、スタッフの人は大変だったろうな~と思いました。

第1話では、希美が母親と弟ともに家を追い出され、苦境に立たされる話がメインでしたが、山本未来演じる母親の早苗の壊れっぷりがすごくて目が離せませんでした。原作を読んだときはこの母親のダメダメっぷりにむかついて「お前それでも母親か!」と毒づいたりもしたのですが、いざドラマで生身の人間が演じてるのを見たら、怖すぎてどん引きするしかありませんでした。化粧水ぬりたくる場面も怖かったけど、夜中に揚げ物する場面はホラーにしか見えなかった…でも、父親から生活費が振り込まれたら大急ぎで食料を買いだめする場面とか、愛人が作った料理の入ったタッパーとかを見たら、東京で希美がアパートの冷蔵庫いっぱいに惣菜を作り置きしていた姿にリアリティが持てました。小説の文章だけだと、とってつけた感があったんだけれど。

一方、希美の同級生の成瀬の家についても、ドラマでは詳しく説明がありました。成瀬の家の料亭が傾いていて、年内には売却しなきゃいけないってのは原作にもありましたが、店を売ることに感傷的な父親と、金策に走り回ってへとへとな母親の対比に「あるある~」ってうなずいた視聴者も多そうです。第1話では、店がなくなることに成瀬がどう思っているのかはあまり出てきませんでしたが、次回以降に何かあるんでしょうか。でも、シャイで無口な朝市…もとい成瀬が、自分の心情を吐露するのは難しいかな。

西崎役の小出惠介は、2014年の場面しか出番がなくて今回はほんのちょっとだけの出演。安藤役の賀来賢人に至っては映像のみ。第1話を見た感じだと、2014年現在希美と成瀬は行方がわからないみたいなので、現在の場面は元警官の高野が西崎と安藤に話を聞きに行くのがメインになりそうです。画面の色調は今日みたいにずっとセピアがかってるのかな。再現フィルムみたいでちょっとアレだけど。

予告では第2話で火事が起きるみたいですが、救急車で運ばれていたのは誰だったんでしょう。そして火事はどこで、誰が起こすのか。原作とドラマでは火事の経緯を変えているみたいなので、どんな展開になるのか楽しみです。

余談ですが、希美と成瀬が将棋をさしたり、希美が夜中にひとりで訪れたりしていた小屋は、我が家の前の山にあります。実際は自転車で行ける場所ではないし、自動販売機もないのですが、小屋から見える景色は本物です。ロケハンした人、よくここを見つけたなぁ。来週以降もまた出るだろうから、小屋の場面を見るのも地味に楽しみです。

前にも載せた、小屋の写真。



小屋から見える景色。逆光だったので、少し暗くなりました。



第1話が放送される前日、地元のお祭りがありました。ドラマでは夏祭りになってましたが、実際は秋祭りです。



去年の秋祭りレポートはこちら。ドラマではこぢんまりしてたけど、本物はもっと賑やかでダイナミックなお祭りです。(身びいき?)


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