宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

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★プルサーマルに関するアンケート結果のお国の読み方に異議あり!

2010年02月27日 08時23分34秒 | 女川原発 & 関連
 
【写真=女川原発3号機】

かみさんのホームページ 『うみねこが舞う、漁業と原発の町の議員活動』 
少ないアンケートで全体の意向が解るものなのだろうか?
 2月8日付けで、『経済産業省資源エネルギー庁と原子力安全・保安院』が、あるアンケート結果を公表した。
 初めに断っておくが、以下の文では『経済産業省資源エネルギー庁と原子力安全・保安院』の表記は長ったらしいので、『お国』と書くのでお許しくだされ。
 そのアンケートは1月31日に宮城県女川町であった、町内にある『女川原発3号機』にプルサーマルを導入しようとしている計画の、住民に対する説明会で参加者が書いたものである。
 住民説明会のタイトルも長かったのぉ。
『プルサーマルの必要性、安全性及び耐震バックチェックに関する住民説明会』である。
おらの脳味噌じゃ、このくらいの長さになると、悔しいが一度や二度では覚えきれんのじゃが、やっぱり『お国』の名前も長けりゃ行事のタイトルも長いし、おまけに努めている官僚さまの肩書きも長いと来ている。
まさに「かなわんなぁ・・・」である。

 さてその説明会じゃが、その模様はこのブログに以前に書いているから参考までにそちらも覗いて下され。

ほい、そこで『お国』が公表した、 『プルサーマルの必要性、安全性などに関する住民説明会のアンケート結果について』を、はしょって書く事にするべ。
(1)省略
(2)調査の概略
   調査対象:住民説明会への一般参加者
        493名(石巻市125名、女川町216名、県内124名、関係者28名)
           プレス:13社20名
   回答者:155名(回収率31%)
(3)調査結果
   ・回答者のうち、男性は73%、年代別では、50歳代約40%、40歳代約23%、60歳代約19%。
   ・全体の時間については、「適当だった」が46,5%で最多。
   ・まっ、こんな感じで、以下5項目の質問への結果が、上記のように書かれていたのだ。

 何、普通に読めば、すんなり通って行く文章で面白くもおかしくもない、何の変哲もないもんじゃ。
んだもって、おらは斜めに読んでみた。
 そしたら読み始めて直ぐに、気になった箇所が出て来たのでありんす。
アンケート結果の員数に、『関係者28名』が入っている事じゃった。

『関係者』って誰だっぺ?
普通に解釈すれば、『お国』の官僚さまと『地方自治体の首長』の御偉方、そして事業者、つまり『東北電力社員』と『地方自治体職員』と考えたが、おらの間違いなのか?
 おらは一瞬逡巡したが、「当たらずとも遠からず」だっぺ。
それに、その位の数字だったら、例え間違っていたにしても大勢に影響ないべ、ってなもんで、『関係者28名』各位に退いてもらって計算してみた。

 おらは、パソコンの計算機を使って計算を始め、それを表にして数字を埋めて行って、少なからずびっくらこいたのであるが、虚仮(こけ)にされた気もしないではなかったのだよ、ホンマに。
              
 文章で書いてある内は見えなかったが、表にしていったら文章の本当の姿が、すっぴんぴんの形で見えて来たのだ。
それにしても考えるもんだなぁ・・・と妙な所で『官僚さま』たちの頭脳に感服してしまったのだから、考えてみれば、おらも情けないもんだ。
ん?何故って?
 だってさ、彼等はおらみたいな衆愚に理解させるためには、いつも表やグラフやイメージ図やらを駆使しているのに、今回はいっさいそんなの無しの平面な文章のみだもんなぁ。
この落差はやはり意図的なものだと、おらは推測するのである。
『邪推』の謗りを受けてもじゃ。

 で、表にしたものを、そのままこのブログに転載出来れば楽なんだろうが、悲しいかな、おらにはそのスキルがない。
凡庸な人間に出来るのは、しこしこ地道にキーボードを叩くだけであるが、それも習いたてのピアノのレッスンの雨垂れ風と来ては、我ながら可哀そうになるのだよ。

 ぐだぐだ愚痴ってないで次に進め、ともう一人のおら。

(3)調査結果(似非、表バージョン)小数点以下四捨五入で合計が微妙に違う場合あり。

 ※質問項目               女川町    石巻市   県内    備考(計) 
 ・一般参加者数(比率)        216(46,45%)125(26,88)124(26,67)  465
 ・アンケート回答者(約33%)居住地    72     42     41     115
 ・男性回答者数(155人中、約73%)     53     30     30     113
 
  ・  同上  年齢別 40歳代         12     07     07    26
 ・  同上  同上  50歳代           21     12     12    45
 ・  同上  同上  60歳代          10     06     06    22
 ・  同上  同上  その他          10     05     05    20  

 ・女性回答者数(155人中、約27%)     19     11     11    42

※以下は最多回答の比率と人数
 ・全体の時間は「適当だった」46,5%    34     19     19    その他83
 ・全体的な感想は「良かった」63,9%    46     27     26    同上56
 ・プルの必要性「理解が深まった」69%   50     29     29    同上48
 ・耐震安全性の「理解が深まった」63,2%  46     26     26   同上57
 ・疑問を十分取り上げた内容だ  53%   53     31     30    同上41
 ・分かりやすい工夫があったか  56%   40     23     23    同上68

 以上が内容を分解した結果である、デス。
そして最後に、以下の文章で終わっている(抜粋)
(4)経済産業省の見解
  『アンケート結果を見ると、プルサーマルの必要性などについて、地元住民の方の理解を深める上で一定の効果があったと考えられます。』

プル受け入れ諾否判断をする人達に訴えたい、サイレントマジョリティの声無き声を訊くべし
 どうよ、どうよ、この自信・・・地元住民の理解が進み場内の雰囲気が良かったみたいな書き方ではあるが、計画を遮二無二に推進しなければ、『お国』の禄(ろく)を食(は)む
身なれば致し方ない事なのでしょう・・・と想うのだ。
 もっと気になるのは、地元自治体首長さんたちの胸の内だ。
Goサインへの第4コーナーを回った心境なのだろうか?

 ところで指摘して置かなければならない事があるのは、極めて残念であるが、おらはおらで致し方がないのである。

 報道関係者などを入れれば優に500人を超える『住民説明会』であったが、極めて残念な事に、女川町住民の参加者は全体の40数%の216人に留まった。       
これは何を意味するのか、『プルサーマル』の受け入れか否かを判断する立場にある人達には、重視してもらいたい事象であると言いたい。

 何故なら、今回のアンケートに応じたのは、参加した216人の女川町民の内のおよそ33%にしか過ぎないからである。
 人数にしてわずか72人でしかないが、女性に至っては20人になるかならないかの人しかアンケートに書かなかったと云う事になるのである。
【計算には(2)の調査の概要にある、一般参加者の地域別参加人数を参照した】
     
 上記の参加人数216人は、女川町民の2%有るか無いかであり、またアンケートに応じたと考えられる70数名とい云う数字は、これもまた驚くほど住民比率が低く、0,7%前後である。
いくら小さな町とは云え、どう見ても町民の意思・意向を反映しているとは思えない数字である。

 しかも、おらのかみさんと高野博町議会議員が町民の意向を調査するために、寒風を突いて全世帯を対象にした『プルサーマル計画』に対するアンケートを回収中である。
 回収されたアンケートは、900通に迫っていて、町民の『原発及びプルサーマル計画』に対する様々な思いが綴られていると云う。
しかも重大なのは、『プルサーマル計画』に反対する意向と、住民投票を求める意見が57%以上であるという、紛れもない現実である。

『住民説明会』のアンケートの10倍以上の町民の意思が表明されている現実を、”容認派”の人たちも直視してもらいたいと思うのである。
 様々な理由で『住民説明会』に行かなかった住民の皆さんも、表に出ない(出さない・出せない?)けれども、自分なりの考えをしっかり持っている。
それを汲むのが、首長であり町議会であるし、また役場職員も巷の声なき声に敏感でなければならないと思うのだが、如何なもんじゃろのぉ。

 3月1日の月曜日から、町議会の3月定例会が開かれるが、女川町の動向は全国でも注目されている故、真剣な論議はもちろんだが、町民の意思を尊重する場でなければならないと、強く思うのである。
 
    

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