かみさんのホームページ 『うみねこが舞う、漁業と原発の町の議員活動』
『◇不信募らす住民ら』と女川町議会の対応を、毎日新聞が書く
2月17日に女川町議会原発対策特別委員会が開催され、おらも傍聴したが町内在住の者の名は、おらを含めてたった5名しか記帳されていなかった。
傍聴人20数名の内のほとんどが、報道関係者で占められたのであるが、それが町民の関心の薄さを表したものでは無い事は、おらのかみさんと高野博議員が行っている、町内全世帯アンケートへの返信数を見ても解かる。
『◇不信募らす住民ら』(2月18日付け)と書いた毎日新聞の冒頭部分を紹介しよう。
「東北電力女川原発3号機のプルサーマル導入計画について、女川町議会の原発対策特別委員会(佐藤良一委員長)は17日、計画について賛否の意見集約を行わないことを決めた。特別委での協議は終結するが、賛否を見送った町議会の対応に、住民らは不信感を募らせている。」
考えて欲しいのは新聞記事の信頼性であり、この記事を書いた記者は公器である新聞紙面に載せる以上、相当する根拠の基に書いている事を疑ってはならないだろう、と考えるがどんなもんじゃろのぉ。
おらにとっての問題は、こういった書き方をされた議会を構成する議員諸公は、どういった心境なのだろうか?であり、それに興味を覚えるのは、独りおらだけでは無いだろう、と思っちょる。
自分の判断は重いと自覚している諸公が全員であると信じたいが、ちょっと聴いただけでは「ありゃ?、この人は『プルサーマル計画』に慎重なんだな?」と想わせる発言をしていながら、最後には”推進側”に回る御仁もいるので、どう考えればいいのか判断に苦しむ場合もあるから、事態は単純ではないのだな、とは推測出来る。
それはともかく、毎日新聞記事の後段を再度、引用しよう。
「この日の特別委では、(1)意見集約を行うべきだ(2)賛否とは別に安全対策など意見をつけるべきだ(3)安全性に問題があり、住民の意思を問うことが大事--などの意見が相次いだ。
これに対し、佐藤委員長は「賛否を決めるのは県知事や町長。委員会として意見集約を行う考えはない」と協議終結を宣言した。
計画を巡っては、08年11月の事前協議の申し入れを受けて、特別委はこれまで視察や勉強会を開催してきた。このため傍聴した住民は「これまでの協議、議論は何だったのか」と町議会の対応を批判した。【石川忠雄】」
おらは思う。
明日から(3月1日)、3月定例議会が2週間の予定で開かれる。
その大事な場に於いて、『プルサーマル計画』の活発な議論を望むのは「無い物強請り=ないものねだり)」なのだろうか?
しかし「トップランナー方式という交付金目当てでの拙速は避けた方が得策ではないか。ここは先進原発の実績を検証しながらラストランナーの利点を生かす策を考えるべきかと考える。」と、自身のブログに書いている議長の考えには共鳴できるし、期待したい。
ところで町では、パブリックコメントを募集した。
それに何通の応募があったか、況やその内容などおらには知る術がない。
おらほ(私たち)の町長はそこに書いていある意見をもって、民意の大勢だと判断するのだろうか?
何通のコメントが集まって、意見の分布はどうだったのか公表もしないで、それでいいのだろうか?
昨日書いたが、『住民説明会』での非常に少ないアンケートも、判断の根拠とするのだろうか?
それではあまりに根拠と云うには、弱過ぎ「無きに等しい」と言わざるを得ないのではないだろうか?
本格的な『住民投票』や『住民意向調査』等もしないと明言した、とおらに伝わって来ている。
政治家としての町長が政治家の判断だとして、”国策”を口実に『プルサーマル計画』の受け入れを考えているのだろうか?
次回の選挙への去就も町民の口の端に昇って注目されている町長が、科学者の賛否が両極に振れている技術を、何の悔いも無く導入の決断をして置き土産とするのだろうか?
『住民投票』や『住民意向調査』をしないのなら、せめて来年に任期が来て選挙が行われる町長選挙まで、待って欲しいし待つべきだ、とおらは思う。
子孫にまでツケを残す事になるのだから、1年や2年待てない事ではないだろう。
来年の選挙で堂々と『プルサーマル計画導入』の、受け入れ諾否を争点にすればいい。
以前にも書いたが、交付金目当てでその減額を怖れての早期決着を図るのは、どう云う理由を付けても、みっともないし情けない。
札束で頬を打たれると弱い体質を、自ら天下に曝け出すだけではないのではなかろうか。
首長として、住民の意思を尊重して判断したのなら、後の世まで『民の父』と謳われ尊敬されるだろう、と思うのだが。
がんばってください