宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

子供や高齢者は国の宝、且つ障害者等社会的弱者の人権を尊重し守ってこその先進国。年々逆行する現実に抗し当り前の国にしよう!

★地球温暖化防止に原発より有効な、太古の時代からのエネルギー源って?

2010年09月26日 18時13分31秒 | 女川原発 & 関連
【東京電力福島第一原発=ウィキペディアより】

かみさんのホームページ 『うみねこが舞う、漁業と原発の町の議員活動』

民主党は自民党より原発に熱心じゃが、支持者は知っちょりまっか?
 おらの住む女川町には、有権者のざっと33%位の民主党支持者がおるがじゃや(7月の参院選)。
したが、そん人たちは民主党が自民党以上に、原発開発に熱心な事を知っちょるかは疑問じゃと思っちょるがや。
こう書くと、怒る御仁もおられるかも知れんが、ホンマの事じゃでぇ。
原発に揺れる女川町での票じゃから、結構な数字ちゅう認識じゃ、おらは。

 それはともかく、今月の11日から14日にかけて、宮城県内で圧倒的読者を持つ河北新報という新聞が、福島第一原発3号機での、プルサーマル発車に関して、『起動 プルサーマル』と言う面白い記事を連載したがや。

【河北新報は企画物記事では、けっこう為になる良い記事を書くずらよ。ネット名はKolnetじゃ】

 長く河北新報の記事を引用すると、著作権がどうの(愛読者のおらを告発はせんじゃろが=許して下さい)、顰蹙を買うやら、怒りを買うやらで大変な事になるじゃろから、「大見出し=赤」「中見出し=青」「小見出し=黒」をここに引用するけんど、そん位は許してちょんまげろ、ですじゃ。

 いずれも朝刊でごわす。
『起動 プルサーマル 福島第1原発』これは題字じゃから、(上)(中)(下)の3回とも同じなのは当然でごじゃる。

9月11日(土)『増設ちらり 是非二の次』 『[上] 低調な論議』 『7年間凍結』 『物足りぬ』
9月12日(日)『「本命」増殖炉 実用は先』 『[中] 「中継ぎ」の限界』 『夢の原子炉』 『問題先送り』
9月14日(火)『再処理困難 行き場なし』 『[下] 使用済みMOX燃料』 『県外搬出を』 『展望求める』
 
 まぁ、ざっくばらんな話し、この見出し群を読んだだけで、大よその記事の内容が解かるお方が多いと思っちょるが、どんなもんじゃろかいのぉ。
 要は金欠病に喘ぐ地元自治体は、おぜぜが欲しいし、電力会社は無理を承知でやりたいしぃ、お国はプルトニウム貯蔵の国際批判を避けたいもんじゃろから、て言うか、一度建てたプランは容易なこっては撤回しないっちゅう、役人気質をもろに発揮しちゃって、もぉ・・・
幸い、政権は行き当たりばったりの民主党に移ったさかい、政治主導なんて呑気な事を言っちょって・・・。

 突然話しが飛んで恐縮じゃが、それにしてもなんじゃい、今回の『中国漁船による我が国の固有の領土である尖閣諸島への領海侵犯及び不法操業、そして許せん事に海上保安庁への公務執行妨害並びに、保安庁船舶への故意の衝突及び器物損壊罪を、中国の圧力に屈して那覇地検の次席検事に「政治的配慮」を言わせて、責任者たる船長を『処分保留』で、釈放じゃと。
 何言っておまんのや、中国人船長はチャーター機で帰国を果たし、祖国の英雄気取りやおまへんか。
主権国家の威信もへったくれもない情けない国と、全世界(おりしも国連開会中)に、知れ渡ってしもうたじゃがや。

 おっとっとっと、脱線しちまったじゃがや、本題に戻ろうっと。
巧く話しが繋がらんじゃが、ここは強引に・・・

 今回の第二次菅内閣で目に着いたのは、経済産業省大臣閣下でごじゃる。
大畠 章宏ちゅう、天下の大・日立で2年間、組合の専従役員をやりはって、その後は一貫して、原子力発電所プラントの設計業務に関わってた逸材(逸剤?)じゃったそうぞえ。
 じゃもんから、原発に関しては、その豊富な知見と経験で、プルサーマルなぞ生ぬるいっちゃ、数年後には”もんじゅ”を本格運転して、『核燃料サイクル』の「ごり押し完成」を、云い出しかねない御仁じゃが、そりゃおらの勘ぐり過ぎかや?

 日立労組候補(実態は会社ぐるみ)として、旧社会党から出馬し当選したようじゃが、1999年トンちゃん(村山富一社会党委員長)政権後は、ぬけぬけと民主党入りを果たし、生き延びた猛者やんけ。 

 何が労働組合の専従役員じゃ。
どうせ経営陣と”ずぶずぶ”の間柄じゃろうて、足を抜くに抜けんかった御仁でござろうて。
 組合貴族役員じゃったせいじゃろか、おゼゼには目が無いようじゃから、民主党内では空前の口軽坊っちゃま宰相だった、あの鳩ぽっぽグループにちゃっかり納まって、大臣に成り上がったんじゃから、大した御仁でごじゃるのぉ。

 おらも、大畠閣下にあやかりたいじゃがや。
なぬ?
無理やって?
んむ、それも然りでごじゃる。

 てな訳で関係3者(団体)の利害は一致じゃが、不安視する地元住民の声は、訊かずともお上に付いて行けば、おゼゼが入いりよるから、黙っとけぇ・・・てな所かいのぉ。

 したが民主党政権に変わって、何か良い事あった人、手ぇ挙げてみてくんなましょ。
見せられたんは、脱小沢だの、反小沢だの、小沢ガールズだの、次元の低い事ばかりマスメディアも報じるもんじゃから、国民は目くらましを喰ったようなもんじゃろて。
やっと本日の書きたい事に順番が来ましたで。えろう遠回りやった!
 実は最初からネタをばらしますけんど、これから書きまんのは、かみさんの書いたブログのパクリちゅうか、ほぼ、そのまんまでやんすのやけど、多少は手を加えちょる。
 もしかして、かみさんのブログを読んだ方がおるかも知れへんけど、「阿保なジジイのやる事じゃから、そんなもんじゃろ」と、笑って許してつかあさいな。
ほな、行きまっせ。
~原発より、自然エネルギー開発で地域振興を~
 9月12日、『原発の危険から住民の生命と財産を守る会(原生会=会長は庄司捷彦弁護士)』主催の2010年総会記念講演会が女川町内で開催されたぞえ。
「自然エネルギー開発で地域振興を」のタイトルで、吉井英勝日本共産党衆議院議員が講演したんけんど、聴講者は70人ほどで、町外のお人も方もおったでぇ。
 【吉井英勝・日本共産党衆議院議員の紹介】 (クリックで氏のHP)

【聴衆に解かりやすく丁寧に説明する、吉井英勝衆院議員】

 吉井英勝議員は国会において経済産業委員会に所属しちょって、原発問題については現地調査をして鋭い追求をする事で知られておるそうじゃけん、国のエネルギー政策に詳しい議員だそうじゃ。
 彼は、破たん済みの核燃料サイクル政策の象徴である”高速増殖炉もんじゅ”の、冷却剤ナトリウム漏れ事故後14年を経過してからの、試運転再開を厳しく批判しているそうじゃ。
 またプルトニウムを、MOX燃料として女川原発のような既存の軽水炉で燃やす危険性を指摘し、使用済みMOX燃料の行き場も処理方法もない状況下での、その場しのぎのプルサーマルを推進する政策を取る民主党政権と、厳しく対峙しておるそうじゃから頼もしいこっちゃ。
こんな人がおらんと、賛成ばかりじゃったら、世の中えらいこっちゃでぇ。
【吉井議員の講演】
 吉井議員は、話し始めたそうじゃ。
現在の原発が直面している問題は何か、ということで日本の稼働中の原発57基についちゃぁ、30年から40年も運転してきた老朽化の問題やら、それに伴う原発の廃炉や解体の際の技術的な困難、そして核燃料サイクルの根幹である再処理工場のトラブル続きに見られちょる行き詰まりを指摘しちょったそうじゃ。

 ほんで、核燃料サイクルの”高速増殖炉もんじゅ”の抱える矛盾なんかを、かみさん達にもよう分かるように、ていねいに話しちょったと言うとったから、本当にエライ人ちゅうのは、庶民にようわかる言葉を使わなあかんわな。
 ※高知県梼原(ゆすはら)町の事例 (クリック・中越・梼原町長インタビュー)
 今後の展望として、再生可能エネルギーの爆発的普及によって、原発の危険から根本的脱出をはかれる事や、地域経済再生と結びついた再生可能エネルギーの利用なんぞが、地球温暖化対策の道につながるとして、事例を上げて話してくれちょったらしいから、おらの住む女川町にも大いに参考になる話しだっちゃなや。

【熱心に吉井議員の話しを聴く町民たち。蛇足じゃが左端が司会をしたかみさんじゃ】

 吉井議員は事例として、高知県梼原町を紹介したそうじゃがや。
馴染みのない町名じゃが、梼原町は人口5000人弱の町で、エネルギー自給率を3割に引き上げ、もっと前進しようと努力している大した指導者を持った町らしい。

 この町では、風力をはじめ太陽光、地熱、小水力など様々な新エネルギーを積極的に導入・活用しているそうじゃから、おらから言わせれば凄いの一言でやんす。
特に風力発電は根幹に位置づけられるているようで、大きな風車が2基あるそうじゃ。
しかし風車と言うと心配になるんが、低周波なんぞの人的被害なんじゃが・・・?

 ところが、こん町の風車は民家から遠い所にあるちゅうことで、住民への低周波被害の問題もなく稼働することができるんじゃそうであるから、地の利もあるんじゃろなぁ。
 そして、その収入を基に、太陽光発電設置の民家に、国の約3倍に当たる、1kw/時当たり20万円(最大80万円)の設置補助金を出して、国などの補助金を合わせれば、なんとたった10年余りで初期投資が回収できる仕組みになっちょるそうじゃから感心するしかないわな。

【写真(NEPSより)下=標高1300m、 四国カルストに建つ梼原町風力発電所の2基の風車】

 町では、風力発電で得られる電気を四国電力に売り、年間の収益が3千5百万円にもなるそうだから、驚き桃の木でやんすなぁ。
 そして民家の太陽光発電への補助の他に、活用の大きな取り組みの一つが収益を山に還元する事だそうで、森林組合を応援して森林環境整備と間伐への補助をする事によって、水を作る事もしているそうじゃから、おらの驚きは止まらないんじゃ。

 ほんでまた木質ペレット工場を設置し、このペレットを使った空調設備の設置、さらに河川の付け替えに合わせて小水力発電を行って、昼間の中学校の電気を賄い、夜は町の街路灯の電力を賄うなどしてがんばっちょるそうで、その他にも様々な施策があるようじゃ。
 この町では9割を占める森林を貴重な資源・宝として位置づけ、地域経済と自治体財政をどうすれば発展させる事が出来るかを、真剣に考え努力しているそうで、地方であるからこそ出来る事を、とことん追求している感じやな。

【写真(NEPSより)下=小学校の屋根に設置工事中の太陽光パネル。隣に建設される体育館の電気はこの太陽光発電でまかなう計画】

 かみさんは、吉井議員の話しを聴いていて、新鮮な驚きで体が震えるような感動を覚え、そして次のように考えていたそうである。

 この町のやり方のように、地域にある自然資源を循環させて地域経済の基と位置付け実行している事は、自然資源活用サイクルであり、真のエコではないかと。
 そして、風・太陽・水・森林がエネルギー源になっていると言う事は、太古の昔からある自然の恵みが、現代でもその力・輝きを失っていないばかりでなく、今後尚一層、必要とされるのではないかと。

んむ、おらもかみさんに一も二も無く同感じゃのぉ。

 1時間ほどの講演じゃったそうじゃが、時間の経つのが速く感じられたそうじゃ。
そして参加者の皆さんからは、とても分かりやすい説明で良かったとの声が上がっちょったそうじゃから、おらも嬉しか。
 ほんで自分の家に、太陽光パネルを取り付けたら、どん程度の工事費がかかるんじゃろか、などの質問も出たそうじゃから、吉井議員の気さくさが解かるエピソードであるな。

 かみさんの複数の友人は、「ためになる話しを聴いたら、原発のプルサーマルより先にやる事があるね」とか「国会議員の話しは初めて聴くけど、また機会があったら聴きたいね」と、後でかみさんに言ったとかで、講演会に誘ったかみさんは、おらに自慢しちょった。

 いずれにせよ、参加者にこんな自治体があるんだと知らしめた事や、原発だけが地球温暖化防止の切り札みたいな、政府・電気事業連合会の膨大な宣伝に、風穴を開けた講演会だった事は紛れもない事実で、『蟻の穴から堤も崩れる』の可能性あり、じゃな。

 何故おらが聴きに行かなかったかって?
そりゃ、躰調が悪うて具合悪うて、どもならんかったからじゃが、そんな良い話しじゃったなら、尚更我が身が恨めしく思えるのじゃから、これ以上追求せんといて。

ほな、又の機会に!

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