宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

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★○○○兄さんへのメール=『日本維新の会』の正体

2012年12月03日 17時00分37秒 | 政治

【11月29日、『日本維新の会』の選挙公約発表記者会見=ニコニコ動画(書き込みが凄い)】

かみさんのホームページ『阿部りつ子の女川町(おながわちょう)便り』

 『日本維新の会』の正体

 ○○○兄さん、おはようございます。

当地では西寄りの風の日が多くなり、冬の到来を感じるこの頃ですが、そちらはどうでせう。

昨日は、強い風とともに氷雨も振り、私は痛む躰を持て余しベッドの中で小さくなっていた始末です。

ネットで埼玉の空模様などチェックしますと、当地よりも気温が10℃も高いようですね。

お天道様に言っても詮無い事とは知っていても、小春日和がとても恋しい気持ちになります。

 

 ところで、間もなく衆議院選挙が始まりますが、選挙間際になってからの永田町の政治屋たちの動きには、腹立たしさも呆れも限度を越え、逆に怒りの気持ちが強すぎて思考力が鈍り、ただただこれからの日本を案じ憂いる気持ちに苛まされています。

現在のワーキングプアや生活保護攻撃に代表される格差と貧困の底知れぬ拡がりと再生産が、青年や子ども達の将来に暗い影を落とし、今を生きる全ての年齢層の多くが、大きな不安を抱えて毎日を送っています。

 ところが、どの巨大メディアもその特性である横並びの、相も変わらぬ懲りない報道姿勢で、芸能人報道ばりの、ついた離れたに終始した政局報道に熱心で、報道に携わる者の守らねばならない不偏不党など、何処吹く風にしか見えません。

そして、政策的裏付けのない第三極を意図的に創り出し、自作自演で湯水の如く垂れ流し、視聴者・読者を惑わして日本の明日への道を、権力側に都合が良く庶民に辛い方向に、誤誘導しているとしか思えません。

既存の政党議会政治を「決められない政治」と決めつけ、国民への詳しい説明抜きに、ただ強引に為政者・権力者の都合のいい施策を、ろくな議論もせず民自公3党の密室で決め押し切る事を「決められる政治」と偽って、国民に負担を強いる政治に、現在のメディアは明白に加担していると言えます。

そんな視点で毎日の報道を見ていると、絶望感さえ込み上げてきて、この気持ちの持って行き場がなく、無力感に苛まされてしまいます。

それは、いつか見た光景と見紛う既視感に囚われますが、しかしそれは、間違いなく過去に私達が経験した事です。

政治とカネにまつわる不祥事続発解決のためと称して、政治改革と煽った小選挙区制導入時と、全国一律サービスを放棄する郵政民営化選挙時に重なります。

 

 日本の政界を二大政党制にして、小選挙区制を導入し政権交代可能な仕組みになれば、全てが国民のためになるかのような誤ったメッセージを、政財官ばかりかメディアも煽りに煽り、あれから早くも18年の歳月が流れました。

そしてその間、これまで6回の総選挙が行われ、確かに2009年に政権交代が起きましたが、その結果果たして我々国民の日々の暮らしは、何か一つでも良くなったでしょうか。

もちろん答えは否で、暮らしや生業の問題では、○○○兄さんの仕事のような自営業者も大きく仕事量が減り、この間お会いした時のお話からも、明らかに生活は厳しくなりましたよね。

 政治の混迷はますます深まり、憲政史上最高の政党数で今回の総選挙を迎える事になりました。

総選挙が間近に迫った現在、二大政党どころかそこから落ちこぼれた議員達により、雨後の竹の子のように選挙互助会みたいな政党が乱立し、国民の生活を真剣に考えた政策もなく、当選目当てに無節操に離合集散を繰り返す、恥知らずのオンパレードです。

そしてまた、政治とカネの問題は、一向に改まる気配もありません。

小選挙区制の弊害がはっきりした現在、当時導入に賛成した自民党の有力な元政治家、例えば自民党総裁で初めて首相になれなかった悲運の河野洋平氏や、メディアを巧みに操って今日の格差と貧困の増大を招いた元凶であるあの小泉純一郎元首相さえも、政治の劣化を招いたと言っていて、その破綻は明白です。

 

 言いたい事が山程ありますが、11月29日の『日本維新の会』の選挙公約発表記者会見の中身に触れながら、今日は『日本維新の会』だけに絞って少し書いてみます。

 橋本徹代表代行(大阪市長)と齢80になり自らを暴走老人と名乗る石原慎太郎代表(東京都知事)が醜悪なタッグを組み、「今の日本の政治に政策は必要でなく、実行力があればいい」と横柄な上から目線の態度で暴論を振りまいていますが、メディアはそれを無批判に垂れ流すだけですから、呆れたものです。

今度の選挙の大きな争点は、原発問題や消費税増税問題、TPP参加問題や雇用を守りデフレからどう脱却するかの経済問題など、それこそ難問山積ですが、石原慎太郎代表は「そんな物は小さな問題で、大事なのは一緒になる事だ」と斜に構えて、右寄り政党の大同団結を唱え放言しています。

一部の右寄りの人達はそんな彼らを歓迎し、なびいて行くのでしょうが、心ある大方の国民は眉をひそめていると思っています。

また、無党派と呼ばれる人達の間にも、マスコミの寵児となった橋本徹代表代行に一定の人気が集まっているようですが、日を重ねる毎に『維新の会』内部の政策のずれによる混乱と(維新八策=元々いい加減なものですが)、各所属議員のずれが表面化してきていて、化けの皮が剥がれつつあると、私は見ています。

 果して、政党の政策とは彼らの言うように小さな問題で、それを無視して考えの違う議員が政党を創ったり、政策が違う政党同士が組んでいいものなのでしょうか。

 例えば彼らの言うように、原発問題は小さな問題なのでしょうか。

3.11後の国内原発全基停止からしばらくは、「再稼働は認めない、関西電力にも物申す」と橋本代表代行は威勢が良かったのですが、その後ずるずる発言は後退の一途を辿り、選挙公約ではついに2030年代にフェードアウト(消滅)するという文言で誤魔化そうとしています。

当初の発言からの限りない後退であり、再稼働容認はもちろん、大間の建設も当然認める腹詰もりでしょう。

石原代表が原発容認ですから、それを覆す力もその気もないのは明々白々です。

そして、外向けには「今、時間を区切って廃炉の時期を話せる訳がないのは当然だ」と、強い言葉と態度で開き直るのでしょう。

石原代表の言葉に逆らえない小人にしか見えない情けなさですが、「あゞ言えばこう言う減らず口」で、必死に強弁する姿に、私は彼の末路を見る気がします。

 事は、国民の生命財産に直結する問題で、福島県民の塗炭の苦しみを見れば、幼な子でも優しく説明さえすれば理解できる事だと思います。

彼らは、どこの地域の原発でも過酷事故を今後起こせば、日本がどうなるかイメージできない想像力の乏しい貧相な発想の持ち主と言わざるを得ませんし、石原代表が真の国民的作家ならば答えは言うまでもないと思うのですが・・・・・無い物ねだり・・・・・のようですね。

もしかしたら石原代表は、作家の故・三島由紀夫氏に対して、強烈なコンプレックスを抱いているのかも知れませんね。

 そして彼らは、威勢のいい言葉で相手構わず攻撃する習性があるようで、相手が弱いと見定めると、嵩にかかってくるようです。

とんでもないことに石原代表の原発保持の理由は、核兵器の保持に繋がっていて、核を持たなければ世界と伍していけないとも考えているようで、当然それに伴う憲法改悪を目論み隠してもいないのですから、こんな危険な考えの人達に政治を任せたら、日本は世界の中で孤立し、国民が幸せになるとはどうしても思えません。

挙句の果てに橋本代表代行と石原代表は、自分達以外の政治家を見下し無能扱いする事で人気を得ようとしていますし、現実に、会見に同席した『太陽の党』出身の議員には一言も話させず、肩身の狭い心中がありありで惨めに見えました。

尚且つ、メディアの記者を頭ごなしに無能扱いしていましたが(メディアは、それでも彼らに無批判です)、多くの国民が見ている事を意識していると思われるにも関わらず、国民の感覚とずれている事に気づきもしないようです。

 以上のように、11月29日の『日本維新の会』の選挙公約発表記者会見は全く酷いもので、公約と言えるものが皆無と言って良いような状態でしたが、○○○兄さんは見る時間があったでしょうか。

ニコニコ動画でその模様を見ると、さまざまな書き込みがあり、必ずしも彼ら二人の思惑通りではない事が理解できますし、数々の書き込みを読むだけでも勉強になりますので、是非見て下さい。

私は、先に書いたいずれの問題も、今後の日本の将来を左右する極めて重大かつ重要な問題だと考えています。

2012.11.29 日本維新の会 選挙公約?発表 記者会見

 

  ところで『日本維新の会』を構成している人達とは、一体どういう人達なのでしょう。

『自民党』から追い出された形の高齢議員の集まりの『立ちあがれ日本』は、石原慎太郎氏を共同代表に迎え、『太陽の党』に衣替えしたものの、わずか三日で『維新の会』に吸収されました。

吸収される前には橋本代表から、「あんな人達は古くて体質が合わないから一緒にやらない」とまで酷評されていましたが、議員としての、いやその前に、人間としての誇りもかなぐり捨てて、我が身が大事とばかりの当選第一の誘惑に負けたのでしょうか、恥も外聞もなく、橋本代表代行の軍門に下ったのです。

 その他の所属政党から、『日本維新の会』に移った議員達はどうでしょう。

『自民党』や『民主党』や『みんなの党』の落ちこぼればかりで、政治家としての実績も知名度も全くなく、橋本代表代行から、「彼らは政治的センスがない。私の決めたことに従ってもらう」と言われても、橋本代表代行に縋りついた議員ばかりです。

もっとも、かつての所属政党の比例で当選した人も多いのですから、所属政党を変えるなら議員辞職をするのが当然で、それもしないのでは議席泥棒と言われても仕方ないでしょうから、さもありなん、その程度なのです。

そこまでボロクソに言われても、怒りや恥という心情にならないようですから、次の選挙で当選したい一心の、実に情けない選良の名に値しない不思議な人達だと思います。

 そして嘲笑ってしまうのが、河村たかし名古屋市長が率いる『減税日本』ですが、橋本代表代行からすっかりコケにされました。

河村代表と石原『太陽の党』共同代表が合意して、『減税日本』と『太陽の党』が合流したのに、あろうことか次の日に『太陽の党』が『日本維新の会』と合流して、河村代表は橋本代表代行から「『減税日本』とは組まない」と引導を渡されたのです。

河村氏は天下の笑い者になり大恥をかきましたが、弱々しく苦笑するしかなかったようです。

 

 ところで、驚く事に、『日本維新の会』の維新塾とやらから選ばれた議員候補達を選んだのは、誰だと思いますか。

『自民党』最後の長期政権・小泉純一郎内閣で「聖域なき構造改革」旗振り役の大番頭を務め、約5年半に渡り小泉内閣を支え、今に引きずる国内をグチャグチャにする事に貢献した、あの竹中平蔵氏なのですから呆れます。

これ一つとっても、『日本維新の会』は、何の新鮮味もないというその根拠と素性が解るというものです。

 ところで○○○兄さん・・・、もっと驚く事に、石原代表は竹中氏を嫌いだと公言して憚らないのですから 、石原代表という人間の唯我独尊振りと傲慢さには呆れますが、橋本代表代行は見事な一番弟子という形なのですが、竹中氏を重用しているのですから、どうでもいい事ですが、我々とは次元の違う不思議な人間模様ですね。

いずれにしても、その物言いといい、不遜な態度といい、石原代表と橋本代表代行はまるで親子みたいにそっくりと思いますが、どう思いますか。

繰り返しますが『日本維新の会』とは、新しいものなど何一つなく、憲法や国民無視の大変危険な復古主義の際物(きわもの)政党なのだと、私は断言できます。

 しかし、先にも書きましたが、メディアが第三極と連日持ち上げ報道している影響で、かなりの議席を取るのではないか、と言われていますが、若しそんな事になれば日本人は外国から嘲笑われます。

メディアが騒ぐほど、議席は伸びないと想いたいし国民の欺瞞性を見抜く選択眼を信じます。

また、欧米や東南アジアのメディアは、「日本の右傾化」と書いて、日本の進路を警戒しています。

 

 まだまだ書くことはあり、また他の政党、例えばできたばかりの『日本未来の党』などや、他の政党についても書きたい事ばかりですが、長くなるのでこの辺にしておきます。

いずれにしても今度の選挙では、3年前の過ちを繰り返してはならないと思っています。

 正直言えば3年前は私も、当地での小選挙区に日本共産党の候補者がいなかったので、『民主党』のマニフェストを読み、少しでも国民の暮らしが益しになれば良いと淡い期待を込め投票しましたが、見事に裏切られました。

『民主党』が何故ダメだったかと言えば、意見や考え方がばらばらな人達の寄せ集めだった事が大きいのです。

そして、政党にとって羅針盤とも言える綱領がなく、その事はおよそ先進国では政党とは呼べないのです。

もちろん、原因はそればかりではありませんが、選挙目当ての寄せ集めは必ず分裂する運命にあると思っています。

 ですから『日本維新の会』を評すれば、国民の間に深く浸透して全国各地の草の根に党員がいるわけでもなく、テレビで顔を売った橋本代表代行個人の人気に乗っかった、風頼りの政党にしか過ぎない事だという事です。

そして橋本代表代行は、これも全国に顔の売れている石原代表を必要としたのですが、当の石原代表は暴言で有名で、心ある外国の人達から軽蔑されているのに気付かない厚顔無恥ぶりで、自らを暴走老人と称する始末。

各メディアの世論調査では彼らの支持率にバラつきが大きく、それは『日本維新の会』を報ずるメディアの姿勢と相関するようです。

それらを勘案すれば賞味期限が切れるのは、そう遠くない将来だと思えます。

 

 ○○○兄さん・・・・・長いメールになり申し訳ありませんでした。

でも、書かずには居られなかったのです。

色々なお付き合いがあると想いますが今度の総選挙、各政党の政策をじっくり読み比べて下さるようお願いします。

 来春、我が家の目出度い事で会えますが、その日を心待ちにしていますので、どうかお躰に気を付けてお過ごし下さい。

そして、来年は今年よりも多くの仕事が入る事を願っています。

あっそうそう・・・大ちゃんにも宜しくお伝え願います。                                  


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