宮城県の小さく綺麗で穏やかな海辺に住む、はげたま(禿頭)おっさんの~ごまめの歯軋り~

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★福島第一原発過酷事故後に見る、いい加減な人々の群れ。

2011年06月20日 19時28分31秒 | 女川原発 & 関連

【写真上=福島第一原発1号機の水素爆発を報じる、NNNニュース】

かみさんのホームページ『阿部りつ子の女川町(おながわちょう)便り』

恥を識るべき原発推進の御用学者は、全ての役職から去るべし

 批判を覚悟で実名を挙げる。

内山・筑波大教授、出光・九州大教授、奈良林・北大教授、藤原・東北大教授、山名・京大教授など(もっと大勢いるが)は、東日本大震災(巨大津波)と福島第一原発の過酷事故以前は、強力な「原発推進」「プルサーマル推進」の旗振り役の著名な学者で、マスコミへの露出も多かった。

 そして、3.11夕刻~

【写真下=テレビユー福島の映像(津波が護岸に衝突し圧倒的な高さに達している)】

この事態を、彼らは「想定外」と安直な言葉で言い逃れるつもりなのだろうか。

科学は、実験の結果何が起きるか解からない部分があると聞く。

ならば、「想定外の事が起きる可能性を想定する」のが、真の科学者だろう。

 元・NHKのワシントン支局長を務めた評論家の手嶋龍一氏は、次のように話している。

「日米の考え方の大きな差は、一つだけ。アメリカでは『想定外を想定して行動する』。日本では、『想定外の事は考えない』ので、危機管理ができない」。

けだし、名言であり、本質をずばり突いている言葉である。

 それにしても3.11後、皆さん、山に籠って隠遁生活を始めたかのように、表に出て来ないのである。

いや、少しでも人間性があるなら、過去の自らの科学者としての傲慢さを棄てて、国民に詫びるのが当然であろう。

しかし、新聞に寄稿すらできず、メディアからコメントも求められず、恥ずかしくてどの面下げて学生の前で講義できるのだろうか。

【写真下=世界中が注目する中、1号機に続いて一日置いて、3号機も水素爆発=skyテレビ】

それとも、表に出る事なく、過酷事故発生直後から、事故収束のアドバイスを菅直人首相(官邸)に、行っているのだろうか。

おらは、そんな事は寡聞にして知らない。

同じ研究所にいて、国に阿って地位を得た者と対極にいる優れた学者の方たち

 特に、山名 元・京大原子炉実験所教授はどんな思いでいるのだろうか。

研究費と地位欲しさに、科学者として原発の危うさに目をつむった結果得た教授という地位。

女川町で開催された『プルサーマルを考えるフォーラム』で、自信満々に原発の安全性を語っていた姿が目に浮かび、今想えば哀れさが先立つ。

【写真下=そして、誰もいなくなった(福島県浪江町)=NHKスペシャル】

 以前のブログでも書いたが、同じ京大原子炉実験所に所属していた、小林圭二・元京大原子炉実験所講師、今中哲司二・京大原子力実験所助教、小出裕章・京大原子炉実験所助教の皆さんは、学者の良心を捨てずに原発の危険性を告発し続けて、能力がありながら出世の道を閉ざされ、薄給に甘んじても信念を棄てて来なかった。

しかし、彼らは後輩に一緒にやろうとは言わなかったと言う。

何故なら、正しい道であるにしろ辛い前途が待っている事を、若い人に歩ませるには忍びなかったと言う。

しかし今は、「俺たちが死んだら誰も声を上げないかも知れない、と考えると後悔もしている」そうである。

 そして、彼らの危惧していた過酷事故が発生したのである。

彼らは今、移り気でいい加減なマスコミの寵児であるが、それはそれで国民が「原発は簡単に人類が制御できない代物である」のに気付く意義は大きい。

 それから、金のため原発推進・プルサーマル導入に貢献した、無知な芸能人の出演番組は忌避しよう、と、おらは皆さんに訴える。

東京都下の幼い子供を持つお母さん方の放射能に対する、過敏とも思える言・行動を見ると、決して彼等の罪は軽くはないのである。

尚、京大原子炉実験所の反骨の科学者については、次の稿で書く事にする。


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