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東京都美術館の生誕300年記念 伊藤若冲展 :ブームの裏舞台

2016-05-24 07:27:05 | 年賀状
いよいよ今日で、上野の伊藤若冲の展覧会は最終日
連日、多数の人が訪れている若冲展は、
入場者数で記録に残るのでは!

という私も、今月、
2回並んで見てきました。
先日は、320分待ちまで出たそうなので、
今日はどんな混雑になるのやら。。。

これだけの規模で国内外の名作が一挙に展示されることは
すごいことなのですが、
まだ、若冲って誰?と思っている人に、
まとめました!

伊藤若冲(1716-1800)は、江戸時代中期の絵師で、
京都の錦の青物問屋の長男に生まれ、
家業を継ぐも商売熱心ではなく、
庭に鶏を放って絵を描くのが好きで、
酒も飲まず、結婚もせず。。。

40歳になって、家業を弟に譲り、
世俗をすてて禅宗に深く帰依し、
本格的に画家人生を歩み始めます。

1758年ごろから「動植綵絵」
鹿苑寺大書院の壁画、
金刀比羅宮奥書院の襖絵を手がけて、

弟が死去した時、
相国寺に模写の「釈迦三尊図」と
「動植綵絵」24幅を寄贈。
そして、85歳で長寿を全うするまで描き続けたとのこと。

狩野派に学び、真面目に中国の宋元画を模写し、
あの「動植綵絵」が生まれたようで。。。

しかし、隠居した後も、
京の青物問屋の為に頑張ったとの記録もあり、
かなり、いい人だったようです。

明治時代の廃仏毀釈の頃困窮した相国寺から
天皇陛下が「動植綵絵」をお買い上げになられ、
皇室のコレクションとして国内に残ったものの

若冲があまり世に知られることはなく、
その多くは、海外に流出し、
近年の若冲ブームは、むしろ逆輸入ということで、

今回三つ目の部屋に展示されている
エツコ&ジョー・プライスコレクションの
「鳥獣花木図屏風」をはじめ、
多くの作品が海外のコレクターや美術館へ!

1953年に若きジョー・D・プライス
(Joe D. Price、1929年10月20日 )氏が
アメリカ、ニューヨークの古美術店で
伊藤若冲の一本の墨絵の掛け軸『葡萄図』に出会い、
魅了されて作品を集めはじめ、
「鳥獣花木図屏風」も彼のコレクションとなりました。

像と鯨図屏風は東北の旧家に残る、
若冲82歳の晩年の作品です。

miho美術館所蔵の達磨図

京都国立博物館の「果蔬涅槃図」

これでもか、これでもか!という大作の数々。。。
私としては、2回行列に並ぶ価値のある
今世紀最大の、素晴らしい展覧会でした。

この眠りから覚めた若冲ブームは、
今後まだまだ続くことでしょう!
今日は最終日、
どんな騒動になるのでしょうか。

暑くなります。
給水はこまめに、
館内では押し合って喧嘩しないでね(^^)v






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