ヘル(文春文庫)筒井康隆

2007年03月29日 | 記してみました
ん~~~

筒井さんは別に嫌いじゃないんですが、
なんつーか老人の妄想というか妄執というか、
そういうモノに付き合わされた気分です。

ヘル

なんだろうな、この既視感アリアリの読後感…
筒井なんだけどパプリカとも違うよね…
パプリカ
つかパプリカって精神探偵だっけ?

今敏監督の映画は評判良かったけど
ホントに面白いのかなぁ…
気が向いたらDVD見てみようっと

作品中の世界的にはパプリカよりも
いとうせいこうの解体屋外伝とか、
解体屋外伝
カジシンのOKAGEの方が好みだったし。
OKAGE

解体屋外伝は、新興宗教騒ぎが落ち着いた後に
新興宗教騒動よりも前に書かれた作品という
微妙な帯で平積みされていたのを購入した覚えが…
結構面白かったっす。

OKAGEは単純に熊本県民だったから楽しめただけかも…
未だに面白かったという感想を聞いたことが無い…

あ、また脱線した。
今回のこの作品は、本当に何も残らないというか…
まぁ…筒井作品だし…

出張の時間つぶしになったとはいえ、
もう少し何かココロに響くモノを読みたかったっす。

つか、画像べたべた貼り付けると見にくいね…
げうげう
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帰宅チュウ

2007年03月28日 | モテてみました
またですか。

電車内もしくは駅ホームで絡み合うカップルを
結構な頻度で見かけますが、
世の中的には普通の行為なのでしょうか?

それともボクとチュウとの遭遇率が
世間より若干高めに設定されているのでしょうか?
というワケで、出張帰りの快速電車内でのチュウ目撃談。

混んでるといえば混んでるし
混んでいないと言えば混んでいない
といった疲れきったサラリーマン風味だけが漂う
殺気の無い混み具合での一幕です。

スーツを着た若い二人が電車に乗り込んで
来たのですが、特に男子も女子も
いつも無意識に働く美少年センサーに
・鑑賞度合い低
・ネタ度合い低
という十人並み判定をされたらしく
全く視界に入らないままだったのですが
なんか空気が微妙です。

モテモテ博士センサーが急激に反応しています。

ん?と視線を上げた瞬間に
男子が女子の唇にチュッってしてますよ。

え、と、目の前にオッサンいますよ。
そのチュッに参加できるくらい近いからね~

パッと見、二人とも身体にスーツが馴染んでいないので
大学か何かの謝恩会の帰りだったりするのでしょうか?
女子はちゅるちゅるのお肌ですよ。若いのぅ…

で、チューの後も視線を絡め合わせていた二人なのですが
唐突に女子から「アタシ大人になった?」という発言が。

そして、グロスタップリでプルプルな唇とか、
綺麗に揃えた眉とか、ちょっぴり胸元の開いたシャツとか
ちょっぴり短めのタイトなスカートの裾とかを
指で軽くなぞってますよ。

…ん~。グッジョブ!

あくまで「アタシ大人になったデショ?」とか
「アタシ大人になったと思わない?」といった
上目遣いでの媚ではなく、
「大人になったアタシに興奮しなさい」と言わんばかりの
見下ろし系の媚ですよ…
練習してきたのかそれは?
やるなコムスメ

オッサンもそんな質問されてみたいよ…
いや、電車の中じゃなくて密室で。

でも「大人になる=エロくなる」じゃないからね…
つか嬉しいんだけど…
ウチの奥様にもそういう成長を促したいんだけど…

で、そんな二人なんですが、周りの人が降りる時には
ちゃんと気を遣って「あ、すんません」とか言ってるのね。
でも、エロエロな視線を絡め合わせてるのね…

イマイチなんつーか、二人の世界への
没入度合いが判らん…

周りが見えない位に、二人の世界に入っているからこそ
チューとかするんじゃないの?違うの?

そんな気分で。
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技術の伝え方(講談社現代新書)畑村洋太郎

2007年03月22日 | 読んでみました
自称優秀なコです。

が、人の言う事には素直に応じてしまいます。
そういう育て方をされたようなのです。

が、納得いかない命令は協議をする事で解決します。
そういう育て方をされたようなのです。

ぶちゃけ、忠犬だと思っていただければ
分かり易いかと

そんな私も技術を伝える立場にあります。
超絶お悩みです。マジで。

っつーワケである意味ジャケ買いなタイトル買いです。

組織を強くする技術の伝え方

…読みました。

え~と、言わんとしているトコロは判ります。
技術を伝える立場としては、非常に共感します。

が、いかんせん文章がアレなんですよ…
いや…なんつーか…
伝える側に文章力が無いと、意味は判っても
魂は拒否する、という事が理解できました。
気をつけようっと…

普段は、技術を伝える手法の講義をやっている方のようなので
その手法を具体的に体験してみたい気はします。
本書が筆者の講演の宣伝だと思えば、効果は実証されたというか…
文章を読む限り、自分が普段やっている事が書いてあるだけなのですが、
それでお金が取れるというコトは、+αの何かがあるのでは無いかと…

つか、この本の内容って、伝える側的には当たり前なんすよね。
あるある感満載というか、「伝える」という行為に悩んだ人は
結局辿りつくトコロは同じなんだな
という感慨深げな感想を持つ一冊でしたよ。

本書の有効な活用法としては、むしろ
伝えられる側の立場の人に読んで頂くのが良いかと。

・何で最初から全部を教えてくれないのか
・何で結果だけの報告では駄目なのか
という部分を理解していただけると、
私の仕事が100倍早く終るのですが…

何故にココまで、先輩から後輩に伝える
という行為が難しいのか、悩んじゃいますよ…
先輩の言うことは絶対正義とは言いませんが
自分が踏まなくてもいい失敗の経験を聞くだけでも
非常に有益な情報だと思うのですが…

なんつーか、感覚的な話になっちゃうのですが
経営サイドと社外からは会社が大きくなったと思われているので
最近は、どんどん「自称優秀」なコが入ってくるんですよ。
で、そういう子の特徴なのか、
・推論能力が低い
・手を動かさない
・返事だけ良い
・転んでも報告しない
ってカンジの行為が目立ちます。
どうしたらいいのか判らないのか
ひとりでできるもん、と思っているのか…

全てのSTEPを説明しないと、最初のSTEPを踏むのも躊躇するというか、
最初のSTEPも踏めないというか、踏まないというか
踏んでも進めないというか…

「確かにキミが気にする部分にも一理あるんだけど
このSTEPを踏んで行けば、最適に学習できるから」
といった説明を「全てを説明しないのは怠慢」と感じるらしく、
教えてくれないから出来ない、という反応を示されるのです…

で、嫌々ながらも手を動かさせて、なんとかSTEPを一段上がらせると
「前のSTEPでの説明は十分足りていた」と理解してくれるという…
だから…最初から…そう言ってるのに…

ほんで、何が問題かというと、そういう人に限って
「自称優秀」な方は「見た目無能」というか「役職が低い」「若い」
というだけで、拒絶感を示されるんですよね…

つまり、僕が教えると内容とは全く関係のない部分で
効率が悪くてしょうがないという…
多分、僕より10も年上の人が同じ説明をすると
話は早いんでしょうけど…。切ないっス

つか、自分で言うとイタイ感満載なんですが
この年齢で技術を総括して伝える立場にあることが
とっても凄いとは感じてくれないんですよね…

そういう点では、ヨソの部署の同期に教えるのが
一番難しいっす…アレなコだと思われてるから…
普段のボーっとした雰囲気で判断されちゃうから…

で、結局のトコロ、本当に優秀なコは、ボクの見てくも気にせずに
素直に反応してくれて、何の問題も無く理解してくれるという…
結局そういうコトなんだよね…

ホントのトコ、技術を伝えるという事の真の狙いは
技術の保存ではなく、新規技術の開発にあるので
自分一人では発芽できない才能に対して
やさしい滋養を与えて大きく花咲いてもらうのが
一番の望みだったりするのです。

ウザがられた時点で失敗なのですが…

それでも伝えるという行為に対して
自分自身への妥協を許さずに取り組みたいモノです。
コメント (2)
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