老人と宇宙 (ハヤカワ文庫)ジョン・スコルジー

2007年04月25日 | 読んでみました
ヘミングウェイ?

ちなみに主人公はムキムキマッチョメンです。
あと、緑色で猫目で美男美女です。
猫耳では無いです。

つかこれだけ聞くと「絶対に買わない」って思っちゃうよね…

老人と宇宙
帯に「宇宙の戦士」って書いてあったので
とりあえず買っちゃいました。

ナニゲに手に取ったにしてはアタリ度が高かったです。

「宇宙の戦士」と言うよりも、「エンダーのゲーム」や「終わり無き戦い」の方が
作品としては近い気がしますが、殺戮の殺伐さのみ「宇宙の戦士」が近いかな…

しかし「宇宙の戦士」って色々なメディアで
作り直されているけど、いいのは原作だけだよね…

映画のスターシップトゥルーパーズは、監督の趣味なのか
反戦思想なのか判んないんだけど、ステロタイプの馬鹿兵士を
これでもかと見せ付けられてヘキエキしたし…
つかヤツらにパワードスーツ着せてあげようよ…

アニメ版は、ぬえ御謹製のパワードスーツは出てきたけど
アメリカの酷い青春TVドラマを最悪にして
恋愛風味をふりかけたような、何とも言えない味わいでした…

CGアニメ版とかもあるのか…
スターシップ・トゥルーパーズ・クロニクルズ DVDボックス

原作もベトナム臭さが気にならなければ、
パワードスーツ萌えにはタマラン出来なのですが…

ちなみにタイトルも結構微妙なカンジで、
これが「宇宙の老兵」とかだったら確実に買わなかった…

あ、話がそれた…

「宇宙の戦士」を1回目に読んだ時も興奮しましたが
本書はそれよりも質が良かったです。マジで。
「終わり無き戦い」とか「エンダーのゲーム」と同じくらい
っていう褒め言葉を使っても良いのでは無いでしょうか?

つか、エンダーシリーズの続き出らんかいな…
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となり町戦争(集英社文庫)三崎 亜記

2007年04月24日 | 読んでみました
現実と非現実の境界は認識できるのでしょうか…

例によって、書店の平積みで気になっていた
「となり町戦争」読みました。

となり町戦争

単行本で出た時に気になっていたような記憶はあるんですが
キャッチー過ぎるタイトルのせいでイマイチ購入に至れなかったという…
天邪鬼なのは熊本県民の血か?(注:両親は長崎と鹿児島の出身です)

内容は、公益事業としての「戦争」のお話です。
非常に難しく、興味深く、風刺的な、課題設定なのですが
本書では社会に対しての「公益戦争」というスタンスではなく
見えない脅威、見ていない脅威に対する、個人の感じ方
みたいな視点で語られている為、堅苦しくも
ステレオタイプでも無い代わりに、盛り上がりに欠けます。

本当に淡々としています。
この感覚は離人症とか呼ばれる症状に似ているというか
多分作者は継続的に離人症を経験している、
もしくは経験した事があるんだと思う…

現実を認識する能力はあるんだけど、視点が完全に第三者というか
観察者というかそんな感覚。
冷静であるというよりも他人事。

個人的には楽しめたし、割とオススメ出来るんですが
思想的、精神的に不安定な世代が読むにはちょっと…
モラトリアム期間が延長されてしまう可能性大だと思うし…
ん~、積極的にはオススメしないかも…

こないだ映画化もされていました。
主人公の二人は江口洋介、原田知世です。

明らかに小説の主人公設定より10歳以上年上だと思うのですが
これはこれで監督の解釈に興味があります。見たいです。

本書は、世の中をリアルに感じられない、というありふれた感情を抱えたままに
自分には見えないリアルに踊らされる感覚を、上手く表現していると思うし
後日談も蛇足感よりも、「他人事のリアル感」を感じました。
世界観は完成しているらしいです。

というワケで、モラトリアムを越えていない人にはオススメできませんが
個人的には買いでした。

「失われた町」「バスジャック」も気になります…
はよ文庫化されんかいな…
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評伝シャア・アズナブル(講談社)皆川 ゆか

2007年04月04日 | 読んでみました
ひょうでん【評伝】
ある人物について評価を加えつつ書かれた伝記。
三省堂提供「大辞林 第二版」より

なんつーか、凄いっす。

戦国武将の生き方に倣うみたいなカンジの
ビジネス書には全く興味がありませんが
シャア・アズナブルの生き様は知っておきたい
そんな気分で手に取った本書ですが
非常に面白かったです。

気分的には歴史書です。
評伝シャア・アズナブル 《赤い彗星》の軌跡 上巻

あまりの出来の良さに、皆川さんの「機動戦士ガンダム公式百科事典」
購入したくなっちゃいました。って1万5千円もするのね…
『機動戦士ガンダム公式百科事典』副読本で我慢すべきか…

つか、ガンダム書籍って反射で買っちゃうから危険だよね。

会社に入るまでのガンダム系の書籍というか、
富野由悠季御大のノベライズは
ガンダム、Zガンダム、ガンダムZZ、閃光のハサウェイ、etc…
文庫化されているのは殆ど読んでるし
安彦良和著「THE ORIGIN」も当然買ってます。

あと、個人的にも長谷川先生の「クロスボーンバンガード・シリーズ」とか
好きなんですが(単なる長谷川好き)
サイバーコミックスに掲載された、
島本和彦先生の「あしたのG」
沖一さんの「ミノフスキー博士物語」
は非常に面白かった記憶があります
手元に無いのが非常にザンネンです。
あと「機動戦士ガンダム MS戦記」を読んでみたいっす。

そんなカンジで、割とコミックも読んでたりしますが。
「ガンダムさん」まではギリOKだけど
「犬ガン」「萌えガン」はNGだと思う > 俺
「ハマーンさん」はサスガに買えなかった…
つか、何だか霊感商法っぽい…

ギャグ系は「トニーたけざきのガンダム漫画」を
越える出来の作品は出ないなぁ…
トニーたけざきのガンダム漫画
続いて欲しい…

つか、「評伝シャア・アズナブル」はオススメです。
読むべし!
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いらっしゃいませ(角川文庫)夏石 鈴子

2007年04月03日 | 読んでみました
無茶苦茶働いている夫婦の夫の方です。
ちょっと働き過ぎだと思います。

あ、奥様が係長に昇進されました。メデタイです。
奥様本人は嬉しい様な嬉しくない様な微妙な雰囲気ですが、
何事にも前向きに取り組んで行って欲しいです。

で、なんかの書評で、働く女性の気持ちを書いた
みたいな紹介がされていた「いらっしゃいませ」を
読んでみました。
「で」っていう接続詞は不適切な気はするんだけど。

いらっしゃいませ

う~む…微妙だ…
主人公はいいコなんだけど、小説としては「だから何?」
ってカンジなんだよねぇ…
スタートレックもビックリの御都合主義だし…
ちょっと心情吐露過多のBlog読んでるカンジっつーか…
あ、それは「にゅきログ」も同じか。

とはいえ、読者層によっては「そうそう」って
共感しちゃってたりするんだろうなぁ…
少なくとも30代半ばの戦うサラリーマンは
読者層に含まれていない事だけは判りました。

ほんで、この作家さんは「バイブを買いに」という
結構センセーショナルな作品で有名らしいのですが
今の気分で、その本を読みたいか?というと微妙。
もしかしたらスンゴイ面白いのかも知れないけど
タイトル以上に面白いかどうかが不明だし
ちょっとその時間を工面するモチベーションが見当たらない…

で、お仕事つながりなのですが、先週NHKで「GoodJob」やってました。

主人公の女子(松下奈緒さん)の目を見開き気味の演技と
劇中の音楽(女声のスキャットみたいなヤツ)には
若干ヒキ気味でしたが、ゴッツイ面白かったです。
つか、NHKのアノ枠の効果音系はニガテだ…

あ、松下奈緒さんも別に嫌なワケではなくて
「あ~目を見開いてるな~」という見たままの感想を覚えただけで。

お話の内容は、スーパー派遣の大前春子のような、個人技の凄さではなく
みんなで頑張るという、当たり前なんだけど難しい事を
OLの視点で描くという…

庶務まで全て自分でやら無くてはならない立場としては
単純に、資料を作ってくれる「OLさん」という人種が
存在する会社は羨ましいなぁ、とか思ったりもしましたが
そんな文化の違いに関係なく、主人公の働く姿勢には
共感できました。
後輩を指導する先輩の回で何故だか涙出ちゃいました。

ちなみに、にゅきみ家の働き方的には
奥様は、常に正しい指摘を行うのでキツイと思われている
(と本人は思っている)OLさんにそっくりです。
私は、キツイOKさんと、主人公ちゃんとを混ぜたカンジっぽいな
って自分で思いました。
きっと、戦う社会人が見れば、どこかに共感できる
ポイントがあるドラマだと思います。

で、このドラマってComic原作だったんですね。
Good Job 1 (1)

働くマンガと言えば「働きマン」「企業戦士YAMAZAKI」「いいひと。」
と、好きなマンガが多いのですが、これも読んで見ねヴァ。

どうしても仕事を「楽しくない事」「ストレス」としか
感じられない人にはオススメ出来ないと思うのですが、
少しでも仕事を「楽しい」「やりがいがある」と思える人には
オススメできるのではないかと、読む前から妄想しています。

そして、長々と脱線しましたが、「いらっしゃいませ」は
何となく会社生活をおくっている人向けかと。
と、戦うサラリーマンは感じました。
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