香港に恋して(旧:にゃんこの日記)

大好きな香港を中心に健康、美容、食べ物、ひと‥何でも綴っていきます

漢方スープを作ってみる

2010-12-31 | 健康・美容
廟街の占い師がレシピを書いてくれた「腰に効く漢方スープ」
そのための生薬材料を、余仁生で手に入れ帰国した。

帰宅後、使用する三種の生薬について調べてみると

『杜仲』
温性。日本で一時期、流行した「杜仲茶」は、葉の部分を使用したものだが、生薬としての
杜仲は、その樹皮を乾燥させたもの。
「本草綱目」には「肝、腎を補って筋骨を強めて、腰膝疼痛の要薬である」と記され、
肝臓・腎臓の機能を強化し、強壮、強精、鎮痛等の目的で使用されてきた薬である。
その他、血圧降下作用も良く知られている。

『肉じゅ蓉』
温性。ハマウツボ科ホンオニクの肉質茎を乾燥させたもので、産地の内モンゴルでは
「砂漠人参」とも呼ばれている。
特に精力剤として有名だが、腰膝の冷痛、便秘、貧血、不妊症に使われる他、健忘や美肌にも
効果があるという。

『巴戟天』
微温性。アカネ科巴戟天の根を乾燥させたもの。
腎陽虚による腰痛・頻尿、風湿による腰膝疼痛・脚気の浮腫・筋肉の無力の他、月経不順や
下腹部の冷痛に用いる。

いずれも身体を温める性質を持ち、腎虚のケがある私には合っていそうだ。





占い師のオジサンの「月に3~4回このスープを飲んで、身体の中からパワーアップして
運気も上げなさい」も、ナルホド~と納得した。

そこで近所のスーパーで、スープ用鶏ガラを買い求め、自宅で早速作ってみることにした。

1)鶏ガラ(買ったのは手羽先っぽい小さいもの)を洗い、タップリの水で満たした鍋に入れ、
三種の生薬も入れて中火にかける。

2)沸騰したら弱火にして2~3時間フツフツと煮込み、漉して適量の塩(私は岩塩使用)で
味をつけたら出来上がり。

漢方生薬は鍋に入れる際、洗うべきか、余人生の店員さんに尋ねると「洗わない」とのこと
だったので、初回は洗わず入れたが、後日、日本在住の香港人に聞くと
「ゼッタイ洗わなきゃダメ!汚いでしょー!」
それを聞いて以来、サッと水洗いしてから使用している。

出来上がった真っ黒なスープは少々苦味があり、正直そんなに美味しいものではないが、
飲んでいる間から身体が温まってくるのが分かる。
その後、外出しても、三時間くらい手足の先まで、身体中がポカポカなのには驚いた。
同時に、身体の芯からパワーが沸いてくるような気もする。
飲んだ翌日は、肌の調子も良いみたい。

そんなワケで、今はとりあえず週一回作って、二日に分けて飲んでいる。

アレンジとして、私は最後にクコを散らし、視覚的にも健康・美容的にも効果アップを図っている。

しばらくこれで続けてみるつもり。



漢方スープ用生薬を買う

2010-12-30 | 健康・美容
今月始め、廟街の占い師に処方?された漢方スープのレシピは、三種の生薬と鶏で作る
シンプルなものだった。

書いてくれたのは

「杜仲」「肉じゅ蓉」「巴戟天」プラス鶏

このうち、知っていたのは「杜仲」だけ。他の二つについて知識はなかったが、こういう形で
試してみるのも面白いと思い、材料ゲットに出かけたのが旺角の「余仁生」

ここは、症状に合わせたスープ用生薬が、セットになって商品化されているので、もしかしたら
腰に効くスープセットに、これら生薬が使われているかも、と思い見てみたが、被っているのは
「杜仲」と「肉じゅ蓉」のみ。セットでは、これ以外にも数種類の生薬が入っていて、使う肉は
豚の赤身のようだ。

そこで迷った。とりあえず二種類は入っているから、コレを試してみるか、それともやはり、
書いてもらった通りのレシピにするか‥。
と言うのも、香港の漢方薬局で生薬を買うのは初めて。
勝手が分からなかったし、値段の見当もつかなかったので、予想以上の高額になるのでは‥
との不安もあった。

それでも、とりあえず最低限の量単位分を勝ってみることにし、まず店員さんにメモを見せ、
一人分だと告げて、値段を聞いてみる。

それぞれの容器に値段シールが貼ってあり、一種類が100gあたり約$20~$30の間。
三種類で700~800円くらい。これで二日分のスープができると言う。





う~ん、安くはないが、日本だとさらに高いのだろう。
まあ、お試しという事で一セット用意してもらうことにする。





昔ながらの天秤で量る。ドキドキ‥。

一セットがこんな感じ。一人分にしては結構な量だ。
ここでは生薬が全て、すぐ使えるように削ったり裂け目を入れたり処理してある。
一方、裕華では客が注文した杜仲に、その場で大きな刃物(事務用ペーパーカッターみたいなもの)を
使い、ザクザク裂け目を入れていた。





右から「杜仲茶」「肉じゅ蓉」「巴戟天」

これを帰国後、試してみて、合っているようなら(効果・味も含め)、日本の漢方薬局で買えば良い。

でも宿に戻りよく考えると、やはり、香港の方が断然安いハズと、翌日再び余仁生に走った。
今度は油麻地の店舗。





ここでは、天秤ではなくデジタル。





グラム数は、過不足なきようキチンと量っている。





6セットをお願いしたが、5セット分しか在庫がないとのこと‥。
全て一緒にして良いかと聞かれたが、それでは困るので一回分ずつ分けてもらう。





分けられたものは、それぞれビニールパックにしてくれる。

さて、あとは試すだけ‥。





廟街(テンプル・ストリート)の占い2010

2010-12-29 | スピリチュアル・占い
一昨年くらい前から、人生の転機を感じて(とゆーか転機にしたくて?)ちょこちょこ占い師に
観てもらっていた。
だが、どの占い師も「運は良い、あとはそれを信じて思い切ってやってみるだけ」と言う。
「運が良い」のは分かったが、年々、「思い切り」がつかなくなって困っていたので、自分の
問題点はそこだと知り、しばらく占いからも遠ざかっていた。
あとは、「やってみる」のみだからね。

ただ、廟街の占い屋台は、いつ行っても活気があり、面白そうでそそられてしまう。
今月も、近辺に宿泊し、毎日見物しに通っていたので、昨年8月に続いて観てもらうことにした。

そこで、占い師探し。
やはり日本語ができる占い師が望ましいが、昨年の人は少々語学力不足を感じたので、日本語力を
確認してから観てもらうことにする。

「普通語」「English」はいくつか見かけるが、「日本語」の看板を掲げているのは3軒ほど。
初めて顔を見る、若いお兄さんもいる。だが、占い師としては年季が入っている方が良いような
気がして、屋台のちょうど曲がり角にいる熟年の占い師に目をつけた。

ただ、「日本語」とは掲げているが、近くに寄ってみても料金表が見当たらない。
それに、三人の家族連れらしきグループが、長々と観てもらっていたので、何度か行ったり来たり
しても空く様子がないので、その日は諦め、翌日、改めて出かけてみた。

今度は空いていたので、オジサンに「すいません、料金はいくらですか?」と聞いてみたところ、
生年月日・手相・顔相全て合わせて$180だという。
ここの相場としては安い方だし、日本語も大丈夫そうなのでお願いすることにした。

初めに、紙を渡され、名前と生年月日を書くと、それを元に命式を作る。やはり四柱推命っぽい。




出来上がったら性格、適性、ここ20年ほどの運勢と今後について、一通り話してくれる。
その間、黙って聞いても良いし、質問を挟んでも良い。
ザッと説明が終わった後は、質問がないか聞いてもくれる。

ちなみにオジサンが言う適性に、私が今後やっていきたいことがバッチリ含まれており、
嬉しいと同時に安心した。





卓上には、このようなイラストが複数。良い相、問題アリの相‥。

オジサンによると、私の場合、今年からの10年が人生で一番パワーが強い時。
その後は悪いわけでないが、平坦。だから、この時期が勝負で、特に今年~来年ガッツリ
努力することで、未来が開け、安泰でいられるので一生懸命やりなさいとのアドバイス。
もちろん「やります!!」と答えたワタシ。

それから手相と顔相を観てもらうと、「中年以降最高だね~。運勢・健康とも全く問題ナシだよ」とのこと。
こりゃ、ウレシイね。

顔相を観てもらうためにメガネを外したら「メガネない方がいいね」
「それ、運勢的なものですか?」と聞いたら「いや、関係ないけど‥」だってさ。

一番、面白かったのは、命式を観て「時折、腰が痛むでしょ?漢方スープ飲みなさい」と
レシピを書いてくれたこと。
香港の占いでは、こーゆーこと言う占い師がいるとは聞いてたが、目の当たりにしたのは初めて。
「スープ飲め」は、占いというより、広東ならではの健康の知恵を教えてくれてるんだね。

最初の全体的な説明で、こちらが知りたい大概のことは言ってくれるし、質問をしても急かさず、
時間をかけてじっくり答えてもらえたので、$180は決して高くない。
優しく感じも良い人なので、また何か聞きたいことができたら行ってみようと思う。









カレーの効用

2010-12-28 | 健康・美容
二日続けて通ってしまった呉松街の「亞龍カリー」

海外どこへ行っても、必ず何日目かにはカレーが食べたくなる私だが、これはカレーが
「日本人の国民食」というだけではなく、やはりカレーが人を元気にする健康食だからでは
ないだろうか。

実際、私は普段の生活でも、何となく気分が乗らないときや風邪の引き始めに、スパイシーな
カレーを食べて対策を取ることがある。

カレーにはご存知の通り、多種のスパイスが使用されているが、それらは漢方薬としても
立派に通用するものが多い。

例えば

「ターメリック(ウコン)」
ショウガ科に属する、カレーの代表的なスパイス。
ポリフェノールの一種・クルクミンが、肝炎等の肝臓障害に有効な他、アルツハイマーや
ガン予防、さらには心臓病にも効果があるとして、近年、盛んに研究が進められている。
内服の他、外用では水で練ったものを切り傷、腫れ物に使ったり、美白用パックと
しても利用できる。

「クローブ(丁子)」
三大スパイスの一つ。身体を温め健胃、駆風、抗菌、食欲増進作用などが有名。
その芳香による消臭効果から、古代中国では、臣下が皇帝の前に出る際はクローブを口に
含んだという記録もある。

「シナモン(桂皮)」
三大スパイスの一つ。身体を温め発汗させる。健胃、解熱、鎮痛、整腸作用等々。
近年の研究では、血糖値を下げ糖尿病に効果があることが分かっており、甘い菓子に
よく使用されているのも理にかなっていると言える。

「ナツメグ(ニクズク)」
三大スパイスの一つ。下痢止め、消化促進、頭痛等に効果を示す。
西洋料理では、ひき肉と相性が良く、シナモンと共に焼菓子の香り付けにも使われる。
取り過ぎると幻覚を引き起こすので注意が必要。

「カルダモン(縮砂)」
ショウガ科の種子。胃腸の気滞から起こる消火器系症状(健胃、鎮痙、胆汁の分泌促進等)に有効。
またアドレナリンの分泌を促進し、前向きな気持ちにさせる効果も。

その他、ショウガやニンニク、フェンネル等々、挙げていけばキリがないほど。
これらがミックスされ、パワーアップしたのがカレーと言うわけ。
カレーは美味しいだけではなく、ホント、立派な薬膳なのだ。

ちなみに、胃の弱い私が時折、お世話になる生薬入り胃薬「太●胃酸」には、上記の
三大スパイスも使われている。



亞龍カリー(2)

2010-12-27 | 食べる
前日食べたパキスタンカレーが美味しく、忘れられなくなってしまい、その翌日も再び、
呉松街へと足が勝手に向かってしまった。

今度は夜ではなく昼飯として。でも午前中グダグダやっていたため、午後三時くらいになっていた。

オーダーは昨日食べてインパクトのあったチキンカレーにしようかと思ったが、せっかくだから、
季節ものだというマトンにしてみることにした。
香港でマトンを食べたことなかったしね。

今回は、オーダーしてから、結構待たされた。
周囲の客は、チキンやフィッシュらしきものを食べているようなので、マトンの準備ができて
いなかったのかもしれない。

そうして運ばれてきたのがこれ





前日のチキン以上に肉がゴッロゴロ。骨付き肉で皿がいっぱいでルーが少なく感じる。





マトンの味がしっかり出ていて、これまたウマイが、チキンより辛いかも。




とにかく骨が凄い。包丁で叩き割っているらしく、食べている間、細かな骨を口から
出さなくてはならない。





店の外には沢山の紹介記事が。人気店なのね。





カレーは認知症にも効くそうな‥。





次回の香港でも一度は寄りたい店。


亞龍カリー(カリーは漢字)AH LUNG PAKISTAN HALAL FOOD
住所:佐敦呉松街93號A地下
電話:2782-1635
営業時間:11:00~23:30