香港に恋して(旧:にゃんこの日記)

大好きな香港を中心に健康、美容、食べ物、ひと‥何でも綴っていきます

カレーの効用

2010-12-28 | 健康・美容
二日続けて通ってしまった呉松街の「亞龍カリー」

海外どこへ行っても、必ず何日目かにはカレーが食べたくなる私だが、これはカレーが
「日本人の国民食」というだけではなく、やはりカレーが人を元気にする健康食だからでは
ないだろうか。

実際、私は普段の生活でも、何となく気分が乗らないときや風邪の引き始めに、スパイシーな
カレーを食べて対策を取ることがある。

カレーにはご存知の通り、多種のスパイスが使用されているが、それらは漢方薬としても
立派に通用するものが多い。

例えば

「ターメリック(ウコン)」
ショウガ科に属する、カレーの代表的なスパイス。
ポリフェノールの一種・クルクミンが、肝炎等の肝臓障害に有効な他、アルツハイマーや
ガン予防、さらには心臓病にも効果があるとして、近年、盛んに研究が進められている。
内服の他、外用では水で練ったものを切り傷、腫れ物に使ったり、美白用パックと
しても利用できる。

「クローブ(丁子)」
三大スパイスの一つ。身体を温め健胃、駆風、抗菌、食欲増進作用などが有名。
その芳香による消臭効果から、古代中国では、臣下が皇帝の前に出る際はクローブを口に
含んだという記録もある。

「シナモン(桂皮)」
三大スパイスの一つ。身体を温め発汗させる。健胃、解熱、鎮痛、整腸作用等々。
近年の研究では、血糖値を下げ糖尿病に効果があることが分かっており、甘い菓子に
よく使用されているのも理にかなっていると言える。

「ナツメグ(ニクズク)」
三大スパイスの一つ。下痢止め、消化促進、頭痛等に効果を示す。
西洋料理では、ひき肉と相性が良く、シナモンと共に焼菓子の香り付けにも使われる。
取り過ぎると幻覚を引き起こすので注意が必要。

「カルダモン(縮砂)」
ショウガ科の種子。胃腸の気滞から起こる消火器系症状(健胃、鎮痙、胆汁の分泌促進等)に有効。
またアドレナリンの分泌を促進し、前向きな気持ちにさせる効果も。

その他、ショウガやニンニク、フェンネル等々、挙げていけばキリがないほど。
これらがミックスされ、パワーアップしたのがカレーと言うわけ。
カレーは美味しいだけではなく、ホント、立派な薬膳なのだ。

ちなみに、胃の弱い私が時折、お世話になる生薬入り胃薬「太●胃酸」には、上記の
三大スパイスも使われている。