ヌチドゥタカラ「命こそ宝」

ヌチドゥタカラとは、沖縄の言葉で「命こそ宝」の意味。脱原発と反戦。命こそ守らなければならないもの。一番大切なもの。

311子ども甲状腺裁判第3回口頭弁論

2022-11-10 08:46:50 | 日記
昨日11月9日(水)は311子ども甲状腺裁判の第3回口頭弁論が東京地裁で開かれました。
朝7時から県会議員選挙の応援団として駅頭に立っていた長田さんと待ち合わせて、霞ヶ関へと急ぎました。
入廷行進には間に合いませんでしたが、10時ごろには到着して、裁判所の前での支援者アピールを聴いた後、傍聴券抽選の列に並びました。


なんとなく当たりそうな気がしていて、配布紙の038と言う番号を目にした時、何故かビビット今日は当たる!と思いました。私の勘通り、貼り出された紙に番号があったので、自分でもびっくりしました。
並んだ148人のうちたった25人しか当たらない抽選券は、原告の家族などどうしても入るべき人に譲る約束になっていたので、事務局の方に手渡すと皆さん喜んでくださいました。抽選券をゲットして役に立てたので、気分も晴れやかになって、「支援報告会場」の弁護士会館に移動しました。
毎回たくさんの人が裁判所の前に集まる事は、裁判に人々の関心が高いことをアピールして、圧力を加える形になるのです。裁判に勝訴するためには、多くの皆さまが311子ども甲状腺がん裁判に関心を持ち、傍聴に足を運んでいただくことが重要なのです。


司会の方はお名前を聞きそびれてしまったけど、原告さん達と同じ世代の若い女性。とても真摯な態度でした。
この報告会のハイライトは、裁判前に録音された原告さんの意見陳述の朗読を皆さんで聴くことです。

「文章でも、言葉でも、自分が思ってることを伝えるのがもともと得意ではありません。」と言う言葉から始まる意見陳述書は、弁護士さんと一緒になって時間をかけてすり合わせて、書き上げられたもの。「この陳述書は、私がこれまでに書いた中で、一番長い作文です。」と、訥々と語る朗読に、胸を打たれました。裁判のサポートページに資料や意見陳述書がアップされていますので、皆様ぜひお読みになってください。

https://www.311support.net/

裁判所に提出された準備書面も報告会でプレゼンされた弁護士さんの動画も全て公開されています。
この意見陳述書をまとめるにあたって担当としてサポートした古川弁護士さんの報告にも感動しました。
素直な原告さんの若者らしいキラキラした言葉に感応して、その言葉を尊重しながらまとめあげたこと。柔らかく暖かい心情に感銘を受けたことを、涙ながらに語られたのです。
古川弁護士さんが、嗚咽を漏らすように感動したと語られたのは、『病気になったのが自分でよかった』と言われた部分。
「私は病気になったのが、身内や友達ではなく、自分で良かったなと思ってます。友だちや家族が罹った方がつらいんじゃないかと思う。今でも友だちが心配です。何も考えずに一緒に遊んでいた子。これから、結婚とか、出産とかになっていくのに、まだ、甲状腺がんになる可能性はあるから、不安はのぞけてないんだよな〜と思います。裁判官の皆さんに対しても、甲状腺がんになったのが、 あなたのお子さんでなくて良かった。そう思います。」
病気の苦しさの中で磨かれ成長した精神と言うこともできますが、痛ましくて胸が痛みます。

この裁判の弁護士さん達の誠実で温かいお人柄に裏打ちされたご尽力には感服します。
手術を含めた治療、アイソトープ治療の過酷な現実は、前回前々回の原告さんの意見陳述を読んでいただくとわかりますが、筆舌に尽くしがたいものです。
音声で聞くと本当に生々しく、想像するだけで辛くなります。
私たちが聞かせていただけるのは、裁判前に練習で語られたもの。
だからわりあい淡々と話されています。
でも裁判所で話すときは、皆さん感情が高まって涙声になりながら、つまりながら語られることもあったようです。
原告さんの意見陳述は最初は数名だけと限定されていたことも、全員の陳述が許されるようになったことが報告されました。大勢の人々が集まっているのに、大法廷が使われずに小さな法廷で通そうとされたのも、皆さんの署名提出や進行協議での熱心な交渉で改善されることになったそうです。素晴らしい!!

支援集会にはアイリーン・スミスさんや、ノーマ・フィールドさんも参加して下さって、愛の溢れたスピーチをして下さいました。




ぜひ多くの皆様にHPに目を通していただき、この裁判を応援していただきたいと思います。
原告さん達の意見が尊重され、勝訴を勝ち取る事は、これからの子供たちの未来を守るために、とても重要です。決して負けられない裁判だと改めて思いました。

第4回口頭弁論期日は来年の1月25日(水)に予定されています。

原告2意見陳述〜第1回口頭弁論(2022年5月26日)
https://youtu.be/cI9haSA1jnU
アイソトープ治療について話されています。
原告6意見陳述〜第2回口頭弁論(2022年9月7日)
https://www.youtube.com/watch?v=bn8kCI7ytZk