3月12日、倒木になりかけ寸前のサクラのことを書きましたが、その息絶え絶えのサクラに、実がなったのです!!
ふと目にとまった一つの赤い実。たった一つですが宝石のように輝いているのです。
ヤマザクラには、黒い小さい実が沢山なるのはよく見ますが、それとも異なり、小振りのサクランボといった大きさで、周りの緑の中に一際目立っていました。
手を伸ばして触れてみると、いかにもサクランボといった触感です。たった一つですが「どお、私って頑張ったでしょう?」と言わんばかりに、艶やかに光っているのです。まさかこんなに赤い実がサクラに付くとは知らなかった私に衝撃が走りました。“エッ、この木はサクラじゃぁ無かったの!? どう見ても花は桜だったのに・・・・・”
一つきりの果実ですが、口にしてみないことには判然しません。意を決して“これも役徳・・・”とばかりに食べてみました。食感は当にサクランボ。完熟のサクランボの味です。
“桜の木にも、赤い実が付くのか”・・・と調べてみると、近くに異なる種類のサクラがある場合、ソメイヨシノやオオシマザクラにも、ごく稀に実がつくそうです。未だ花の少ない3月の開花だったので、気の早いミツバチさんに異なる桜の花粉を運んで貰ったおかげなのでしょう。
稀に実を結ぶといっても、1本の木に、1~2箇くらいだそうですから、たった一つの結実といえど、か細いこの木の僅かな花にとっては、結実の確率は相当な高さです。
しかも実を付けているのは、今にも倒れそうな姿なのですから、この実に出会えたのは、本当にラッキーでした。
見守れば、来年も結実するかもしれません。
こちらは、少し離れたところにあるセイヨウミザクラの果実。同じバラ科ですが、セイヨウミザクラは白い花です。
皆がサクランボの木だと言っているので、おそらくセイヨウミザクラだと思いますが、実の大きさから言えば缶詰に入っているサクランボの方に近い感じですから、ひょっとしたらシナミザクラかもしれません。
沢山結実はするのですが、大半は落下してしまいます。市販の立派なサクランボは、大変な手間がかかっているだろうと思えます。、
どう違うのかなと、こちらも一つ食べてみると、甘さの中にも酸味を少し感じます。サクラの実には無い酸味でした。
鑑賞価値のあるサクラには結実はごく稀、沢山結実するセイヨウミザクラの花はあまり鑑賞価値はない・・・って、
“天は二物を与えす”ということなのかしら。
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