滋賀県湖南市教育委員会は12月28日、滋賀県内初の夜間中学を2025年4月、「湖南市内」の「甲西中学校」に開設すると発表した。
通学対象は滋賀県内全域。国籍を問わず、さまざまな理由で義務教育を受けられなかった人や、学び直しを希望する人たちを受け入れる。
滋賀県内での開設に向けて滋賀県教育委員会が2021年度から検討会を開き、市町の意向も踏まえて湖南市内に決まった。
甲西中はJR草津線甲西駅から徒歩3分で夜も通いやすく、既存の施設を使う。今後は滋賀県、湖南市の両教委が連携して、教室の規模や定員、教育課程を決め、教員配置などの準備を進める。
滋賀県教委が2021年度、無料通話アプリLINE(ライン)のほか、5カ国語の用紙で夜間中学の必要性を調査したところ、100件ほどの回答が集まった。不登校などを経験して中学を卒業した人が学び直したいという要望が40~50代に多く、外国籍の住民からは日本語の読み書きを学び、就職に役立てたいという声があったという。
<中日新聞より>