昔からハムの間では、交信すれば紙(Paper)の「QSLカード」(交信証)を交換して来た。QSLカードは各自の嗜好で万別であるが見ているだけでも楽しくなったものである。特に長年追いかけて来たレアな局とのQSLが入手できた時は嬉しいものである。
その「QSLカードの交換方法は主に「QSLビューロー」、「本人にダイレクト」、「QSLマネージャー経由」の3つの方法だった。時間は掛ったが大半のQSLはQSLビューロー経由で送受していた。日本の場合は、JARL(日本アマチュア無線連盟)が取り扱ってきた。しかし、QSLビューローの運営が苦しくなり衰退してきている。その主な理由はコストの問題であろう。
今日では「ダイレクト、「QSLマネージャー」、そし「OQRS」(Online QSL Request System)、「QSLビューロー」の4本立てになっている。
DXペディション局などがよく利用するOQRS(Online QSL Request System)がある。
多くのDXペディションでは、QSO成立後にOQRSからリクエストしてQSLカードを発行してもらうことが多い。OQRSで手数料($5程度)を払ったらQSLカードを郵送して貰えて、LoTWへログアップロードして貰える事が多い。
そのOQRSのメジャーは「Clublog」であろう。その他に、「M0OXO」、「M0URX」、「EA7ETR]、EB7DX」、「HA5AO」、「HRDLOG」「IK3QAR」なども行っている。
昔は紙のQSLしかなかったが今日、私も3年半前にハムを再開以降、紙のQSLカードは主体的には発行しておらず主に「電子ログ」により交信の証明をしている。そのログの主体はARRLの「LoTW」である。ネット環境があればARRLのLoTWを事実上無料で利用でき、処理もほぼ瞬時にされる。電子QSL交換は事実上無料で出来るのでコストゼロである。
OQRSでは相手局の紙のQSLカードの代理発行、電子ログへの代理投入もほほ確実にかつ比較的早くやってくれる。それが1回3~5ドル程度は妥当と考えるか否かは人様々である。世の中にはレガシーの紙のQSLカード信奉の人もいて、その人からQSLカードを得る場合、返信料を自分負担で送って貰う必要がある。その場合でも返信料は3ドル程度は相場である。