ふらふら日記

物足りない日常にふらふら、怪しい読書にふらふら、激しい映画にふらふら、美味いメシにふらふら、そんな感じの自己満足日記。

映画覚書2017 #6-7

2017年03月15日 19時17分00秒 | 映画めらめら

「沈黙 -サイレンス-」
2016年 アメリカ
監督 マーティン・スコセッシ
出演 アンドリュー・ガーフィールド リーアム・ニーソン
めらめら度★★★★☆ 映画館(字幕)T6H0


「沈黙 SILENCE」
1971年 日本
監督 篠田正浩
出演 デイビッド・ランプソン マコ岩松
めらめら度★★★☆☆ CS録画T6H1

遠藤周作の小説「沈黙」を原作とした2つの映画を見比べてみた。まずは、シネコンでマーティン・スコセッシ監督のハリウッド版を鑑賞。切支丹の弾圧という重いテーマを扱った159分の歴史映画である。途中で眠くなりそう…と心配していたが、思いの外に面白く、然程、長く感じなかった。日本人が多くキャスティングされているハリウッド映画って、そんなに好きじゃないんだけど、これは当たりだ。

敬虔な信者のモキチ、ヘナチョコ信者のキチジロー、幕府側のイノウエサマと、日本人キャストが独特な英語で良い演技をするんだよねェ。あのモキチって、見覚えあるんだよなァ、と思っていたが、後になって塚本晋也だと知ってビックリ仰天ッ! 「野火」の時とあまりに違うから、全然、気付かなかったぜ…。片桐はいりとアダム・ドライバーの共演は、フォースが逆流するような破壊力だった。

切支丹への拷問シーンが、結構、エグかったねェ。棄教を迫る幕府役人と、命がけで拒む信者たち。しかし、神は、沈黙を続けるだけ…。この映画をクリスチャンが観たら日本を大嫌いになりそうだ。映画の評価が高い割に、アカデミー賞で撮影賞にしか引っ鰍ゥらなかったのも、その辺が理由なのだろう。 遠藤周作もノーベル文学賞の候補で終わったし、やっぱり、神の沈黙ってタブーなのか…。

後日、CS録画で篠田正浩監督の日本版を鑑賞。1971年の映画なので、映像も演出も古臭い。比べるのもなんだけど、ハリウッド版を観た後だと、やっぱり少し物足りない…。日本版は、モキチ、キチジロー、イノウエサマの人物像が圧涛Iに薄いんだよねェ。あと、なんで丹波哲郎がフェレイラ神父なんだよ…。いくら国際派俳優だからって、日本人がャ泣gガル人を演じたら無理があるってばッ!

そもそも、なんでャ泣gガル人が英語なの? ハリウッド版は、英語圏の映画だから、まァ、良いよ。ハリウッド映画は、古代ローマ人もナチスドイツも英語だし。けど、日本映画のャ泣gガル人が英語を喋ったらダメでしょ。当時、日本語が達者なャ泣gガル人が見つからなかったのだろうか…。日本人が英語を喋るハリウッド版よりも、外人がカタコト日本語を喋る日本版の方が違和感バリバリだった。
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