「虚言少年」
著者 京極夏彦
めらめら度★★★★☆
20210823MON-20210827FRI
8月27日に読了した本を今更になって振り返る…。流石、京極夏彦だ。こんなに面白いアホ小説を描くなんてッ! 久々に活字で大笑いしたなァ。そうなんだよ、小学生男子って、素晴らしくアホなのだ。世代的には、俺より10年以上も前だけど、共感しまくりだったねェ。アホな子供をオッサン臭く描いているから、オッサンである今の俺とも同調してヘンテコな感覚だった。
昔、アホな子供だった中年男性が読むと、もう、ドンピシャに面白いのだろう。女子とか、今の若者とか、もっと上の世代でも、この面白さって伝わるのだろうか。この小説を読むと、黒歴史だったアホな子供時代が、逆に誇らしく思えてくるように錯覚する。俺たちは、みんなアホな子供だったのだ。まァ、俺は、四十路半ばの今でも、バリバリ現役でアホなんだけど…。
集英社「虚言少年」902円
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます