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ウォール・ストリート

2011-02-21 11:45:44 | 活弁見聞録

ズレ:「前作から四半世紀近くを経てその間の現実の動きを見れば当時のゲッコーの金儲けは今や牧歌的と思えるくらいにますます大規模に金が眠らなくなってるのには恐怖を覚えるほどで、前作では単なる強欲の標章でしかなかったゲッコーが本作では主役として人間的に描かれてるのは齢を重ねたというだけでなくそれだけ社会が非人間的になったってことかもしれねぇぜ。
前作では主役だったチャーリー・シーンさんがチラッと登場するのもご愛嬌のようでいてその間の人間性の変化を端的に物語っており、本作のその役どころはむしろ脇役として倫理観を維持しつつも野心というよりは義務のようにより金儲けに傾いている設定が人心の推移を見事に表現してらぁな。
実際にはアメリカ版バブル崩壊でどれほど懲りているかは定かならねど、そろそろ金が金を生むてぇ構図を何とかしないとまがいなりにも安定的に繁栄をもたらした西欧型資本主義は崩壊して、その後の歴史は中国型国家独占先富主義が支配する抑圧格差社会に逆戻りしちまうんじゃねぇか」

 

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