のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

富坂 聰氏 / 「千の砂粒」

2012年10月31日 05時18分02秒 | Weblog
デイヴィット・ワイズ著

「中国スパイ秘録 米中情報戦の真実」

と題する本があります。

その本の書評を

お書きになった筆者、

富坂 聰氏によると、

各国の

スパイ風景は

次のごとくに

違うらしいです

(「週刊朝日11/9号」参照)。

たとえば、

海辺が

スパイ活動のターゲットだったとします。

ロシアは、

潜水艦や潜水工作員を送り、

アメリカなら、

人工衛星を使って

大量のデーターを取得するでしょう。

中国は、

そんなことしません。

千人の観光客を送ります。

お土産を検査したら、

行ったその国の事情が何もかもわかる…

ということらしいです。

「スパイ」

に職能的な専門性を

認めるのは、

キリストを裏切った

ユダを恐れる

西洋の特殊な伝統のなかに、

その根拠があるのかもしれないですね。

確かに、

キリストを葬ったユダに

スパイの淵源があるとするなら、

“秘匿性”が

求められます。

しかし、中国の場合は、

秦の始皇帝のような

絶対的な権力者こそが

そもそも

今で言うスパイです!!

死ぬときは、

市井の人に泥棒と間違えられ、

撲殺される――

などして鬼籍に入ります。

まさに

「何じゃそれ!」

末路です。

その差ですかね。

アメリカで

冷戦期のソ連に匹敵する勢いで

諜報・情報工作が

仕掛けられているはずなのです。

しかし、ほとんど表面化しないでしょ?

(おかしい…)

と思って、

デイヴィット・ワイズ氏が

FBI対敵諜報部の

中国担当の上級分析官等の

アドバイスをして

理解できたことがあると言います。

それは、

次の諸点です。

(1)アメリカ・イギリスにあるような諜報機関は、

中国にもあるようなんです。

しかし、この機関、

“諜報員”を募集していないとのことです。

つまり、映画としても、

007のようなスパイが登場する

作品は、実態に即する限り、

書けない。書けば嘘のなるみたいです。

(2)情報提供者に、

この国はかつて、報酬として

一銭のカネも払ったことがないそうです。

(3)アメリカに恨みを持っている人物がいたとします。

国家機密に属する情報を

入手するためには

そのような輩との交流が大切です

(そう思うでしょ?)。

また、社会から疎外された女や

酒に飲まれている等、

弱みのある人間に近づくことが

スパイ活動のイロハです。

しかし、中国人は、

そのような、

(見方によっては卑怯な形での)

情報蒐集なら、しない――というのが

作法として、

身体に染みついているということでしょうか。

思うに、

それが貫徹されている理由は、

単に

「卑怯者を嫌う」

という道徳律だけでなく、

ちゃんと

次に述べるような

合理的根拠があってのことらしいですよ。

すなわち、中国人が

他の国の人間と違って、

金銭授受や

問題を抱えた人物との

接触を避けることは、

不正確な情報に

踊らされる危険を防ぐ意味が

あると言います。

また、トラブルメーカーとの接触は、

その人物の

気紛れによって

かえって中国の諜報活動全体を

危険にさらしかねない

との判断が働くのだとそうです。

言われてみれば、

なるほどでしょ?

洋の東西の

思考法の違いにつき、

考えるきっかけになります。

また、3・11のとき、

福島の沖合で

ロシアの

潜水艦がこっちを見ていた気がします。

同時に、

アメリカは、

人工衛星を使って

福島の写真を撮っていたのではないか――。

残るところは、

中国人です。

よく考えて、近所で見かけたような…

彼らは、

帰国した観光客の

携帯していた帽子、鞄等を

パタパタさせて

放射性物質を回収したかもしれません。

確かに、

全国的な放射能汚染の広がりを

調べる確かな方法です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿