のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

豊洲市場では、水の管理を従来、務めてきた「潮待ち茶屋」、通称「茶屋」の役割が無視されている。排水機構も不十分なままだ

2018年10月07日 12時05分28秒 | 経済生活



<追記>




2018年10月9日早朝 記



〔資料〕

「流通の肝となる「茶屋番」消失 江戸時代からの伝統が崩壊」

   日刊ゲンダイ(2018/10/05 06:00)

☆ 記事URL:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238798

「豊洲市場は新しい施設で衛生管理される」「移転しても魚河岸の伝統は残る」と言う人たちがいますが、大きな間違いです。本当に受け継ぐべき魚の取り扱いの伝統が消え、衛生的な市場機能の根幹は崩れようとしているのです。

 その理由は、豊洲市場には「潮待ち茶屋」、通称「茶屋」が存在しないという問題です。

 潮待ち茶屋とは、江戸時代の日本橋魚河岸から続く仕組み。輸送を船に頼った時代に、潮や風の流れが変わるまでの待合場所のことです。トラック輸送が主流の今日でも、その機能は築地市場にも綿々と受け継がれています。ただの駐車スペースと誤解している人が多いようですが、決してそうではありません。

 茶屋は築地市場内に約300カ所存在します。行き先ごとに荷物をまとめる小さな道の駅のような配送センターといえるものです。そして、おのおのの茶屋には「茶屋番さん」と呼ばれる配送管理人が常駐しています。

 茶屋番は生鮮魚介の取り扱いに重要な使命を担っています。持ち込まれる荷物の量や目的地を最終確認した上で確実に荷物を客に送り出す。さらに血水につかった魚を洗い、氷を追加し、梱包し、荷物の間違いや魚介の傷みまでも発見し、不具合を把握する。プロの目利きによる食の安全の最終チェックポイントなのです。

 茶屋の機能を無視して造られた豊洲市場は、荷さばき場に清浄な水と氷の準備を忘れ、生鮮魚介市場として流通上の致命的欠陥を抱えています。

 江戸時代の昔から水産市場で必須の設備とは、潤沢かつ清浄な水です。海水と真水の両方が必要で、いけすにはもちろん、冷凍マグロの解凍や、さばいた魚の血や臓物を洗い流すのにも海水が必要です。清浄な水で魚も床や壁も常に洗うことが、市場の衛生管理の基本。常時洗い続けるということは、常時排水し続けるということ。だから築地市場では不思議なくらいに臭いもなく、虫もいない。一方の豊洲市場の脆弱な排水機構では、すぐに排水があふれてしまうことも明らかになっています。

 市場から生の魚を安全に提供できるのは、長い歴史の中で培った水の管理なのです。その伝統を無視した豊洲市場には、いまだ業者の不安の声が絶えません。築地で茶屋番を務める猿渡誠さんは「茶屋の歴史は古い。日本橋時代からずっとやってきたのは、適正な魚の取り扱いによる安全な食の提供」と話しました。築地の衛生管理の「番人」は豊洲市場でどう働くのか、今も都からの回答はありません。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (読者の一人)
2018-10-07 13:48:48
車300台の茶屋をプランに入れなかった都庁。
仲卸から買い付けた食品を車に乗せ、衛生、品質管理
の最終チェックをする大切な役目だと思う。
主要な道路は晴海通りで、渋滞する。場内で魚を買い
野菜を求めるなら1キロの違う棟に移動。ランチに間に
合わない。築地は丘であり、道の本数も多い。
関東大震災を受けて、市場の再建には役人と市場業者
との協議は十分なされ、放射状のプランとなった。
築地の改修工事は常になされてきた。それを放棄した。
晋太郎が東京ガスから375億で買収した。そこから
おかしくなった。
返信する
Unknown (読者の一人)
2018-10-07 14:20:27
土地を買ったのは晋太郎ではなく慎太郎です。

ヤツの回りの自民会派内田と日建設計。盛土もせ
ず117億予算を削減したのは誰の提案、指示だっ
たか?
豊洲は一時であり、築地に再建するとの約束を撤回
したのは緑のタヌキ。
政治屋と都庁の建設局、都市整備局、中央卸売市場
担当、港湾局に都民は騙された。

石炭からガスにした毒物とビキニ環礁で被曝したマ
グロの埋まる土地なら業者のみなさんの健康にも関
係していく。現在でもマンホールから海水以外の物質
を含む水が溢れている。

仲買店の間口が狭いので仕事ができない。東京圏
の加工食品工場を損させ、新鮮な寿司が食えなく
なる。
いろんな業界の経済的損失が大きいので、オリンピ
ックを中止し、元の位置に再建すべきだ。

             ★
土地売買、移転、交換がからむと政治屋が飛びつく
のはモリカケも同じだ。
返信する

コメントを投稿