徳永みちお@tokunagamichio さんのツイートです。
――「集団的自衛権と憲法九条」についての歴代総理大臣の見解。
岸信介、田中角栄、鈴木善幸、中曽根康弘、小泉純一郎 pic.twitter.com/XSL8UxFaXJ〔19:24 - 2014年5月13日 〕――
山際晃@yamachan400119さんによると、
――【写真に偽りあり】
岸信介首相は『一切の集団的自衛権を持たない、こう憲法上持たないということは私は言い過ぎだと、かように考えています』(昭和35年(1960年)3月31日、参院予算委員会)と答弁したように、制限的保有論だった。@tokunagamichio @garouneko〔19:02 - 2014年5月15日 〕――
とのことです。
これに対し、徳永さんは、
――画像は報道特集からで、岸首相のこの国会答弁は録画してますよ。〔19:15 - 2014年5月15日〕――
とコメントされています。
参考までに、
申し添えますと、
昭和35年(1960年)3月31日
参議院-予算委員会であった岸元首相の発言は、
次の通りです。
「集団的自衛権という内容が最も典型的なものは、他国に行ってこれを守るということでございますけれども、それに尽きるものではないとわれわれは考えておるのであります。そういう意味において一切の集団的自衛権を持たない、こう憲法上持たないということは私は言い過ぎだと、かように考えております。」
また、これを受けて、
当時、林内閣法制局長官が
昭和35年(1960年)3月31日、参議院- 予算委員会において
「これはいろいろの内容として考えられるわけでございますが、たとえば現在の安保条約におきまして、米国に対して施設区域を提供いたしております。あるいは米国と他の国、米国が他の国の侵略を受けた場合に、これに対してあるいは経済的な援助を与えるというようなこと、こういうことを集団的自衛権というような言葉で理解すれば、こういうものを私は日本の憲法は否定しておるものとは考えません。」
と解説されています。
☆ 資料URL:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou2/dai4/siryou.pdf
上の文章の前段につけられた
「他国に行ってこれを守るということでございますけれども、
それに尽きるものではない」
という文言からして、
昭和35年(1960年)3月31日において明言された、
参議院-予算委員会での岸元首相の
「いわゆる集団的自衛権というものの本体として考えられておる締約国や、特別に密接な関係にある国が武力攻撃をされた場合に、その国まで出かけて行ってその国を防衛するという意味における私は集団的自衛権は、日本の憲法上は、日本は持っていない、かように考えております。」
という見解が修正されたわけのものではないことが
了解されます。
結局、岸元首相の意見としては、
「私は集団的自衛権は、日本の憲法上は、日本は持っていない、かように考えております。」
でよいことになります。
したがって、
【写真に偽りあり】とする指摘は、
失当です。
――「集団的自衛権と憲法九条」についての歴代総理大臣の見解。
岸信介、田中角栄、鈴木善幸、中曽根康弘、小泉純一郎 pic.twitter.com/XSL8UxFaXJ〔19:24 - 2014年5月13日 〕――
山際晃@yamachan400119さんによると、
――【写真に偽りあり】
岸信介首相は『一切の集団的自衛権を持たない、こう憲法上持たないということは私は言い過ぎだと、かように考えています』(昭和35年(1960年)3月31日、参院予算委員会)と答弁したように、制限的保有論だった。@tokunagamichio @garouneko〔19:02 - 2014年5月15日 〕――
とのことです。
これに対し、徳永さんは、
――画像は報道特集からで、岸首相のこの国会答弁は録画してますよ。〔19:15 - 2014年5月15日〕――
とコメントされています。
参考までに、
申し添えますと、
昭和35年(1960年)3月31日
参議院-予算委員会であった岸元首相の発言は、
次の通りです。
「集団的自衛権という内容が最も典型的なものは、他国に行ってこれを守るということでございますけれども、それに尽きるものではないとわれわれは考えておるのであります。そういう意味において一切の集団的自衛権を持たない、こう憲法上持たないということは私は言い過ぎだと、かように考えております。」
また、これを受けて、
当時、林内閣法制局長官が
昭和35年(1960年)3月31日、参議院- 予算委員会において
「これはいろいろの内容として考えられるわけでございますが、たとえば現在の安保条約におきまして、米国に対して施設区域を提供いたしております。あるいは米国と他の国、米国が他の国の侵略を受けた場合に、これに対してあるいは経済的な援助を与えるというようなこと、こういうことを集団的自衛権というような言葉で理解すれば、こういうものを私は日本の憲法は否定しておるものとは考えません。」
と解説されています。
☆ 資料URL:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/anzenhosyou2/dai4/siryou.pdf
上の文章の前段につけられた
「他国に行ってこれを守るということでございますけれども、
それに尽きるものではない」
という文言からして、
昭和35年(1960年)3月31日において明言された、
参議院-予算委員会での岸元首相の
「いわゆる集団的自衛権というものの本体として考えられておる締約国や、特別に密接な関係にある国が武力攻撃をされた場合に、その国まで出かけて行ってその国を防衛するという意味における私は集団的自衛権は、日本の憲法上は、日本は持っていない、かように考えております。」
という見解が修正されたわけのものではないことが
了解されます。
結局、岸元首相の意見としては、
「私は集団的自衛権は、日本の憲法上は、日本は持っていない、かように考えております。」
でよいことになります。
したがって、
【写真に偽りあり】とする指摘は、
失当です。
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