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月刊 よもやまツレヅレ・・・

管理栄養士・調理師・野菜ソムリエetc.
転勤族の主婦が食と予防栄養のプロに
転身するまでの奮闘記あれこれ…。

馬鈴薯組曲 其の3・・・

2006年11月29日 | 野菜…芋根菜類

先に余談ですが、先週末は立て続けに、
健康診断と、インフルエンザの予防接種でした。

いつまでも健康で美しくありたい…健康診断は、
いつもちょっとした定期試験のようなもの。

もちろん生活習慣においても、努力と反省のくり返し。
目下、BMI値20未満が自分なりのノルマです。

そして、相変わらず鋭くて痛い注射ですが、
今年は早めに予防軍の仲間入りを目指して。

インフルエンザの蔓延に備えて、
おそらく体内でワクチンが戦っているところ、
今冬も完全防衛を期待しつつ。

    

では黄金崎農場記録、第三弾

⑤インカのめざめ


『インカのめざめ』は名のとおり、
もとは南米ペルー、アンデス地方の生まれです。

栗のほうな甘みとホクホク感…といえばコレ。

変哲もなさそうな、薄茶色の表皮ながら、
中身はとっても鮮やかな濃黄色の果肉。

じつは、マイスター仲間の間でも評判のおイモ。

収量が少なく、高価なお野菜の類ですが、
先日も、とあるフレンチレストランでいただく機会があり、
メニューのさらなる引き立て役を果たしています。

煮崩れがほとんどないので、
炒め物や焼き物、スイーツなどに…。

芋ごはんにして、秋の味覚を楽しみました

本日の夕飯レシピ
【インカのジャガイモごはん】

(材料)4人分
・ジャガイモ(インカのめざめ)…4個
・鶏ひき肉…100g
・精白米…1/2カップ
・もち米…1/2カップ
・ゴマ油…大1
・塩…少々
A・酒…大1
 ・みりん…大1
 ・しょうゆ(白)…小1
(作り方)
1.精白米ともち米をあわせて洗ったら、
 規定量の水に約30分浸ける。
2.ジャガイモは1cm厚程度のいちょう切りにし、
 軽く水にさらす。
3.ゴマ油を熱したフライパンで鶏ひき肉を炒め、
 塩をふって味をととのえたら、ジャガイモを加え、
 さらに軽く炒める。
4.(1)に(3)とAを加えて、炊き上げればできあがり。

    

⑥「ビオレッタ」


『ビオレッタ』もまた、アンデス地方原産のジャガイモ。

アントシアニンが含まれており、
表皮のみならず、果肉も鮮やかな紫色が特徴。

別名を「キタムラサキ」ともいいます。

甘みのある香りに、ややモチモチした食感は、
色味とともに活かしたいところ。

茹でると色素が流出するので、
蒸し料理やグリル、揚げ物などに…。

本日のおやつレシピ
【ビオレッタとインカの2色ジャガ饅頭】

(材料)10個分
・ジャガイモ_紫色種(ビオレッタ)…約200g(2個)
・ジャガイモ_黄色種(インカのめざめ)…約200g(2~3個)
A・メープルシロップ…各大1~2
 ・塩…各少々
・上新粉…100g
・湯…100cc
(作り方)
1.ジャガイモはそれぞれ皮ごとラップに包み、
 電子レンジで約7分加熱したら、すり鉢ですりつぶし、
 Aを混ぜあわせて、味をととのえる。
2.ボールで上新粉と湯を混ぜ、よくこねたら、
 20分程度蒸して、すり鉢などで十分につく。
3.(2)の皮で(1)のあんを包めば、できあがり。
※2色のジャガイモを別々に分けて作ります。
 芋をすりつぶす度合いはお好みで…。
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馬鈴薯組曲 其の2・・・

2006年11月23日 | 野菜…芋根菜類


黄金崎農場のジャガイモ記録、第二弾

③デストロイヤー


数多のジャガイモ品種の中でも、
ネーミングで群を抜くのが『デストロイヤー』。

まるっとした果肉が濃紫色の表皮を被り、
やや発芽しやすい芽の周りだけが薄いピンク色なので、
かの覆面レスラーを彷彿とさせるのが由縁だとか…?

長崎県で、ジャガイモ品種の開発に実績のある、
とある農家さんが、名付け親だそうです。

これならお野菜嫌いの子供たち、だけでなく大人の方にも、
面白さ相まって、関心を持ってもらえるきっかけに。

火の通りが早く煮崩れしにくいこと、またコクがあるので、
一般に、デストロイヤーは「肉じゃが」に合うといわれます。
黄色味の強い果肉も、食欲をそそります。

今回は、スパイスの効いたグリルに。
デストロイヤーの甘みとホクホク感を楽しみました

本日の夕飯レシピ
【デストロイヤーのグリル】

(材料)2人分
・ジャガイモ(デストロイヤー)…5個(約300g)
・スティックセニョール…3本
・ズッキーニ…1本
A・ニンニク(みじん切り)…2カケ
 ・オリーブ油…大1~1.5
 ・オレガノ…小1
 ・バジル(粉)…小1
 ・パセリ(粉)…小1
 ・チリペッパー…少々
 ・黒コショウ…少々
 ・塩…小1/2
(作り方)
1.ジャガイモは皮ごと適当に切って軽く水にさらす。
 スティックセニョールとズッキーニは、
 ジャガイモの大きさに揃えて切っておく。
2.(1)を、Aを混ぜあわせたソースと和えたら天板に並べ、
 250℃のオーブンで20~30分焼けば、できあがり。
 ※野菜の焼き具合で時間を調整します。

    

④十勝こがね


『十勝こがね』は、北海道生まれの品種。

調理適性としての柔軟性はとても高く、
使い勝手が良いのが特長。

煮崩れがしにくく、油との相性も良いそうです。
煮物はもちろん、フライや焼き物に…。

今回はお好み焼にして、
焼きジャガの香ばしさを味わいました。

本日の夕飯レシピ
【十勝こがねのお好み焼】

(材料)2人分
・ジャガイモ(十勝こがね)…3個
・葉ネギ…1/3束
・レンコン…1節
・むきエビ…100g
・卵…2個
・ゴマ油…適宜
A・干し椎茸…適宜
 ・カツオ節…適宜
 ・いりこ…適宜
 ・塩…適宜
・ソース、マヨネーズ…適宜
(作り方)
1.ジャガイモは皮ごとすりおろし、葉ネギは小口切りに、
 レンコンとむきエビは5~7mm程度の角切りにしておく。
 Aの材料をフードプロセッサーで攪拌し、粉状にする。
2.ジャガイモと溶いた卵、Aの粉(大1)を混ぜあわせ、
 葉ネギ、レンコン、むきエビを加えてさらに混ぜあわせる。
3.ゴマ油を薄く塗って加熱したフライパンに(2)を流しいれ、
 表裏をカリッと焼き上げれば、できあがり。
 お好みで、ソース、マヨネーズなどをかけていただく。
※Aの材料がなければ、だしの素(適量)でも可。
 我が家のお好み焼には、いつもAを入れています。
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沈黙の対話 其の2・・・

2006年11月21日 | 野菜…芋根菜類

突然ですが、およそ半年ぶりにPCの話。

じつは昨夜、
我が家の年老いたパソコンが、
ついに、起動しなくなりました。

電源を入れるも、
ぎぃぃぃ~という過敏な泣き声とともに、
CPUのロゴ画面を表示したまま硬直し、
明らかに、OSへは辿り着けない様子…。

やはり人間と同じで、ある時期がくると、
その後の諸々を忘れてしまうのでしょうか?

筐体の奥の奥まで手を突っ込み、
触れるところはすべて触り、甲斐も虚しく、
今さらながら、存在の大きさを実感。

もうこれは、
『ペットは家族です』というのに近いですね。

そして、一夜が過ぎて、
ふたたび執念の「救命治療」にとりかかり、
偶然のひと押しで、ようやく息を吹き返した次第です。

こんなときに、とりわけ辛いのは、
ブログの草稿や、やりとり中のメールを、
メインドライブへ置き去りにしたこと。

残りのジャガイモの詳細など
もう思い出せないかも…と気弱に。

待ちわびたデータと再会したら、
即行で他のディスクへ避難。
おかげで馬鈴薯組曲も、完結できる見通しとなりました

ただし、そんなこんなで、
私の愛機は常に壊れかけ…

パソコンの耐用年数は、
現在の法規では4年とされています。

WindowsXPが発売されたのは2001年、
したがって、Microsoftの最終OSもすでに6年目。

定年を過ぎてもなお頑張っているパソコンは、
一般家庭でも、おそらく多いのでは…。

今日のひと手間を省いて、
大切な情報や思い出を失わないように、
あらためて肝に銘じた秋の夜長、でした。

    

気を取りなおし、
本日は秋冬の根菜を、体温まるポタージュに
とっても優しい口あたりです。

本日の夕飯レシピ
【ゴボウと里芋のホワイトポタージュ】

(材料)2人分
・ゴボウ…1/2本
・里芋…大1個
・牛乳…100cc
・生クリーム…50cc
・塩、白コショウ…少々
・パセリ(乾燥)…少々
(作り方)
1.ゴボウと里芋を洗って皮を剥き、大きさを揃えて切る。
 ゴボウは水にさらしてアクを抜き、
 里芋は塩(分量外)でもみ洗いしてぬめりをとっておく。
2.鍋にたっぷりの水で、ゴボウと里芋に火が通るまで茹でる。
3.(2)と牛乳をミキサーにかける。
 (スープ2人分になるよう、量を水で調整する)
4.(3)を鍋に戻して弱火で加熱し、生クリーム、塩、白コショウで
 味をととのえ、盛りつけてパセリを飾ればできあがり。
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馬鈴薯組曲 其の1・・・

2006年11月19日 | 野菜…芋根菜類

我が家の、この秋いちおしの味覚、
「黄金崎農場」のジャガイモ。

このたび、完食ついでの記録です
※1回につき、2品種ずつ…。

    

①アンデスレッド


『アンデスレッド』は名のとおり、
南米ペルーのアンデス地方で生まれた、
赤色の鮮やかなジャガイモです。

産地により、
「赤馬鈴薯」「レッドアンデス」ともいいます。

ちなみに果肉は、濃黄色。
この明快なコントラストも美味しさのひとつ。

一般的に、黄色味の強いジャガイモは、
カロテンの含有も高い傾向があるようです。

アンデスレッドは、やわらかな煮くずれが特徴で、
ホクホクの食感が楽しめます。
コロッケや粉ふきイモなどに…。

基本の肉じゃがで、おイモのコクを味わいました

本日の夕飯レシピ
【アンデスレッドの肉じゃが】

(材料)2人分
・ジャガイモ(アンデスレッド)…4個
・タマネギ…1/2個
・牛肉(ロース切り落とし)…100g
・ゴマ油…大1
・だし汁…適量(ひたひた位)
A・酒…大1
 ・みりん…大1
 ・砂糖…大1
 ・しょうゆ…大1
(作り方)
1.ジャガイモは4等分に切り、タマネギは8等分に切る。
 牛肉は食べやすい大きさに切っておく。
2.ゴマ油を熱したフライパンで牛肉を炒めたら、
 タマネギ、ジャガイモの順に加えて炒める。
3.だし汁を加えて煮立たせたら、Aを加え、
 落とし蓋をして、煮汁がなくなるまで煮込めばできあがり。

    

②ヨーデル


『ヨーデル』は、
「アンデスレッド」から生まれた品種。

ジャガイモの無骨なイメージを覆す、
まが玉の形をした、可愛らしいおイモです。

表皮は鮮やかなピンク色ですが、
コクのありそうな黄色味の果肉が意外な組み合わせ。

「親」に似て火が通りやすく、煮崩れしやすい特徴は、
グリルやマッシュに活用したいところ。

カボチャプリンのレシピを参考にアレンジしました。
甘さ控えめに…とはいえ、じゅうぶんにスイーツです。

焼いて添えたヨーデルも、ねっとりとして、
濃厚な黄色味の味わいが十分に楽しめます。

本日のおやつレシピ
【ヨーデルのプリン 焼き芋添え】

(材料)2人分
・ジャガイモ(ヨーデル)…大1個(約80g)・小4個
・卵…1個
A・牛乳…150cc
 ・砂糖…25g
(作り方)
1.大きいヨーデルをレンジで5分程度加熱し、
 皮を剥いて、裏ごしする。
2.小さいヨーデルをグリルで焼き芋にする。
3.Aを鍋に入れて加熱したら、
 割りほぐした卵と混ぜあわせ、裏ごしする。
4.(1)と(3)を混ぜあわせる。
 ※軽くフードプロセッサーにかけてもよい。
5.耐熱容器に(4)を注ぎいれ、約10分蒸して、
 (2)を添えればできあがり。
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お飾りでなく・・・

2006年11月07日 | 野菜…芋根菜類

日々、寒さを増して秋が深まり、
店頭でもサツマイモは定番野菜です。

近所の某スーパーでは、
鹿児島からのこだわり品種が、3種類も。

「安納(あんのう)芋」「むらさき芋」「こがね芋」…、
ジャガイモに似て、果皮が薄茶色の系統なので、
馴染みのないイメージでしょうか。

品種上やむを得ない価格設定と、簡単な商品説明が、
せっかくの貴重な品揃えには、少々惜しい印象。

生産に関わる農家方のご苦労はさることながら、
遠方からの物流には、相応の光熱消費を要します。

売り場でおとなしく並んでいるサツマイモ群の代わりに、
それぞれの食味の特長や、手軽な楽しみ方など、
代弁できることは、たくさんあると感じます。

    

話はかわり、『黄金千貫(コガネセンガン)』は、
鹿児島で本格芋焼酎に使われるサツマイモ。

一般的な流通量は限られますが、
もちろん、お野菜としても楽しめます。

購入先のデパ地下では、
年内までは仕入れを続ける予定とのこと。

今回は、焼き芋にしていただきました。
250℃のオーブンで、40~50分ほど…。

サクサクとした食感に、
甘さ控えめの、あっさりとした味わいは、
大人のおイモといったところでしょうか。

ポテトサラダや煮込み料理などに…、
どんな味付けにも合いそうです。


↑沖縄県産の「ムラサキイモ」の焼き芋とともに…。
 ムラサキイモは粘質が強く、甘みも濃厚です。
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