月刊 よもやまツレヅレ・・・

管理栄養士・調理師・野菜ソムリエetc.
転勤族の主婦が食と予防栄養のプロに
転身するまでの奮闘記あれこれ…。

滋養にたのむ・・・

2009年11月14日 | ♪名古屋はじめ&お食事'09

先月の下旬に東京を離れ、名古屋市内へ転居しました。
それもようやく…。

およそ半年ぶり、主人とのふたり暮らし

 

引越しの直前まで、お声をかけていただいたり、
ひとときをご一緒したり、心温まるお餞別をいただいたり、
美味しいものをご馳走してくださった、皆さまへ

なにもかもがとっても嬉しくて、心から感謝しています。
あらためてありがとうございました。

そして、残念ながらお会いできる機会のなかった方とも…。

またご一緒できるときを楽しみに、
名古屋でも、元気に過ごしてまいります。

これからもどうぞよろしくお願いします

 

そういえば転居当日は、台風が関東へ接近中で
初めて経験する、雨のなかでのお引越しでした。

個人的にたいがいのイベントはいつも快晴なのですが、
これはきっと、あまりに長く親しんだ『TOKYO』との涙のお別れ

そんな勝手な感傷はどうでも、その夜に新幹線の窓へ映った、
東京から品川を過ぎるあたりまでの、ほの暗く濡れた都会のビル群は、
さすがにいつもと違う切ない光景でした。

    

新居は、名駅や栄にくわえ名古屋城へも徒歩圏内の、
いわゆる都会的なオフィス街のなか。

諸事情でそんな場所に…。

お昼間に近所を出歩けば、
サラリーマンやOLさん方のランチタイムに繰り出す姿。

近隣にはレストランや料亭、居酒屋、カフェなどたくさんあって、
そこら中でランチメニューやお弁当販売など展開しています。

もちろんモーニングや夜の一杯も、とにかく朝から晩まで、
外で食べることにはこと欠かないエリア。

街の中心部は、車も人もそれなりに交通量が多く賑やかですが、
どこへ行ってもわりと広々としていて、ゆとりが感じられます

そして夜はとっても静かな場所。
主要道路から少し離れれば、喧騒もほとんどありません。

 

転居前からすでに何度か訪問していたおかげで、
名古屋駅や栄駅の周辺、地下鉄の乗りかたなど、
なんとなくは把握できるようになっていました。

それでも実際に生活を始めると、
なにかと勝手がわからないことも出てきます

店員さんや業者の方、隣近所など、
行く先々で「引っ越してきたばかりなんです」といいながら、
周りの方々に親切にしていただいている日々。

とくにご近所は、気さくにいろいろと教えていただけて、
昔ながらの商業地の場所柄か、下町風情も感じられる場所です。

    

話はかわり、早いもので今年もあと2か月ほど、
秋も深まって風邪の大流行が本番を迎えています

予防接種の順番がなかなかまわってこないので、
せめて日頃のうがいや手洗い、そしてあとは神だのみ…。

それはつまり、健康に生き抜く力のみなもとは、
やはり日々の食生活から得るしかないと感じるわけです。

こんなときこそ、基本的なご飯やお肉・お魚に加えて、
ビタミン・ミネラル、それに食物繊維を多く含む、
さまざまな種類の野菜や果物を、毎日たくさんいただくこと。

体ヘ入った食物をうまく栄養として機能させるとともに、
体内の老廃物や毒素がきちんと排出するはたらきも大切です。

医学的なことはなにもいえませんが、少なくとも、
健康体でいることは、風邪の流行に関わりなく、
きっと日々の暮らしをより豊かにしてくれると、毎日感じています

 

そして、食事だけに飽き足らず、
体調をととのえる目的でいただいている、オリジナルの薬膳茶。

こちらをカフェ風にアレンジ…。

自分の体質にあわせて、
7種類の食材・食薬を使うので、名づけて『My七宝茶』

本場のブレンドティーは『八宝茶』が多いですね。
最近では、東京の「四川豆花飯荘」でもいただきました。
(組みあわせは食材や食薬の特質・地域などによる)

ご興味のある方は、漢方医からアドバイスなどいただきながら、
独自の美味しい薬膳茶を組みたてられるとよいかと思います。

ちなみに「My七宝茶」の内容は、
陳皮、生姜、青紫蘇、枸杞の実、ナツメ、朝鮮人参、氷砂糖。

鍋にたっぷりの水と材料を投入してから数分ほど煮出せば、
すっきりとしてやや甘みもある、漢方流のお茶に。

飲み終えたら、残渣ももちろんぱくぱくします

それぞれ体を温める作用や殺菌作用、補気作用などがあり、
漢方用語で「風邪(フウジャ)」や「寒邪(カンジャ)」を除く、
といわれるものも含まれています。

まずは、
これに桂皮と梅酒、ゼラチンを加えて薬膳酒ゼリーに


青紫蘇と生姜の香りが強めに出ますが、枸杞やナツメの甘みが調和して、
歯ざわりもよく美味しくいただけます。

それから、
陳皮、生姜、青紫蘇で朝食用の薬膳スコーン
シトラス&スパイシーな味わい。


焼きたてスコーンのお供は、やはりハチミツ、
または無塩のバターが合いますね。

友人からいただいた、美味しくとろける『巣蜜』のカットも添えて

デザートレシピ
【薬膳スコーン】
(材料)4~5個分
・薄力粉…100g
・砂糖…15g
・ベーキングパウダー…小2
・無塩バター…25g
A・陳皮…5g(粉末)
 ・生姜…5g(微塵切り)
 ・青紫蘇…5枚(千切り)
B・全卵…1/2個
 ・牛乳…25cc
(作り方)
1.薄力粉・砂糖・ベーキングパウダーをふるい、
 バターと合わせてサラサラになるまでしばらく混ぜ合わせる。
 ※ダブルのホイッパーがおすすめ。
 ※パルメザンチーズのようなサラサラ感が目安。
2.Aを加え混ぜたら、Bを少しずつ加えて生地をひとまとめにし、
 冷蔵庫で1時間ほどねかせる。
3.適当な形に型抜きして、180℃オーブンで20分ほど焼きあげる。
※強力粉を使えばサクサク感が加わります。
 分量や焼き加減は各ご家庭のお好みにあわせて…。

    

今月は、名古屋へ転居したら真っ先に行きたかったイタリアン。
こちらは「敷地」の素晴らしさでも有名です。

イタリアン『THE KAWABUN NAGOYA(カワブン名古屋)』(丸の内_名古屋)

http://www.thekawabunnagoya.com/
http://www.kawabun.co.jp/
(市営地下鉄丸の内駅・久屋大通駅 各下車)

名古屋城下の官公庁街からもすぐの、
丸の内のオフィスビルの谷間にふと現れる洋館。

じつはこちらのお店の裏側には、創業400年余を誇る、
本家ともいえる日本料亭の『河文』が構えています

日本家屋の造りのあちらこちらが、
国の登録有形文化財にも指定されている貴重なもので、
歴史上、財界人のご接待などにも利用されてきた場所。

諸所の事情で、
数年前にその一部を利用して建てられたのが、
イタリアン「カワブン名古屋」なのです。

館内はいくつかのエリアに別れており、
ダイニングルームはまるで大食堂のような賑やかさ。

一面に広がる窓から眺める中庭がまた素敵です。

自由にお食事を楽しませていただける、
気さくな雰囲気も、魅力のひとつかもしれません。

(メニュー)
・ハモンイベリコ リンゴとゴルゴンゾーラチーズ
・南知多産の濃厚卵と秋野菜の焦がしバターソース
・三河湾産カマスのグリル
     アーティチョーク セミドライトマト ブロッコリー
・ずわい蟹と今市蕪のフェデリーニ サルデーニャ産カラスミ添え
・名古屋コーチンのラグーとポルチーニのタリアテッレ トリュフ風味
・シャラン産鴨の燻製とキノコソテー バルサミコヴィネグレットソース
・二種の自家製パン
・デザートのモンブラン
・コーヒー
(夜のコース6800円也、OP・税・サ別)









食前にはモエ・シャンドン、
そしてお料理は山梨県産の「登美の丘」の白と。

芳醇で、カクテルを爽やかにしたような酸味が印象的。

知多の卵は半熟仕立てで、一度くずしてから、
ソースのように野菜にからめていただきます。

あえてシンプルな味付けなので、とっても自然な味わい。
野菜の甘みと卵のコクが好くあいます。

二種のパスタも口あたりよくて、
いずれも素材にこだわり個性溢れるソースが楽しい

鴨の燻製もほどよい香りに、旨みが凝縮しています。

こちらのモンブランの素敵なところは、
仕上げでクリームを雪山のように施していること。

純白のひと皿で、
お食事がよりスペシャルなムードになります。

お店の方によれば、
おかげさまで平日のランチや休前日のディナーは、
いずれも人気が高くて予約が必要。

昼間ならラウンジを手頃なカフェとしても利用できます、
とのこと。

名古屋を訪れたら、
こちらで街歩きのひと休みも、ぜひおすすめ

 

なお「河文」の名の由来は、
尾張徳川家の料理人「河内屋文左衛門」からきたもの。

名古屋でもっとも古いといわれる老舗です

いまでは平成時代を象徴する「河文」の姿ですが、
レストラン側の凝ったデザインとともに、
敷地内の和洋折衷も、見ごたえが楽しめるかと思います。
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