月刊 よもやまツレヅレ・・・

管理栄養士・調理師・野菜ソムリエetc.
転勤族の主婦が食と予防栄養のプロに
転身するまでの奮闘記あれこれ…。

芽吹きのミナモト・・・

2007年02月27日 | 野菜…芋根菜類

すでに春一番も過ぎましたが、
冬のお野菜が、まだまだ活躍しています。

今冬によく食べていた野菜のひとつが、
『長芋(ナガイモ)』でした。

粘りのあるお芋は、分類がややこしいのですが、
長芋は、以前にご紹介した『山の芋』などと同じく、
「ヤマノイモ」のなかの、「ナガイモ」群の仲間です。

※ナガイモ群は、
 さらにナガイモ、ツクネイモ、イチョウイモに分かれる。

いわゆる長芋は、たいていの場で安価に入手できますし、
形がまっすぐに明快なので、皮も剥きやすいという点で、
とてもお手軽な品目ですね。

せっかくですから、1本売りのものを購入し、
たっぷりといただくのがおすすめ。

時間がないときには、ミキサーで攪拌すれば、
きめ細やかでクリーミーなすりおろし状になり、
ほど良くふんわりとした粘りも楽しめます。

長芋の粘り成分には、
疲労回復や滋養強壮も期待されるのだとか…

年度終わりの諸所の疲れを、
この1本で、癒してみては?

長芋は秋冬が旬といいながら、
この後も、各地では通年で出荷が続きます。

そして、東京卸売市場では、
冷たいとろろソバが似合う、真夏の季節に、
第2のピークを迎えます。

本日の夕飯レシピ①
【長芋のスープ仕立てサラダ】

(材料)2人分
・長芋…200g
・帆立(缶詰)…小1缶
・ホワイトマッシュルーム…1個
・マヨネーズ…大1
・塩…少々
・黒コショウ…少々
(作り方)
1.長芋に帆立、マヨネーズを加えてミキサーにかける。
2.塩で味をととのえたらグラスに盛りつけて、
 スライスしたマッシュルームを添え、
 黒コショウをかければ、できあがり。

本日の夕飯レシピ②
【長芋クリームのイカ墨フィットチーネ】

(材料)2人分
・長芋…200g
・ほうれん草…1株
・生ハム…50g
・イカ墨入りフィットチーネ…160g
・牛乳…100cc
・ブイヨン(野菜)…1個
・生クリーム…50cc
・白ワイン…大1
・塩、コショウ…適宜
(作り方)
1.長芋はミキサーにかけて滑らかにし、
 ほうれん草はざく切りにしておく。
 ブイヨンは粉状にして40℃程度に温めた牛乳と混ぜあわせる。
2.フィットチーネをたっぷりの湯で規定時間茹でる。
3.(1)の牛乳を弱火にかけ、長芋、ほうれん草を加えつつ加熱する。
 さらに生クリーム、白ワインを加え、十分に混ぜあわせたら、
 生ハムを加えて、塩、コショウで味をととのえ火をとめる。
4.湯切りした(2)を盛りつけて、(3)をかければできあがり。
※フィットチーネがなければスパゲッティでも可能ですが、
 平麺のほうが、クリームソースがよくからみます。
※今回も使用した『マギー』の「野菜ブイヨン」は、
 6種類のお野菜からなる出汁の風味が楽しめます。
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今年も飛んで・・・

2007年02月23日 | 野菜…葉茎菜類

今年も新玉ネギの季節がやってきました。

そして、友人から送られてきた、
宮崎県の『空飛ぶ新玉ネギ』

昨年に引き続き、とっても楽しみにしていた、
3月頃まで期間限定の、嬉しいプレゼントです。

生食でも食べられるほどに、
やわらかな甘みと、爽やかな玉ネギの味。
もちろん、葉まですべて美味しくいただけます。

おまけに、今回は新玉ネギのドレッシングに加え、
宮崎ハマユウポークの生ハム付き。

宮崎県の食肉といえば、地鶏の印象が強いですが、
じつは養豚でも全国2位を誇っているんですね。

噛めば噛むほどに、燻製のような深い味わいで、
とても存在感の高い生ハム。

南国の早春の味を、ピザとリゾットに使ってみました
甘みが十分に活きているのが印象的です。

本日の夕飯レシピ①
【新玉ネギと生ハムのピザ】

(材料)2人分
・空飛ぶ新玉ネギ…1/2個
・ハマユウポークの生ハム…50g
・白マッシュルーム…7個
・ニンニク…2カケ
・ナチュラルチーズ(熟成)…30g
・オリーブオイルスプレッド…大1/2
・マスタード…大1/2
・ピザ生地…1枚(市販で可)
・黒コショウ…適宜
(作り方)
1.新玉ネギは縦に5mm幅程度に切り、白マッシュルームはスライスする。
 ニンニクと熟成チーズはみじん切りにする。
2.ピザ生地にオリーブオイルスプレッドとマスタードを塗り、
 ニンニクとチーズを散らす。
3.新玉ネギと白マッシュルームを盛りつけたら、黒コショウをふり、
 230℃のオーブンで15~20分焼く。
4.焼きあがったら、生ハムをトッピングすればできあがり。
※通常の新玉ネギ及び生ハムでも可能です。
※オリーブオイルスプレッドがなければ、オリーブ油で代用。

本日の夕飯レシピ②
【新玉ネギとキャべツのリゾット】

(材料)2人分
・空飛ぶ新玉ネギ…1/2個(約100g)
・キャベツ…1/8個(約150g)
・ニンニク…2カケ
・ベーコン…2枚
・オリーブ油…大1
・白米…1カップ
・野菜ブイヨンのスープ…450cc
B・生クリーム…大1
 ・パルメザンチーズ…大1
 ・黒コショウ…適宜
(作り方)
1.新玉ネギとニンニクはみじん切りにし、
 キャベツとベーコンは1.5cm角切りにしておく。
2.オリーブ油とニンニクを熱したフライパンで、
 ベーコンと新玉ネギを炒め、さらにキャベツを炒める。
3.白米を加え半透明になるまで炒めたら、
 スープを少量ずつ加えながら煮込む。
4.水気がなくなったら、Bを加えて味をととのえれば、
 できあがり。
※通常の新玉ネギでも可能です。
※今回は、『マギー』の「野菜ブイヨン(固形)」を使用。
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下町で克つ・・・

2007年02月18日 | お茶とお食事

かねてからの友人のすすめで、
どじょう料理屋へ連れていってもらいました。

浅草の『どぜう飯田屋』です。

「どぜう飯田屋」:
http://r.gnavi.co.jp/g498600/

お江戸の、粋でこじゃれた大衆食堂、
といったところでしょうか。

のれんをくぐり、出迎えられた玄関口で履物を預け、
さらにその番号札を、座敷側の店員さんへ渡すと、
奥の掘りごたつへ案内してくれます。

座席の間をあまりあけずに配置してあるので、
お隣さんの鍋からは、それは美味しそうな出汁の香りが、
食欲をそそる空間に。

さっそく、友人ならびにお店の推奨にしたがい、
どじょうづくしのお料理をいただきました。

お店いちおしの、どじょう鍋(ほねぬき)。
生のどじょうに火を入れて、白ネギの刻んだのを加え、
ほどよく煮込んでからいただきます。


ほねぬきの下準備がありがたく、食べやすさはもちろん、
味のよく染みたどじょうの旨みに、大人のほろ苦さが入り混じり、
これは焼酎やビールにもいけますね。

ゴボウがふんだんに使われていて、歯ざわりも好く合います

白ネギもたくさん入れるのが良いそうで、なくなれば、
すかさず升に入れたおかわりを持ってきてくれます。

食卓には、追加用の出し汁が二種類も置かれているので、
たとえ鍋が煮詰まっても心配ご無用。

定番の柳川も美味しくいただきました。


そして、どじょう汁。やはりゴボウがたっぷり入り、
粕汁らしき甘みとまろやかさが加わっています。


ごはんも頼めて、
1人あたり2000円程度のお手頃なお食事に。

飯田屋さんは、
どじょうと鰻がいずれもいただけるのが、印象的。

元来、私は大の鰻好きで…幼少から…、
鰻があると聞けば、即座にうな重を注文したいのもやまやまですが、
今回は似た者のどじょうにも馴染もうというのが、ランチの主旨でした。

子供の頃に食べた柳川の、歯の間に小骨が突き刺さり、
とにかく痛いのとくさいのがトラウマで、しばし敬遠していましたが、
飯田屋さんの味を知って、どじょうも美味しいと再認識。

    

食後は仲見世通りを散策がてら、
お気に入りの『梅園』で熱々の粟ぜんざいを。


その他、ぬれおかきや三定の天ぷらなど、
浅草土産を両手にかかえて、帰宅の途へ。

    

友人にも感謝しつつ…、
せっかく東京にいるのだから、
江戸前の食材、これからもちゃんと親しんでおきたいもの、
と感じます。
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手堅く結球・・・

2007年02月15日 | 野菜…葉茎菜類

はや2月の中旬になり、
『芽キャベツ』の販売も架橋の頃でしょうか。

中身がぎゅっと締まっているので、
小さくても頑丈なお野菜という印象。

丸ごとの調理に抵抗があれば、
半分に切るなどして、少し加熱すれば、
やわらかく、甘みも増して食べやすくなります。

渡り蟹の出汁との相性が好くて、
毎週のように作っている、お手軽スープです。

本日の夕飯レシピ
【芽キャベツの簡単クリーム煮】

(材料)2人分
・芽キャベツ…10個
・白マッシュルーム…10個
・ニンニク…1カケ
・切り渡り蟹…2匹分
・水…600cc
・オリーブ油…大1
A・白ワイン…大1
 ・生クリーム…50cc
 ・塩、コショウ…適宜
・パセリ(粉)…少々
(作り方)
1.芽キャベツ、マッシュルームは縦4等分に切り、
 ニンニクはスライスしておく。
2.鍋に水を入れて沸かし、切り渡り蟹を15分程度茹でたら、
 蟹を取り出して、出し汁はこし器でこしておく。
 ※蟹は適当に身をほぐしておきます。
3.オリーブ油とニンニクを熱したフライパンで、
 芽キャベツ、マッシュルームを炒め、
 蟹の出し汁とほぐし身を加え、3~5分煮込む。
4.Aで味をととのえ、盛り付けてパセリを飾ればできあがり。

    

ちなみに、昨日2月14日のデザートは、
グラマシーニューヨークの、
「シャンパンブラウニー」をチョイス


カカオ71%のベルギーチョコが、ほどよく濃厚で、
上品なシャンパンの香りも楽しめました。
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電脳グルメ・・・

2007年02月11日 | お茶とお食事

連休中の某日は、
秋葉原にて、お野菜の美味しいお店探し。

そして、
『ShikaDa屋 煮ると』を見つけました。

「ShikaDa屋 煮ると」:
http://r.gnavi.co.jp/b717600/



筑波山麓の青果市場から、
日々、直送されてくるこだわりのお野菜を使った、
美味しい創作料理の数々。

駅から10分ほど歩き、喧騒の域を超えればすぐに、
不忍通り沿いの、気さくな小料理屋の並びの一角。

お店は地下にありますが、
明快な照明のオープンキッチンに出迎えられて、
アットホームな気分にさせてくれる造りです。

コースにこだわらず、
焼酎を片手に、単品でいただきました。

お通しも、もちろんお野菜で。
ピリ辛のきんぴらに、ポテトとキノコのマスタード和え。


10種類近くの冬野菜をふんだんに使った、温野菜サラダ。
サツマイモや、ブロッコリー、カリフラワーが調和します。


春キャベツとアサリの酒蒸しは、爽やかな歯ざわり。


牛タンと大根のおでん盛り。(※上の写真)
お出汁には、大根と昆布のうま味が効いています。
もちろん、お肉も大根もとってもやわらか。

シイタケと鶏のつくね焼き。
おそらくとても大きなサイズだったはずのシイタケが、
ほどよい焼きで、つくねとも相性よくまとまっています。


そして、いちおしの冷やしトマト。
越冬系の品種で、フルーツのような甘みが特徴です。
お店の方が、直に生産者にお会いして厳選したものだそう。


デザートには、大学芋のバニラアイス添え。


食材のお野菜のことは、店員さんへ尋ねると、
それはていねいに、説明してくれます。

しかも、帰りにはささやかなお土産もあり
今回はゴボウのフライをいただきました。


とってもリーズナブルなのに、
それぞれの野菜にあった調理方法や、
美味しさをきちんとひきだしたメニューが印象的な、
アキバの隠れ家、です。

    

日中は、秋葉原の小売店街を散策、
そしてB級グルメを楽しみました。

チチブ電機の傍らで、
名物「こてんぐのおでん缶」を購入(牛すじ入り)。


だし汁は少々濃いめですが、
食材は本物志向で、8種類ほど入っています。


秋葉原のおでん缶も、いまや競合が多く、
キオスクや小売店などでも、各社が販売していますが、
「こてんぐ」のは、やはり元祖アキバ仕様でしょうか。

また、パーツショップの立ち並ぶ一角『スターケバブ』にて、
「スター・ドネルサンド」をチョイス。


「スターケバブ★アキバテラス」:
http://r.gnavi.co.jp/b464600/


ワンコインでも食べられるチープさのわりに、
やわらかくて、味の染みた牛肉がたっぷり。
トルコ発、ですが日本人にも馴染める味付けに。

メニューが豊富で、ソースも7種類から選べるのが、
飽きのこない秘訣かも知れません。

いずれも、両手に荷物の多忙なアキバ族にとって、
ちょっと手を休めて、ひと息つくにはちょうどよい味。
行列も絶えず、安定した支持率の高さが頷けます。

    

夜になり不忍通りを少し歩けば、
『神田明神』にて、秋葉原の夜景を楽しむこともできますね。






変わりゆく電脳の街の裏道に、変わらない人々とお店がある。

最新かつ地道なデジタル事情に間近に触れて、
子供の頃にも味わったような、
ワクワクした気持ちが楽しめる空間。

いつも久しくしか行かないのですが、
秋葉原は、いつでも、いつまでも大好きな街です
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