月刊 よもやまツレヅレ・・・

管理栄養士・調理師・野菜ソムリエetc.
転勤族の主婦が食と予防栄養のプロに
転身するまでの奮闘記あれこれ…。

早春へ弾む・・・

2007年01月30日 | フルーツ&デザート

写真は、宮崎県産の『きんかん』、
その名も「まるかじりきんかん」です。

砂糖漬けにしても美味しくいただけますが、
こちらは、とくに生食向けに栽培されたもの。

糖度も高く、いわゆる人気の「完熟きんかん」です。

店員さんからも、まだ4~5日は日持ちがするので、
そのままでお召し上がりください、と熱心に勧められました。

きんかん(=金柑)は、柑橘類のなかでも最小品種で、
中国から古く日本へ伝わってきた、伝統のフルーツ。

食味の存在感や栄養価は高く、それはまさしく、
鮮やかなオレンジ色のスーパーボール。
風邪の養生にもよいなどといわれますね。

軽く水洗いして、皮ごとパクッとかじれば、
想像以上のまろやかな甘みが、瞬間に弾けます。

果肉もとってもジューシーで、
種の周りの爽やかな酸味がアクセントに。

しばらく頬張って、モグモグとやりながら、
諸所に散らばる種子を上手に外へ出したら、
ついまた次の一粒に手が伸びる、クセになる味。

ちょうど今頃の時期に最盛期を迎えるので、
最近は、売場でもほぼ見かけることができます。

そういえば昔、若気のいたりで、
虫刺され薬の「キンカン」に柑橘の香りを期待してしまい、
鼻先に小瓶を当て、思い切り吸い込んだ後、
気が遠くなりかけた記憶が…。

その金冠堂が、金柑のど飴を長らく販売しているのも、
名の響きにちなんだご縁でしょうか。

リズミカルで耳にも心地よい、きんかんもまた、
いまだ冬場の常食に加えておきたい果物です。
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岩手を味わう・・・

2007年01月28日 | お茶とお食事

休日に、主人たちと丸の内でランチ、
をご馳走に…。

丸ビルの『小岩井フレミナール』にて、
農場ならではの、こだわり素材のメニュー。

「小岩井フレミナール」:
http://r.gnavi.co.jp/g763321/

前菜は、写真の根セロリとビーツのムースに、
小岩井のチーズソースを添えて。

意外なとりあわせは、紅白の彩りがよく、
セロリの大人味を、ビーツの甘みが優しくフォロー

スープは、お野菜をミックスしたポタージュ。


魚料理には、タラの白ワイン蒸し。

カブのソースは、白と緑のコントラストが印象的で、
きめこまやかな口あたりです。

そしてお肉は小岩井牛のやわらか煮込み。

とってもやわらかいのに、しっかりとした味。

コースはデザートとコーヒー付き(3800円也)。


今回2度目の来店ですが、ここはいつもパンが美味しい。
バゲットとクルミ入りのパンは、おかわりが自由。
もちろん、瓶入りの小岩井バターが付いています。

お店はビルディングの低層階にありますが、
窓一面に東京駅のレンガ造りが一望できるのは、
丸の内を代表する貴重な風景。

明るい店内で、美味しい乳牛製品が食べられるのも、
とても健康的な食事の楽しみ方では、と思います。

    

お土産に、丸ビル地下の『芦谷タカトラ』で、
面白いスイーツを購入しました。

「芦谷タカトラ」:
http://www.ashiya-ginnan.co.jp/takatora/

2色のベルギーチョコでコーティングした、
パンダチョコのシュークリーム、そしてスムースプリン。


タカトラのシュークリームは、
パイ生地やクッキー生地を使うなど、
いずれもワイルドな印象です。

お店がコンセプトは「サバンナの風」のイメージ…。


梱包の箱にも、シマウマ柄やヒョウ柄が描かれていて、
折々に登場する動物のイラストもとってもチャーミング。

素材のそれぞれが、きちんと美味しくできていて、
チョコレートのパリパリ感は、「シュークリーム」というより、
むしろ新しいスイーツとしてクセになりそうな一品でした
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タダでは起きない・・・

2007年01月21日 | お気にいり

某番組の影響により、
各所の売場から納豆が消えかけてから、
はや2週間…。

当初、私はこの騒ぎをまったく知らず、
運よく通常通りに納豆を購入し続けていましたが、
およそ1週間を経て、友人から聞き及んだ直後、
やはり「買えない」憂き目を体験。

放送内容にじつは不備があった、との皮肉な結末で、
ここ数日、ようやく納豆が購入しやすくなってきました。

こんなときにもっとも打撃を受けるのは、
やはり、当の生産者そして生活者でしょうか。

納豆は、体によいといわれる粘り成分のムチン、
良質のタンパク質、たっぷりの食物繊維などなど…、
パワー溢れる食材として、重宝されてきました。

ダイエットに良いなどと注目されるよりも、
はるか昔から…。

体のためにと、
日々心がけて食べ続けている側からすれば、
今回の状況は、ある種の冷めた心情です。

写真は、近くのスーパーで、
唯一売り切れることなく販売し続けていた、
契約農家さんの「わら納豆」。

中身は大粒、辛子がついているだけの、
本当にシンプルで、歯ごたえもしっかり。
おそらく昔ながらの納豆の味。


十分にかき混ぜてからいただけば
節分の豆まきでかいだことのあるような、
香ばしい香りとうま味が感じられます。

お値段は、ひとつ140円と少々お高めですが、
いつもなら気にも留めていなかった、
わら納豆、という種類の納豆の美味しさを、
とんだハプニングのおかげで知ることができました
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ウツクシイタケ・・・

2007年01月18日 | 野菜…その他

日常食の『シイタケ(=生しいたけ)』も、
こだわりの菌床栽培、もしくは、
立派な出来栄えともなれば、高級なお野菜に。

以前にも、「サンマッシュ和(なごみ)」をご紹介しました。

ここ秋冬の間、都内の行きつけのデパ地下では、
スチロール製の白箱に丁重に詰められた、
各地の菌床シイタケを頻繁に見かけます。

お値段も、15~18個入りのが1000~1500円程度。

直径10cm弱のぎっしりと厚みのある肉質に、
丸みを帯びて、さらりと乾いた笠の紋様もさることながら、
なにより、笠の裏側に繊細に並ぶ純白のヒダの美しいこと。

もちろん、幻惑の香りもぞんぶんに引き立つ一品です

たとえ大箱入りでも、箱とフタの間に新聞紙を挟み、
冷蔵庫の野菜室に入れれば、1週間以上は保存可能。
これは売場で教えていただいたやり方です。

シイタケは、食物繊維とビタミンDが豊富。

とくにビタミンDは、カルシウムの吸収に必要ですが、
葉物野菜や果菜類にはほとんど含まれていないので、
ビタミンDを含むキノコ類を使ったお料理は、
ぜひ1日1皿はいただきたいもの。

焼き物、炒め物、揚げ物に、そして鍋や汁物にも…。
どんな料理にでも合うのも、シイタケの親しみやすい点。
下ごしらえに軽くグリルすれば、より味わい深くなります。

シイタケの香りを活かした汁物にしてみました。

本日の夕飯レシピ
【シイタケの土瓶蒸し風汁】

(材料)2人分
・シイタケ(大)…4個
・ミツバ…1/2袋
・鶏ささみ肉…2本
A・だし汁…2カップ
 ・しょうゆ…小1
 ・みりん…小1
 ・酒…大1
 ・塩…少々
・すだち…適宜
(作り方)
1.シイタケはトースターで軽く焼いてから4等分に切り、
 ミツバは5cm長程度に切っておく。
2.鶏ささみ肉を軽く湯通したら、適当に裂いて土鍋にいれ、
 シイタケ、Aを加えて火にかけ、沸騰したら弱火で数分煮こむ。
3.ミツバを加えて軽く火を通したら、盛りつけて、
 すだちを少々加えればできあがり。
※シイタケ(=しいたけ、椎茸)
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折衷美食の地・・・

2007年01月14日 | お茶とお食事

週末に、神楽坂近くで友人とランチ。

所用のため、13時30分の待ち合わせ。
やや遅めのお昼にも格好の、素敵なお店を見つけました。

日仏会館のフレンチレストラン『ラ・ブラスリー』。

「ラ・ブラスリー」(日仏会館内):
http://www.ifjtokyo.or.jp/services/brasserie/

ランチのラストオーダーは、月~土は14:30、
日曜でも14:00まで注文できるのが嬉しい。

しかも軽いランチなら1000円、
通常のランチコースでも1600円程度からと、
とってもお手頃価格です。

日仏会館の異文化空間にはぴったりの、
濃茶の木目調を基調とした、ビストロ的な店内。

真冬の陽射しが差し込んで、明るい雰囲気でした

コースはAランチをチョイス。
前菜、メインともに数種類から選べます。

前菜は、写真のベーコンキッシュに、野菜を添えて。
コクのあるチーズと香ばしいベーコンの美味しさに、
生野菜にかかるビネガーが引き立ちます。

メインは、サーモンのグリル。
特製のパセリソースが印象的。

サーモンの下には、シメジやマイタケなどキノコ類と、
やわらかなレンズ豆がたっぷりと隠れていて、
お野菜にも満足です。

もちもちして素朴な味わいのパンも、
美味しくいただきました。(コーヒー付)


来店の際には、出迎えてくれる店員さんが、
まずはフランス語で話しかけてくれます。

仏語のわからない私たちが日本語で返すと、
フランス人の店員さん方も、とたんに流暢な日本語に…。
こんなところが、さすが日仏会館ですね。

なんといっても、雰囲気のよさが気に入って
ついつい、おしゃべりに長居してしまいそうなお店でした。

    

その後のお茶は、神楽坂の『紀の善』で。

「紀の善」:
http://r.gnavi.co.jp/g236500/

土曜日だけに、店の入り口には、飲食だけでなく、
お持ち帰りのお客でもごった返しています。

せっかくなので30分ほど並び、
店内で抹茶のババロアをいただきました。

とっても濃厚な抹茶の風味と、
やさしい口あたりの、丹波産のあんこが好く合います。

そしてお持ち帰りは、粟ぜんざい。


紀の善の甘味は、よけいな香料や着色料を使わず、
ぜんざいも、粟の黄色味がかっているのが、
歯ごたえもよく、より自然な美味しさを味わえました。

    

神楽坂のお料理屋といえば、
今ではフレンチやイタリアンも代表格だとか。
国内外の食文化が融合する、旧きよき街です
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