望の富士山(blog版)

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h29.8.27  夏の終わりに仙丈ヶ岳へ (北沢峠~小仙丈ヶ岳・27日その1)

2017-08-28 22:28:39 | 山歩き

8月に入ってずっと天気が悪かったが、最終週になってようやく夏らしくなってきた。

この夏最後の遠征、小屋泊のチャンスだ。仙丈小屋に予約を入れ、速報をアップした。仙丈は6年前に食うかいさんと一緒に登ったが、ガスにやられて展望はイマイチだった。日帰りでも登れる山だが、小屋泊で未明の富士を撮ることを目的とした。

26日土曜日に週末ノルマを片付け、13時過ぎに出発。土曜日の昼間に高速を使うのは無駄だ。甲州街道をひたすら進むことにした。都内は混雑しており、進まない。雨予報はどこへやらクソ暑く、エアコンを効かせながらの運転だった。

道の駅甲斐大和でトイレ休憩をとった他は休まずに運転を続けた。17時頃石和のすき家に寄り、牛丼ライトを注文した。どうせ今日は早く寝るのだ。文字通りライトなものが良い。

昨年と同様に南アルプス街道を進み、18時半頃芦安温泉へ。この頃にはエアコンを切り、窓を開けていた。

今回は一昨年のように広河原までのの乗り合いタクシーかバスに乗るのだが、夜叉神ノ森まで行けば運賃が安くなると、浅はかな発想から市営芦安駐車場の分岐を通過し、一気に夜叉神ノ森へ向かうことにした。途中で2回すれ違いがあった。こんな時間に降りてくるとは余程下山が遅くなったのだろうか。

ヘッデンの灯りに気付いた。こんな時間に歩いて降りてくるとは、どうしたことかと思ったがそのまま通過。

18:40頃夜叉神ノ森へ。ずら~り車が停まっている。ポツンと空いているスペースに駐車した。

自宅を出る時点ではTシャツに半パンだったが、その格好では無理だ。登山用のシャツと長袖シャツ、長ズボンに履きかえた。

翌朝のバス時刻をチェックしに時刻表がないか探しに行くと年配の係員さんが2人居たので、その話をしてみた。

すると、ここから乗ろうとするとタクシーは無理。バスも座れず、立ったままかもしれないとのこと。

ほんのちょっとの料金と引き替えにそれはキビシイ。結局市営芦安駐車場へ戻ることにした。

数分で先ほどのヘッデン歩きの方に追いついた。今度は車を停め、乗っていかないかと声をかけることが出来た。

「助かりました」とテント泊用のデカザックを抱えたまま助手席へ。

彼の話しがスゴいものだった。

木曜に北沢峠から仙丈ヶ岳を往復、金曜は甲斐駒摩利支天から早川尾根へ。早川尾根小屋が無人で水場がどうやら天水、仕方なく飲んでみたところ、お腹を壊してしまい出発が遅れ、予定していたバスに乗れなかった。仕方ないので、車を置いた芦安駐車場を目指して歩いていた途中だった。数台が追い越して行ったが、やっと停まってくれたとのこと。

一度道を間違えたが、引き返して十数分で駐車場へ到着。巨大な駐車場にはズラ~~~~~~リ車が停まっていた。彼を車まで送りとどけ、駐車スペースを探した。幸いトイレの近くが空いていた。

ここでも速報をアップ、登山届けを提出した。

深夜まで車の出入りがあったが、今日もタント寝は快適。眠りにつくことが出来た。

4時のアラームで起床。まずはトイレへ。この時間で多くのハイカーが動き出していた。4:10過ぎに観光案内所の前で乗り合いタクシーが並び始めた。一昨年の経験から夜叉神ノ森のゲートが開くのは5:30。そして今回は広河原から北沢峠に向かうバスに乗り換えるため、焦ることはなかった。

オニギリの朝食をとり、ペットボトルのお茶をがぶ飲みしたら胃腸が動いてきた。出はイマイチだったものの、一安心。

5時少し前に準備が出来、係員に尋ねたところ、5:10発のタクシーはもう乗れない、次は5:30発になるとのこと。それでもこのタクシーに乗れたのはラッキーだった。これに乗れなかった若者カップルは芦安発のバスに乗ることになったのだ。

広河原までの運賃は1200円(南アルプスマイカー規制利用者協力金100円を含む)也

5:20 タクシーの車内からパチリ。タントは3台目。

昨晩通った夜叉神ノ森へのルート、その先の南アルプス林道ともに結構なスピードで進んだ。2回すれ違いがあったが、何事も無かったように通過。やはりこの道に慣れているプロのドライバーだと感心した。昔はこの林道も一般車が通れたようだが、今のシステムで正解だと思った。

6:14 広河原へ

下車し、北沢峠行きの切符を買いにアルペンプラザへ。このタクシーのほんの数分後にバスが到着し、アルペンプラザの真ん前に停まった。そこから多くのハイカーが切符売り場に並び、一気に行列ができた。(゜-゜)

10分弱待たされて北沢峠行き(750円・荷物代含む)を買い、十数m先の北沢峠行きバスに乗り込んだ。既に座席は埋まっており、私は補助席に座ることになった。

「北岳がキレイに見えております」とドライバーのアナウンスがあったが、コンデジでは間に合わなかった・・・

その後も甲斐駒や仙丈ヶ岳が見える度に乗客から歓声が上がった。出発前に見た天気予報よりずっと良い。今日は期待してイイかも!

7時少し前に北沢峠に到着。懐かしい!そして、寒い!トイレ前の温度計は10.1℃を指していた。ここ北沢峠の標高は2032m。先々週の雲取よりも高いのだ。

公衆トイレで小用を済ませ、準備体操をして、日焼け止めを塗って出発!

7:08 久しぶりの小屋泊、勿論三脚を付けたザックを背負っているので、慣れるまでは相当しんどかった。気温はまだ低かったと思うが、あっという間に汗が出てきた。

登り初めから急登!

7:22 一合目

この画像の数分前に降りてくるハイカーと出会った。早!と思いつつ、彼の足下を見て、自分がスパッツを履いていないことに気付いた。今日は小屋泊まりなので靴下を汚したくなかったのだ。

スパッツのついでにおニューの登山靴をパチリ。先々週の雲取で改めてゴアテの効力が落ちてきていたこと、そして靴底が大分すり減ってきたので、コージツに探しに行った。すると丁度今まで履いていたバーグハウスのこれがセール中(リンクより安かった)だった。これなら試し履きをしなくても足にフィットする筈。この考え方は正解、今回の山行で新しい靴を履いているのを忘れている程に快適だった。

多くのハイカーに抜かれつつノンビリ登る。また、この付近でも降りてくるハイカーに出会った。

7:36 二合目

この先も結構急坂。

8:06 三合目 

まだまだ登るぅ

8:26 四合目

久しぶりですっかり忘れていた。結構キツいじゃないか!

ここは覚えているぞ

マルバタケブキは終盤だが、食うかいさんのポーズ(画像)を思い出した。

8:45 五合目(大滝の頭)、馬の背ヒュッテ方面との分岐

記念写真をお願いした。そういえば6年前(画像)とハット以外は同じ格好かも

 

ここでオニギリをパクリ! 4時に食べてから随分時間が経っているのだ。ハラも減ってきた。

ザックを置いて本日最初のデジイチタイム!

エアリアを見ながら考えた。多分栗沢山

その右、アサヨ峰かな。

反対側、遠くに見える山々をパチリ。モニターを拡大すると・・・え、ひょっとして槍ヶ岳!

長めの休憩後、リスタート。ここからも急登!

 

上が開けた。

振り返ると甲斐駒がデカイ!

上から声がする。

9:22 ここが六合目だった。6年前は気付かなかったなぁ

6年前はこの時間帯でガスが上がってきて、展望はなくなっていたが、今日はグルリ見渡すことが出来る。こりゃあたまらん!

西側は北アルプスだろうか。

6年前はガスの合間(画像)にしか見えなかった鋸岳。

甲斐駒の左、鋸岳の奥に八ヶ岳!

八ヶ岳ズーム。ホントは8月の上旬に行きたかったんだよなぁ

先ほど撮った栗沢山とアサヨ峰、早川尾根の山々

これから向こうに登るのか。多くの人々が見える。皆、この好天気にウハウハだろうなぁ

9:35 リスタート

シャクナゲの葉、いやこの付近ならハクサンシャクナゲと呼ぶのかな。花期は6月~7月中旬とのことだ。

ついつい何度も振り返る

もう我慢出来ない。ちょっとした広場でまたデジイチタイム。

方角的に中央アルプスかな?

甲斐駒は何回シャッターを切っただろうか。

甲斐駒の右側は大雲海!

あれ、富士が見えた~ しかも、北岳との2ショット! 

これが出発前に見たかったアングルの一つなのだ。

その左側、鳳凰と富士。昨年は向こうから富士を見たんだなぁ。

富士をズーム!

 鳳凰もズーム!

これらを撮っている頃、眩しいピンクのウェアを着たオバサマが仲間と話しながら降りてきた。

「ほら、あそこ、オリベスク・・・」

オベリスクですよ

「あ、そうそう、そうだったわぁ」

「お兄さんはそんなに大きいカメラで撮ってるの?三脚もあるし、プロカメラマンかしら?」

お世辞も含め随分持ち上げられたが、ガンバってねというお言葉は有り難くいただいたヾ(^v^)k。

 

さらに先へ。この急登なのに結構トレランさんも多い。酸素が薄くなっている筈なんだが、これもトレーニングなの?

太陽が照りつけ、汗びっしょりだ。

10:19 小仙丈ヶ岳(2864m)

数分の順番待ちで私も記念撮影。

勿論デジイチタイム!

先ずは富士、北岳、間ノ岳の日本のナンバー1,2,3のそろい踏みだ!

目の前には小仙丈カール! 6年前(画像)も見たが、やはりデカイ!

そして、ぐるり拡がる大展望!

 

先ほども撮ったが、気になる形のお山だ。どこだろう。

近くに居たベテランさんに話しかけたところ、乗鞍岳ではないかとのこと。

左から奥穂高、前穂高、そして槍ヶ岳!

その右・・・どこ?

鋸岳の奥に八ヶ岳

甲斐駒と摩利支天

間ノ岳の右、南アルプス南部の山々の筈。

あの尖りは塩見岳だろうか。

やはり北岳はデカいな~

今日はこの辺で!


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