望の富士山(blog版)

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h29.8.27 夏の終わりに仙丈ヶ岳へ (仙丈ヶ岳、小屋・27日その2)

2017-08-29 22:06:14 | 山歩き

小仙丈ヶ岳に随分長いこと居た。そろそろ本峰を目指そう。

11:03 

ペンキマークを頼りにして下る

6年前の経験から山頂まで結構長いことは分かっている。

カールを見ながらノンビリ進む。

ここの下りは緊張した。

降りてきたところを振り返る。

11:27 八合目。これも6年前は気付かなかった。

この付近から呼吸がキツくなってきた。高山病か・・・携帯酸素を吸って誤魔化しつつ進んだ。

11:50 仙丈小屋との分岐。

これを撮る数秒前に画像奥の道から手ぶらの若者が走ってきて、この分岐を山頂方面を登っていった。

標柱の少し先、左側に開けたところがあった。雰囲気的に撮影ポイントなのだろうか。

うん、イイ感じだ。

ルートに戻り、上の方を見ると先ほどの若者ともう1人が遠くを見ている。ひょっとして・・・

降りてきた若者に何を見たのか尋ねるとライチョウが居ますとのこと、そして小屋の方だとわかった。後で行きますと挨拶して別れた。数m登って、彼らが見ていた方向を探してみた。

大分離れた所で発見!(トリミング)

数分後にやってきた若者カップルにも教えたが、彼らはスマホしか持っていないので撮影は無理だった。それでも、一生懸命探していた。

藪沢カールの縁を進む。結構遠いんだよな~

小屋の周りには大勢のハイカー。今日は混雑するのかな。

あと少し

可愛いお花、何だろう・・・調べてみた。イワツメクサ!

今度こそ山頂へ!

12:24 仙丈ヶ岳山頂(3032.6m)へ

長野県設置の標柱と記念撮影!(6年前の画像)、ちなみに山梨百名山の標柱は傾いていた。(^_^;)

山頂標の直ぐ裏の岩陰に咲き残っていたトウヤクリンドウ。右の赤いお花は何?

暑くて食欲は無かったが、とにかくこれを食べることにした。

アルファ米が出来上がるまでの15分間に付近を散策したところ、出発した頃に記念撮影を引き受けた年配の夫婦が到着した。話しかけると旦那さんがここに来るのは54年ぶり。当時は長野県の戸台までしかバスが無く、そこから歩いたそうだ。

雲が湧いてきて、展望は難しくなっているがとにかく周りを撮ることにした。

甲斐駒と鋸ヶ岳。八ヶ岳はもう雲の中。

その右、北岳と間ノ岳。富士は北岳の左側にある筈だが、雲の中。今日見るのはもう難しいだろう。

その右、大仙丈ヶ岳とその先は仙塩尾根だろうか。

15分が経過したのでザックを置いたところに戻り、アルファ米を食べることにした。あまり食欲も無く、出来もイマイチ・・・無理矢理詰め込んだ感じだった。 

食事中に見えていた西側の風景。雲が出てしまい、山々は確認できない。

アルファ米で使った水の残りが少しある。そうだ、小屋に行けば美味しい水が飲める(画像)はず、先ほどのトウヤクリンドウの所へ戻り、かけてみた。

あれ、開花した!?

イワツメクサを発見。今度はデジイチでパチリ。

標高3000mなのに結構羽虫がうるさかった。そして蝶々も飛んでいた。岩に駐まったところをパチリ。

13:20 小屋に向けてリスタート

チシマギキョウがいっぱい♪ 

さすがに終盤だったが、辛うじて元気な株を狙った。

ここから西へのルートがあるのか。エアリアからははみ出しているよ。

13:40 仙丈小屋に到着

受付には先ほどの分岐で出会った若者が居た。1泊夕食付きで7500円也。

ほぼ同時に着いた静岡から来た夫婦と一緒に二階へ案内された。丁度我々が一番最初、左端が私でその右隣が夫婦の場所だった。後からわかったが、一階にもう少し大きな部屋があり、まずそこに客を入れており、二階に入ったのは我々が最初だったというわけだ。

また、画像に写っているようにハンガーを使うことが出来、荷物を載せる棚もあるため、今回のように端にならなくても個人スペースは確保されている。素晴らしい!

荷物を置いて屋外にあるトイレへ。ここは水洗でとてもキレイだ。小便器1つ、個室は和式と洋式が1つずつ。トイレットペーパーは流さずにゴミ箱に入れるスタイルだった。

着替えスペースは階段の脇に設置されたカーテンを引いて使う形式の小部屋(兼荷物置き場)だった。入口脇に「使用中」「空室」の札を付け替えるように配慮されていた。ここで汗くさいウェア上下を脱ぎ、寝るときに使うパンツ、ズボンに着替えた。上着は翌日使う分の山ウェア、さらに山用のフリースを着込んだ。

サンダルに履きかえ、6年前の記憶を辿りながら水場(画像)を探しに行ってみたが、見つからない。不思議に思い、小屋に戻って受付に居た若者に尋ねた。すると、8月になる水は涸れてしまうことがあるので、ウォータークーラーを利用して欲しいとのことだった。先ほど空にしたカモノハシにたっぷり汲んで、ゴクリと飲んでみた。南アルプスの天然水なのかは分からないがとても美味しかった。

小屋の前には藪沢カールが拡がる。

今までの経験からうっかり寝てしまうと高山病による頭痛が起きることは予測できていた。特に目立つ花も咲いていないため、夕食の17時まですることが無い(^_^;)

ベンチでは缶ビールを飲みながら寛ぐオジサマ達など小屋泊の人たちがそれぞれのペースで過ごしていたが、私は山の上でビールは飲みたくない。

上述の静岡から来た旦那さんと今日の山行や互いの山歩きの話しをしつつ、コーヒータイム♪

ガスって来て太陽が隠れると肌寒くなってきたので、小屋の中へ。

ふと思い出して山と高原地図アプリを起動させてみたところ、数分で現在位置マークが点いた。確かに「水場は8月上旬~中旬に涸れることがある」と表示されている。私が持っているエアリアは2004年のもので、それにはこの表記は無かった。やはり地図は数年で更新しないといけないなぁ。

小屋の中でレポのネタを探した。

仙丈ヶ岳から撮影された日の出のパノラマ画像。天井が映り込んでしまった(^_^;)

テーブルに居たオジサマ、オバサマ達と話しつつ、望の富士山の宣伝をしたりして・・・

17時前に夕食が始まった。品数も多く、ご飯も美味しく頂きました!

再び部屋へ。先ほど撮ってから3時間弱が経過し、人も増えた。誰も居なかったのでパチリ。

ご主人から明朝の日の出についてレクチャーがあった。このパノラマ写真は山頂から撮ったものだが、小屋から登る路(マグカップ画像の奥に見える)を登り、分岐から山頂方面へ少し進んだ(11:50画像の下にある)広場が良いと勧められた。山頂からだと富士が北岳に隠されるが、広場からの見ると富士がよく見えるとのこと。あくまで好みの問題だが、と念を押されたけれどね。

18時過ぎにご主人を囲んで宿泊客がまったり・・・

「またサボってるって言われちゃうな~」と話しつつ、お客さんとの時間を楽しんでいる様子だった。

「あの雲は山に見えるというお客さんがいたんだよ」「へぇ~、たしかに見えますね」

「でもあれは積乱雲だ。5000~6000m位にあるはずだ。下はスゴいことになってるんじゃないかな」

ガスが濃くなってきた。「今日はもうダメだな」なんてご主人が話していた数分後、急に明かりが射した。

大急ぎで部屋に戻り、デジイチで撮影。

翌日2時にアラームをセットした。起きてからどういう順序で何をするのか考え、荷物を整理した。

私は19時過ぎに布団で横になったが、部屋の方の多くも次々布団へ。20時の消灯前に寝息が聞こえてきた。

続く

 

 

 

 

 

 


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