九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

日前・國懸神宮(和歌山県和歌山市)

2009-12-27 16:39:30 | 神社参拝ー近畿
 日前・國懸神宮(和歌山県和歌山市)を掲載しました。

 日前・國懸神宮(ひのくま・くにかかすじんぐう)
<通称>日前宮(にちぜんぐう)
【鎮座地】〒640-8322 和歌山県和歌山市秋月365 旧紀伊国 名草郡
【御祭神】
 日前神宮
 ・日前大神(ひのくまのおおかみ) 御神体 日像鏡(ひがたのかがみ)
(相殿)
 ・思兼命(おもいかねのみこと)
 ・石凝姥命(いしこりどめのみこと)

 國懸神宮
 ・國懸大神(くにかかすのおおかみ) 御神体 日矛鏡(ひぼこのかがみ)」
(相殿)
 ・玉祖命(たまおやのみこと)
 ・明立天御影命(あけたつあめのみかげのみこと)
 ・鈿女命(うづめのみこと)
【例祭】10月16日 秋季大祭
【旧社格等】 官幣大社 (現 単立神社)
       紀伊國一の宮
       式内社 紀伊國名草郡 日前神社 名神大 月次相嘗新嘗
       式内社 紀伊國名草郡 國懸神社 名神大 月次相嘗新嘗
【御由緒】
 日前神宮
日前神宮
 祭神  目前大神    相殿 思兼命 石凝姥命
國懸神宮
 祭神  國懸大神    相殿 玉祖命 明立天御影命 鈿女命

 謹みて按するに目前大神國懸大神は 天照大神の前霊に座しまして其の稜威名状すべからざる太古天照大神天の岩窟に幽居ましゝ時群紳憂ひ迷ひ手足措く所を知らず諸神思兼命の議に従ひて種々の幣帛を備へ大御心を慰め和め奉るに當り石凝姥命天香山の鋼を採りて大御神の御像を鋳造し奉る。
 是れ目前神宮奉祀の日像鏡國懸神宮奉祀の日矛鏡にして二鏡斎き祀る

例祭 九月二十六日
    和歌山市秋月鎮座 
 (社頭掲示板より)

 紀伊徳川家の城下町として栄えた和歌山市にあります。紀ノ川の南、JR和歌山駅から東南に1kmほどの秋月の森に鎮座しています。

  参道 
 鳥居をくぐると北に延びる参道、数10m進むと、左に手水舎、右に社務所です。日前國懸と並称されているように日像鏡を御神体とする日前神宮と日矛鏡を御神体とする國懸神宮の両神宮が鎮座しています。
 鬱蒼とした樹木に覆われた参道の突き当たりに案内板があります。左、日前神宮、右、國縣神宮とあります。

  境内摂社・天道根神社参道案内板から左折してすぐにあります。
 御祭神天道根命は天孫降臨の時、二つの神鏡とともに天下った神で、神武天皇即位二年紀伊国造に定められ、その後裔の紀氏が代々紀伊国造を務めています。

  日前神宮社殿は鳥居から玉垣に囲まれています。
 天正15年(1587)豊臣秀吉の紀州攻めにより焼失しましたが、徳川家康の10男・紀伊徳川家の祖、徳川頼宣により寛永4年(1627)再興されました。
 
 日前神宮・社殿全景
現在の社殿は大正8年国費を以て境内建物全部の改善工事が施工され大正15年3月完工しています。

 日前神宮・中門本殿は中門から透塀の瑞垣の中にあります。
2室本殿で外陣、内陣が横に並ぶ珍しい様式です。境内右(東)の國懸神宮も全く同一様式・規模となっています。

 日前神宮・本殿
「日本書紀」に天照大神の岩戸隠れの時、石凝姥命が八咫鏡に先立って鋳造した鏡が日前宮に祀られたとあり、このときの日像鏡が日前宮、日矛鏡が國懸宮の御神体とされています。
 神武天皇2年(紀元前659年)天道根命を紀伊国造に任命した時、名草郡毛見郡に奉祀されたのが創始、垂仁天皇16年に現在地に遷座されています。

 境内末社日前神宮前の参道にあります。
参道両側に数社並んでいますが、社名、御祭神等不明です。
 
  境内摂社・中言神社参道案内板から右折してすぐにあります。
 瑞垣の中に左に御祭神名草姫命、右に第5代国造とされる名草彦命を祀る社祠が並んで建てられています。

 境内末社・松尾神社参道を挟んで中言神社の対面にあります。
 御祭神は大山咋神と中津島姫命の二柱、右に蛭子神を祀る市戎神社が並んでいます。

 参道から國懸神宮境内前に日前神宮同様の参道が続いています。
 玉垣に囲まれた社殿の前に数10mの参道が続いています。昭和12年発行の神道大辞典の境内図にはこの参道入口に鳥居がありますが、現在の鳥居は玉垣前にあります。

  境内末社
 参道両側には数社の境内社が並んでいますがかなり老朽化して社名・御祭神等不明です。
 かつては両神宮それぞれ末社30社、境内摂社は日前神宮21社、國懸神宮2社ありましたが、現在は両神宮として末社20社、摂社2社となっています。

  國懸神宮
 御祭神は國懸大神、天照大神の前霊で御同体とされています。日矛鏡(ひぼこのかがみ)を御神体としています。
 相殿に天照大神の岩戸隠れ、天孫降臨に活躍した、玉祖命・明立天御影命・鈿女命が祀られています。

 國懸神宮・本殿 
両社とも式内社(明神大)紀伊國一の宮、旧社格は官幣大社でしたが、現在は神社本庁に属さない単立神社です。
 
 写真右から鳥居、拝所、中門です。拝所の中心から鳥居と中門が等間隔にレイアウトされています。

 國懸神宮・社殿全景鬱蒼とした樹木に囲まれ、官幣大社に相応しい風格のある社殿です。

  参道から一の鳥居
 社務所の前では神楽殿?参集殿?の改築工事が行われていました。
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