世界遺産に登録された「富岡製糸と絹産業遺産群」は、保存される価値のひとつとして世界の絹の大衆化に貢献したことがあげられるます。伊勢崎銘仙も明治以降、絹織物を大衆化することに大きく貢献した産業です。本書は8名の専門家が異なった観点から従来の研究成果を総括し、新しい資料をもとにした見解を付け加え伊勢崎銘仙の歴史や用語について解説しています。
青木 宏 監修
・伊勢崎織物史Ⅰ 江戸時代の伊勢崎織物 菊池 誠一
・伊勢崎織物史Ⅱ 明治以降の伊勢崎織物 宮崎 俊弥
・伊勢崎織物と地域の社会経済 松嵜 久実
・伊勢崎銘仙の技法とその変遷 新井 正直
・伊勢崎織物関係語彙(用語解説) 矢島 宣弘
・民俗学からみた伊勢崎銘仙 板橋 春夫
・伊勢崎銘仙の近況 -織物組合と織物- 五十嵐 満
・技術の伝承 倉林 昭次
*朝のNHK「花子とアン」で花子が毎回着ている着物は伊勢崎銘仙の様に思われます
「みやま文庫」は全国的にも珍しい県が関与した出版団体です。その名称は、群馬県を象徴する赤城・榛名・妙義の上毛三山の名を採り「みやま」としたものです。設立は昭和36年で、その目指すところは、商業ベースに乗らない貴重な郷土に関する研究や著作を平易に興味深く編集して県民に頒布し、県内の文化振興に役立てるというものです。
このため会員制によって組織され、会費は年額制で年4巻配布されます。
年会費は4千円(郵送会員は5千円)ですが、会員以外でも在庫本は購入できます。
(在庫本頒布1冊 会員1000円、会員以外1500円)
詳しくは、
群馬県立図書館ホームページか下記へ
みやま文庫事務局
〒371-0017 群馬県前橋市日吉町1-9-1(県立図書館内)
TEL・FAX 027-232-4241
1961年から2013年まで発行213冊のバックナンバーは
出版目録
みやま文庫ホームページ
群馬県は昭和56年に県議会で文化県宣言をし
平成24年には「群馬県文化基本条例」を制定しています
知名度の低い群馬県ですが文化行政には力を入れており
「群馬交響楽団」「上毛カルタ」「みやま文庫」がそれを具現化したものと思います
半世紀を超える歴史ある「みやま文庫」も近年会員数の減少により運営が厳しいそうです
会員となり文化活動を通じた地域振興を支援していただければ幸いです
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