NowFieldy's NowFeelDay !

・・・猫と写真とベランダ菜園・・・


「今感じるあの日の出来事を・・・」

写真とともにつぶやいています。

東日本大震災 2011.3.11当日 と 翌日の朝

2011年03月20日 | 震災関連

 

 東日本大震災・・・それは3月11日突然やってきました。

3 月 11 日午後 2 時 46 分ごろ、マグニチュード 9.0 を記録する地震が東北地方太平洋沖で発生。

私はいつも通りに会社で仕事をしていました。

突然ゆれ始め・・・地震だ・・・でもそんなには大きくないだろう・・・・

と思っていたのですが、どんどん強くなって、まともに立っていられないほどに・・・

机の上のものや棚からバタバタと物が落ちてきて、あっというまに床は荷物だらけになってしまいました。

周りを見ると誰もいない・・・外に逃げたんだ・・・

私はガスを元栓から止め、ヒーターの電源を落としてから外に逃げました。

外に出てみると会社の建物が左右に揺れている・・・大変な地震だ・・・

揺れは五分以上はあったように感じました。

 

やっとおさまったかと思いきや会社の近所の病院からサイレンの音が

「火事です、非難してください」の声とともに煙が上がっている。

しばらくすると煙もおさまり火事は鎮火した模様でした。

 

大丈夫かなと思いながら社内に入って見るがすぐさま余震が・・・

怖くて社内からすぐ脱出・・・その繰り返しです。

 

「そうだ納品があったんだ」という社員の声がして

一緒に行って貰えませんかとのことにて私も車に乗り込み

お客様のところに直行しました。

 

今回は地震当日と翌日の朝の写真を掲載します。

 

 仙台市内の愛宕大橋の上です。すでに車が渋滞していて歩いている人がいつも以上に多い状態。

 JRも地下鉄も止まってしまったために皆徒歩で帰途についていました。

この後、お客様のところに出向き、とりあえずイベントは延期になったことを確認。

会社に戻ろうとするが・・・渋滞がひどくて来た道とは別ルートで帰社することに・・・

 

 仙台市太白区の御霊橋の上、あんなに大きな地震の後だというのに雪が降ってきた・・・

鹿落坂を通って八木山に抜けようとしたが、なんと鹿落坂が土砂崩れで通行止めに・・・

しかたなく青葉城経由で帰る事に・・・でも八木山橋は通れるのか??

 

このあたりでやっと妻と携帯にて連絡が取れたが・・・

「津波で会社の二階に非難している。うちの車も水没しちゃって今日は帰れそうにない」

という一言で切れてしまい、とても心配に陥る。「 えっ津波!!?」と初めて事の重大さを実感。

そう妻は今回の地震で甚大な被害を受けた多賀城市に勤めていたのです。

 

 

 消防車や救急車がひっきりなしに通り渋滞はますますひどくなってきていました。

 

 青葉城を登っていくと、途中お城の石垣が崩れていて片側しか通れなくなっていました。

 とちゅうには大きな石灯籠が落ちていたり・・・

大渋滞です。

 

 

 

 前方にタクシーがいるから大丈夫なのだろうなと思いながら、

タクシーの運転手に状況を聞いてみると、地震直後から会社とは連絡が取れていないとのこと。

運転手も八木山橋が通れるのか不安だと言う。

こっちも不安になる。

 

 青葉城を通り抜け八木山橋にさしかかると

一台づつしか通れないようになっていました。

八木山側の橋の端っこが5~10センチ程段差ができてしまい、道路公団の方が一台づつ車のタイヤの幅に合わせて

砂袋を設置してくれてゆっくり来るようにと手招きしてくれています。

そのために大渋滞となっていました。

しかし橋が通れて本当によかった。

走行中八木山橋が崩れたりしたら・・・・と思うとぞっとする・・・

そうここは自殺の名所・・・高さ70メートルもある渓谷にかかる橋なのです。

落ちたらひとたまりもありません。

 

やっと八木山にたどり着きそこから会社まで山を下り帰社することができました。

そのころには割れたガラスの破片などの片付けも終了し、ほとんどの社員が家路についていて

閑散とした社内で余震におびえつつ自分のデスクの片付けをしてから私も家へと向かいました。

 

はたして我が家の欄丸と茶々は大丈夫か・・・

 

家に入ると、部屋の中はめちゃくちゃな状態・・・

もちろん電気も水道もガスも止まっています。

まずは真っ暗な中で懐中電灯の灯りを頼りに猫たちの捜索です。

押入れを開けるとそこには奥のほうで小さく固まって震えている茶々を発見。

まずはちょっと安心しましたが欄丸がいません。

そこでなんだか寒い風が入ってくるなぁとカーテンをよけてみると

なんと窓が15センチ程開いているではありませんか・・・

きっと地震の縦揺れで窓のカギがはずれ、横揺れで窓が開いてしまったようです。

ドキーっとしてベランダや外も捜索・・・欄丸は見つかりません。

帰宅してから片付けをしながらどこかに押しつぶされてはいないかとドキドキしながら欄丸を探しましたが

どこにもいません。

きっと外に行ってしまったんだと諦め掛けていたころ

ひょこっと欄丸が顔を出しました。

「よかったー!どこにいたんだよー」、と欄丸を抱きかかえて頬ずりして・・・涙を流してしまいました。

とりあえず欄丸も茶々も怪我もしていない様子なので一安心。

 二匹ともおびえていて余震がくるとまた隠れてしまいそうなので

今晩はケージにいてねと二匹とも出られないようにさせて頂きました。

 

 

 ケージの中のそれぞれの部屋でジーとしている欄丸(上)と茶々(下)です。

しゅんとしています。

それから布団にも入らずラジオで地震の情報を聞きながら一晩を過ごしました。

幸いにしてこういう災害での停電のためにとずっととっておいた石油ストーブがあったため

部屋を暖かくして過ごす事ができました。

 

 朝になり、被害を受けたと思われた海の方面を撮りました。不謹慎とは思いましたが記録することも大事と考えての撮影です。

 

 いたるところから煙が上がっています。 

 

 海はすでに静かになっている模様です。

しかし後から報道で知ったのですが、この時点ですでに数千人という方の命が奪われていたのです。

 

 天国からの御光までさしているようです。

 

 船が見えます。

ここ八木山からはいつも通りの朝のように見えますが・・・

すでにこの時点で・・・本当に地獄のようなとんでもない被害が起こっていたとは・・・

朝を迎えて情報が入ってくるとあまりの悲惨さに言葉を失いました。

 

朝のうちに妻ともう一度連絡が取れて「会社の二階にいて30数名と一緒にいる、窓から自衛隊の人がボートをこいでいるのが見える・・・

もう少しで救助してもらえるかも」・・・というものでした。

生きていてくれて本当によかったと胸をなでおろした瞬間でした。

 

次回に続きます。

 

NowFieldy

Panasonic LUMIX DMC-FZ7

 

震災にて命を奪われてしまった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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