goo

中国滞在日記、この後も書くことがありそうです。

2011-09-29 21:17:35 | 日記
北京でも昆明でもオートバイはガソリンで走ってはいません。
みんな電気です。
そのために道を歩いてうっかりしていると後ろから来るバイクに気がつかないのです!
バリバリバリッと云う音がしないでとっても静かなのですから。
自転車も車も山ほど走っているのに排気ガスが少ないです。

一月くらい前だかテレビでスイスの紀行番組かで道のあちこちに電気自動車の充電場所、ガソリンスタンドのような器具があって自分で充電しているのを見ました。

その前にはインドだかの人が自分でバイクにソーラーパネルを取り付けて走っている写真が読売新聞に出ていました。切り抜いておいたのだけど、ちと見つかりません。
記事によるとあちこちから、その人に問い合わせと云うか技術提供してほしいという話が沢山来ているとありました。
日本は様々な技術力は世界でも最高だと思っていたのですが、何がどうなっているのか、実用化の面ではずいぶんと後れを取っているように見えますね。

人間の馴れとは恐ろしいもので、北京の12車線道路を初めて見た時はあっ!!と思ったものの、2度3度と走るうちにその広さが当たり前になって何も思わないのです。
先ほどBBCのワールドニュースでどこかの国が20車線の道路を作っていると言ってたけど、どこの国の話だったのかしら?聞きそびれてしまいました。
他所の国や世界にはしらないことがいっぱいおきているのですね~~~
私などは国内の事も知らないことだらけですけど。

クリックして大きくして見てください。




天安門広場も100万人集会とかのイメージがあったのですがなんだか狭いのです。
中国の広さに目が慣れて狭く感じるのか、と一瞬不思議な気がしましたが、毛沢東のお墓?とか、モニュメントをいくつも建てたせいで広場そのものが狭くなっているとのことでした。
広場に入るには荷物検査がありました。

荷物検査でいえば北京入国のときも昆明の空港でも麗江でもゲートをくぐって後、なお、台の上に乗って両手を挙げ足も開いて検査の棒?で撫でたのに北京空港を出国する時、お仲間はもちろん全ての人が検査棒でなぞられているのに、私だけはゲートをくぐっただけで「OK,OK]と云われて外に押し出されてしまいまいました。えっっ、何で~~、そんなに怪しく見えないのも怪しいでしょうに!

食事の話ですが、北京ダックも食べました。
日本でも食べているけど、いつもダックの皮のとこしか包んでくれない様に思うのだけど、ここでは違って、肉がいっぱい付いていて、今まで食べた中では一番美味しかったです。
沢山頼んで残ると日本では「もったいないから包んでもらっていきましょう」と遠慮して「いいかしら?」ふうないいかたをしますが、あちらの方は「これは自分が買ったものだから持って帰るのは当然」と云う考えで、お店の人もささっと包んで持ち良いように袋に入れてくれていました。中国式の方が正しい気がします。
見ていると北京ダックの残った骨も入っているように見えましたが、良いダシがでるでしょうからね~



昨日載せ忘れた、ソーラー信号機の写真です。


goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

能面と類似するナシ族のみなさんの写真です。

2011-09-28 12:24:49 | 日記
25日の夜に中国から帰宅し、さすがに疲れて26,27日とぐだぐだしていたのですが、今日はもう万全の体調になりました。
一つ、自分の体について発見がありました。
もともとチーズ類が好きではありましたが、自宅に着いて猛然とピザが食べたくなったのです。30センチのピザ、それもほとんどチーズだけのピザを一度に2枚、二日にわたって食べました。要するに2日間で4枚食べたのです。
私と云う人間は乳製品で出来上がっていたことが分かりました。
家人はおそらく刺身が食べたいのではと、思ったそうなのですが。
以前に100グラム300キロカロリーのチーズを毎日おやつに食べ続けて医者に止められたことがありましたが、これほどチーズがスキとは思いませんでした。
自分の事はわからないものですね。

中国での体験をいくつか書きます。

クリックで大きくしてみてください。



「納西古楽会」(なしこがくかい)ナシ族の民族音楽コンサートです。

この音楽会の元はナシ族の数学の先生が民族音楽のなんたらかんたら、ということでその先生のお話もありますが、難しい事は要約して書けませんので能面を作る人としてその舞台に出演なさるみなさんのお顔について書きます。


数学の先生だった方です。中国語で長いお話をなさいました。有名な方で終了後、多くの方が並んだ写真を写していました。80何歳とのことですが。




立派なお顔だちです。

男性がほとんどなのですが一番気に入った方は[平太]の顔をしていらしゃいます。
この方のお顔は本当にスキです。
何度も目が合いました。
久しぶりに好みのお顔に会いました。
能面の中で若い頃は[中将]の顔が好きでしたが、年を経るに従って意思の強い顔が好きになりました。




老人の面としてこの方がふさわしいですね。





この女性はこのままで[小面]です。




[悪尉]としてはこの方がぴったりです。能面の場合「悪」とは強いという意味です。






この楽器は日本の琴と同じですね。




この様に能面を連想させられる方が沢山出演されていました。

能面は日本人の顔の原点であると同時にアジア人でもあるとつくづく感じました。


少数民族と呼ばれる方々は、夜のコンサート以外にどのよな仕事をしていらしゃるのでしょうか?

彼らのこの立派な意思のある、強いお顔立ちは、少数民族としての立場が作ったものとしたらそれは何を表しているのでしょう。

外国語が話せないことがこれほど残念である、と思ったことはありません。




goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

9月26日に載せられなかった写真類です

2011-09-27 03:41:13 | 日記
大きくして見られます。
クリックしてください。


街灯や信号機の太陽光発電






万里の長城のエレベーターとロープウエイ




山の中の風車発電




町のいたる所にある公共トイレ




goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

中国へ行ってきました/創作能面[びっ!くりー]塗りの途中です

2011-09-26 16:11:39 | 創作面作品集
お久しぶりです。
中国旅行に行ってきました。






驚いたことをいくつか書きたいと思います。

雲南省のチベット、ベトナム、ミャンマーなどに続く山の中、風力発電の大きな風車が回っています。山の頂に列をなしています。
ときに、風車に鳥が巻き込まれて死がいが累々、とか書いている方がいますが、かなり近くで見たけど特別な事はなっかたです。

昆明のホテルの22階の部屋からはビル建築のラッシュが見えます。大きなビルがいくつも立ち並んでいます。土地が広い分一つの建物がそれはそれは大きいです。
古い取り壊されそうな建物の屋上には太陽光発電のパネルが並んでいます。当然、新しいビルにもパネルがあります。
北京の街路灯も太陽光発電のパネルが付いています。
横断歩道の信号も太陽光発電です。
中国がここまで太陽光発電に力を入れているとは!そして信号機にも太陽光が使われている事にショックです。
私の頭には浮かんでも来なかったことですが、考えてみればこれほどいい事はありません。夜間の足りない分んだけ電力を使うだけなんて。
信号機は日本中いたるところにあるのですから。

そして古いビルのパネルを見ながら中国が自然エネルギーにこれほど力を入れている事を誰も知らないのでしょうか?と思いました。
日本のマスコミの特派員たちが気づかないはずはありません。なぜ報道しないのでしょうか?それとも報道されていても私が知らないだけなのでしょうか?
外務省の役人たちは?

中国にはじめていきましたが、回りの人たちの忠告などはいつの時代の話だったのだろう、と思うほどです。
出かける前に、まずトイレ問題を一番に心配されました。でも「玉龍雪山風景名勝区」3400メートルの山の上、原生林の中まで水洗トイレが完備されています。自動洗浄の場所も多いです。
オリンピックに備えて国民のマナーをいろいろと訓練したとは聞いていましたがたいしたものです。教育とはどちらにも転べる恐ろしいものです。

大陸の奥深くに、これほどの開発が進んでいる事に私が驚くとともに、中国人の知人までもが驚いているのです。それほどまでに急ピッチの開発です。
北京~東京3時間、この近い時間の中、互いに大きな障害があるのですね。

少数民族55部族あるというのですが少数と云う言葉に惑わされています。少数とはどのくらいを思い浮かべるでしょうか。なんと1億3000万人もの人々を少数民族と云うひとくくりにしています。日本の人口と同じではありませんか!

ナマコの姿煮をいただきました。
中国でのおもてなしの最大のごちそうは3個あって、フカヒレ、アワビ、ナマコだそうです。
前日にレストランでナマコ料理の写真(姿のままです)を見てウ~~ムと、うなっていたのですが、まさか翌日に食べることになるとは!
私の中のナマコは薄く切った硬い、酢の物に入っていることしか思い浮かばなかったのですが、「ところ変われば品変わる」でいろいろな食べ方があるものです。ナマコ本体にはほとんど味が付いてなくムニュウとしています。わかめ?のような海藻のスープの中に一体が入っています。一人一体のまま饗されました。簡単に歯で切れます。きっともの凄く!高価なのだと思います。

7泊8日でその間、全て中華料理でしたが別段飽きることもなくいましたが、野菜嫌いの私が野菜の料理をおいしい、おいしいと食べるので驚かれはしましたが。

そうそう北京空港の大きさにも驚きます。第3ターミナルまででは足りず第4第5ターミナルまで建設中です。空港内は電車での移動となります。日本でもそういうところがあるそうですがどこにも出かけたことがない私にはその広さに驚きです。

公共トイレもいたる所にあり、その掃除をする管理人?が夫婦でトイレに住んでいる!ベッドもありそこで食事もしているとか!、見てはいないのですが。
地方から出てきて仕事がない、住む所がない、と云う人にはとりあえずの仕事らしいです。
何とも世界は様々な考えがあるものです。

「万里の長城」に行けたことが一番うれしい事でした。歴史の中に自分がいる!もちろん誰でも地図の中の一部に私たちは住んでいるのですが、人が作った、多くの人の犠牲の上につくられた建築物の上にいることに私の中では意味があります。「万里の長城」に上るには徒歩、ケーブルカー、エスカレーターもあります。この事にまた驚くのです。

写真を載せられるといいのですがパソコンに取り込みができなくて、家人に借りたカメラで使い方が分からないのです。次回までに。

goo | コメント ( 2 ) | トラックバック ( 0 )

安曇野は私の心のふるさと/能面の絵[小姫](こひめ)

2011-09-18 00:00:01 | 能面の絵 作品集
安曇野関連のうれしいお便りが4つも届きました。

昨年結婚して、私もご披露宴にご招待いただいた安曇野塾の女性が身ごもったというのです。
もちろん塾としてはこの先、彼女が塾生としてお出でにはなれないので残念ではあるのですが。とってもいい雰囲気のいい作品を作ります。
彫刻も上手なので長く通って欲しいと期待していたのですが。
でも子育ては人生の時間のなかで見ればほんの一時に過ぎません。
そして、その時間を通して人として様々な経験をすることが能面のような情緒的な彫刻には大切なように思います。
自由な時間を持てるようになった時、新たな先生について学んでくれることを期待しています。

子供が生まれ、育つという事は自分が年老いていく事なのに、その事を忘れてうれしいことです。すべての命が愛おしいですね。

膵臓癌で余命数カ月と云う方のご家族から、その少し前に兄を膵臓癌で失くしている事から今後の治療についてご相談を受けました。
私は兄のときに、ある確実な方々から教えていただいた「樹状細胞療法」をお薦めしました。
今、ご病人は元気になられてきている、とお知らせがありました。よかったです。本当に良かったです。
兄は樹状細胞療法をして見ようとしたのですが既に遅すぎました。
転移もあるとのことで、そちらは重粒子放射線治療を同時におこなっているとか。
見ていただく医師によって病気の経過は変わります。

昨年亡くなられた東京塾に17年お出でくださっていた方は私の薦める「樹状細胞療法」を「もうかかりつけの医者に手術の予約を入れたから」とおしゃって考慮してくれなかった。結果はどうなるかわからなかったけれど、それがいまだに残念です。彼のご葬儀に使った写真の小さいのをいただいて、我が家の仏壇でおすまししています。

塾生の方が手術をなさるということで、どうなさったかしら?といつも心にかかっていましたが、元気になったら電話をくださる、と云っていらしたので心待ちにしていましたらお電話がありました。
以前と変わらぬ「男の魅力にあふれた声」でした。普段の塾のときは普通のお支度なのですが、正月展などにいらしゃるときは、それはそれはおしゃれな色使いの服装で素敵なのです。
「来年になったら復帰します」とのこと。来年はもうすぐです。

先日の塾の懇親会に、昨年から、体調不良で塾を長期にお休みになっていらした女性が「この秋からは復帰できそうなのでみなさんのお顔を見に来ました」と宴会場まで来てくれました。
この方は他県の方ですが安曇野が好きで移り住んでいらしたのです。
塾のお仲間たちとも仲が良く、塾生の家に皆さんで集まって、味噌を仕込んだり、そば打ちパーティをしています。
賢く気持ちもいい方で、おまけに美人なのでいないとさびしかったのですが、一段と塾の雰囲気が楽しくなります。

この様なうれしい話が重なると人生もまんざら捨てたものじゃないとか、塾をしていてよかったとか、気持ちが晴ればれしてきます。


[小姫]サンの面は2面制作して1面は嫁入りしています。

この絵は実践女子学園に掛けていただいています。





goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

幸せではあるけれど/狂言面[福の神]

2011-09-17 02:22:25 | 能面作品集
きょうはバラバラと思い付くことを脈絡なく書きます。

時にはビックリするような話をお聞きして、それに対してブログに書きたい話、書きたくない話と様々な感情になります。今、そんな話を2つ持っていて気分的には「イヤだなぁ」と自分にはなんの関係もないのに落ち込みます。世間には驚くべきことを考えたり、したりする人もいるわけで、もう少し物事を客観的に突き放していられればいいのにと自分の性格が鬱陶しいです。

NHKの番組で「長野県 高山村」が長寿の村として取り上げられていました。安曇野塾生にもその村の方がお1人いらしゃるので村の様子が見えてうれしかったです。

能面用の木材を注文すると、必ず社長夫人からの「お手紙と折り鶴」が入っていて良い木材を送っていただいている事に感謝しています。

一つ一つは細かく書きませんが、沢山の方が「私の作品を世の中の多くの方に見ていただけるように」とお世話下さいます。制作するにはやはり日常を日常としていないとダメなので10月からは落ち着きたいのです。

10月末には穂高神社の「秘めたる穂高の工芸作家20人展」が開かれます。この数年、私も神社のご好意で出品させていただいていますが、今年どの作品を?と迷っています。

2012年1月1.2.3日には例年どうり穂高神社 参集殿で「安曇野・能面塾展」を開きます。このためのポスターを早く境内に飾りたいと参集殿の方に言っていただいているのですが、これまたどの作品にしようか迷っています。
子供さんにも面白い、と笑ってみてくれるものにしたいのですが、最近の新作は原発からの刺激で制作しているのが多いので........

安曇野塾生の方からまた、沢山の野菜が送られてきました。まるで実家の親からのような多くの種類が入った大きな箱です。

木曾の木材会社さんが毎年「開田高原 もろこし」を送ってくださいます。この会社の木工部長さんにはとてもお世話になっています。

奄美大島に行ったお陰で新しい知人ができました。皆さんブログを覗いてくださっているらしいのですが、「奄美自由大学」についての私の感想?とかをブログでお知りになりたかったかと思うのですがあのようなブログでがっかりしたかしら........

外国には台湾しか行ったことがありません。先日の奄美大島に行くときに9年ぶりに飛行機に乗りました。知人たちは飛行機に乗れてよかったね、と。

もう少し遠くまで行ってこようかしら?とおもっています。




今日の[福の神]サンは[幸せの三重奏/福の神・三人兄弟]と同じ福の神サンですが
3人兄弟サンより上品に見えます。私の創作の部分もあります。純金仕上げです。

三人兄弟サンは兄弟の性格の面白みを出しているからです。

縦長の拭き漆の額に飾ると我ながらその良さに驚きます。



goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

安曇野・能面塾は懇親会でした/片山右京さんと写してもらった私の写真と他

2011-09-13 19:14:47 | 創作面作品集
安曇野・能面塾は穂高神社・参集殿で開いています。

先日はレーサーでタレントの片山右京さんがテレビの撮影で神社に来ていらしたのでご一緒に写真を写していただきました。



塾生が[ミテルゾ]をつけています。





年に1回は全員での飲み会(懇親会)をしましょうということで夏に行っています。
今年は「ヴィレッジ安曇野」です。

塾を終えた後に会場に到着するとすぐにお風呂に入りに行きます。
宿泊施設ですので大きなお風呂があります。
飲んでいますので代行さんを頼んで帰宅するのも面倒な方は宿泊します。

私もお風呂に入りに行き、観光客や地元のお客さんとお風呂場でおしゃべりして様ゝな話題を仕入れてたのしいです。
女性はバス停でも電車の中でもお風呂場でもすぐに仲良くなれます。

しらない方との話は結構面白いですよ。
先日、東京のバス停で座っていたら、後からいらした方が、年を取ると上の瞼がさがり視界が悪くなったが医者に相談しても自然だから仕方がない、と云われた、とおしゃるので知人の方は何々病院で瞼をあげる施術をして視界が広がって喜んでいたんですよ、と話が盛り上がりました。
女性にとって井戸端会議は場所を選ばず、情報の交換場所になります。
今回もお風呂場で親しくお話しした女性のお住まいでの地震情報をお聞きしました。

時間になりました。
宴会場に行かなければと場所を探しつつ駆けつけます。

私からの挨拶です「今年もこうして皆さんとの時間を持てることをありがとうございます、来年もこうして集まれるようにがんばります」の一言です。

私が何も心配することなく司会者が取り仕切ってくれるので、まずはお腹を満たして、その後にみんなの席を回っていきます。

塾生のみなさんとは常に親しくお付き合いしているつもりですが、やはりお酒が入るともっと親しくなれます。飲み会って必要ですよね。

それぞれの方がそれぞれの気持ちを話してくれます。みんな能面と私とを好いて集まってくださることを話してくれます。

ある女性の言葉に思わず涙ぐんでしまいました。私の生き方をとっても好意ある言葉で表現してくださるのです。

ひとしきりお腹を満たし話が弾んだ後「じゃんけんゲーム」が毎回あります。
全員での「じゃんけん」なのでなかなか決着が付きませんがそれが面白さです。
これには景品が付きますから真剣になります。
1番、2番には能面用の木材がもらえます。敗者復活選では彫刻刀や筆、能面の本などその年によっていろいろ当たります。
賞品をゲットした方は後後までも喜んでくださいます。

最後にバンザイをするのですが、今年は変なバンザイです。






宴会も終わり、帰宅なさる方が去った後、泊まる人(今年は男女10人)の部屋に移り、布団を隅に丸めて持ち寄りのお菓子、お酒を広げて延々おしゃべりが続きます。これがまた楽しいのです。今年は1時過ぎまで笑い転げていました。

翌朝、仕事に向かう人あり、能面塾に出席する人あり、で解散します。



goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

木が面になる時/能面の絵[蛇]

2011-09-08 09:11:28 | 能面の絵 作品集
私は言葉だけで物語を作る事はできません。やはり木と向かい合ってそこに言葉を入れてはじめて物語を作る人なのだと思います。

最近は本当にいろいろと忙しく作品を作る暇がありません。
そうすると頭の中は空白でなにも考えが浮かんできません。

制作をしている時はその作品の事はほとんど考えずに制作しています。
頭と心の中は別のことにフル回転します。そうしているうちに心の声が浮かびあがってますます作品に向かう手が進みます。
社会のあの事、この事に、ついての自分なりの考えや、とらえ方がまとまって来るのですが、作品を作らない日々が続くと頭の中も回転しません。

頭の中も心の中も本当に波風一つ立たず、静寂の世界に入ってしまいます。
世間の事でどれほど煩わしいとおもわれることにも何も感じないのです。心が反応しないのです。まるで社会や世間とは別世界にいるようにおもわれるのです。

制作欲に突き動かされている時には、作品が笑ったり泣いたりしてくれるのです。私はただそこにいるだけなのですが、どうも今は、私の頭と心はどのような言葉もどこか現実味を帯びてきません。

私の作品は「言葉と能面」と云う2つが重なり合って構成しているのにです。切実な、作品からの呼びかけがないのです。作品の形は相変わらずに目の前に、そこにあるかのように、存在するかのように、はっきりと目に見えるのですが、制作意欲が全く沸き起こらないのです。
ときどきですが、ある時を境に水がしみ込むように、ことばの洪水を受け止められる時もあれば、今は言葉がことばとして入ってきません。まるで外国語が聞こかるかのようです。

半年間に16面も制作するとやはりどこかに反動が来るのでしょうか?心も頭も勝手に働き勝手に充電しているような気持ちがします。

充電がフルになったら、また言葉は言葉として生き生きと動き出し、制作意欲が沸き起こってくるでしょう。今までもこのような充電を繰り返しています。9月の全てのイベントが終わったら全速力で駆けていくのかなぁ?自分の事なのにたぶん?としか言えないのがおかしいです。

この頃は少し涼ししくなったせいで朝晩に気温が下がると指先が痛みます。痛みを感じるとほんの少し作品が呼んでいる、とおもえたりするのですが、指のためには呼びかけにこたえるより手袋をはめて来たるべき冬に備えて指をいたわった方がいいと思うのです。

時間は私の上を滑るように流れていきます。見たもの、聞いたこと、知った事、理解したような気がすること、などはかなりの時間を立たなければわたしにはわからないのです。

私の内部で自然発酵するまでそれは何なのか全く分かりません。自然発酵して熟成するにはかなりの時間がかかるのです。そして発酵した事は「木が面になる」事でわかります。



新作の絵です。

ほんの2カ月前は絵を描くことに夢中でした。
[般若]よりも恨みの心を強く持った[蛇]サンのような発酵熟成した心もちょっと困るかなぁ。



goo | コメント ( 2 ) | トラックバック ( 0 )

奄美自由大学・今福龍太氏/写真多数です

2011-09-05 12:51:39 | 日記
今福龍太先生が主宰する「奄美自由大学 2011」に参加してきました。

出かける前に知人たちにあそこに行き此処に行きなさいね、と云われていたような場所にはどこも行きませんでした。帰りに飛行場でお土産でも、と思っていたのですが時間いっぱいですぐに搭乗して、家には羽田で羽田限定のお菓子を買いました。

今回の自由大学のテーマは「アブグイ=呼ぶ声」です。人間に呼びかけてくる自然界やカミガミの声のことを、奄美島口(しまぐち)ではこういいます、と先生からのことばです。

今福先生は知人のご紹介で数年前に知り合い、私の展覧会で鼎談をお願いしていたりします。

私の中で今回の旅(先生の中では・巡礼)に関していまだ自分にとっての取り込みが整理できていませんので、何枚かの写真で様子をお知らせいたします。

内容についてお知りになりたい方は今福龍太氏で検索していただくか「稲垣正浩氏のブログ/スポーツ・遊び・からだ・人間」をお読みください。





安脚場(あんきゃば)の聖地[掛け合い即興詩「群島創世記」]上演
能面「翁」「生まれた時は」を使う 

今福先生と詩人 川満信一氏



日程の中で

新作映画
「涙の道ーーチェロキー」濱田康作監督(奄美のかたです)
「里英吉ーー帰郷」今福龍太監督
サウンド・イベント=「珊瑚の息」藤枝守氏
サウンド・インスタレーション=「風筝の胎内へ」藤枝守氏





国直の浜の夕暮れ





どこの町でも相撲が大切に伝承され、近々にもようされるための土俵の手入れに余念がありません。






詩人 川満信一氏の詩に私の作品「生まれた時は」を付けてパフォーマンス





一本線路のトロッコ






円(島言葉ではイン)では町の女性による島の料理をごちそうになりました。その中の一人の方のご子息たちが「奄美の家」と云う料理店を5月から東京で開店されたそうです。検索してくださいね。






格子状のくもの巣、珍しいですよね





三線を弾く今福先生と島唄の徳原大和さん




奄美は私の「平坦な地に広がる南国の楽園」と云う思い込みとは違い、山また山の山深い、山から海への絶壁の島でした。この写真ではそれほどと思えませんが、木曾の山のようにも思えるのです。


たまたま写真を写せなかったのですが島尾ミホさんの生家跡の上に出ていた、弓の月が余りにも美しかったです。





サンゴ礁の海にサンダルをはいている私です。私は太陽アレルーギーで(アレルギーがひどくほとんどの動植物にアレルギーを持っていて、漢方薬と病院の処方薬がかかせません)真夏の太陽の下では完全防備です。


あっと云うまの2泊3日でした。




goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

米ノースアナ原発、お前もか!/創作能面[クゥッー]

2011-09-02 02:18:46 | 創作面作品集
8月23日に起きた地震で設計を超える揺れに見舞われた「ノースアナ原発」でベントが行われたとか、このまま無事にすめばいいのだけれど、心配ですよね。

ユーチュブで水蒸気をあげているブレイキングニュースの映像を見ました。今の日本人には悪夢の再来です。

1日は防災の日のためにNHKの番組で今までは「大きな津波は来ない」という想定だったのが「巨大津波がくる」と云う想定に変更して様々に活動する名古屋と高知の話を見ました。

20メートルの津波が来る、と学者からの話に対して高知県は14メートルとかの対策しかとれていないとか、高知県や名古屋だけの話ではないのですから。
太平洋岸全部のことだそうで私たち日本人に明日はないのかもしれません。

そんな中、自分でも最近は老けたなぁ?と思っていたら家人から「最近どっと老けたね」と云われてしまいました。ごまめの歯ぎしり、よろしく私なんかが心配して書いても何の役にも立たないのに、日本の明日を、今を、憂いているせいでしょうか。

この様な中、またしても文句を言うだけでは足りない、「だからどうだってンだ!」と云いたい記事が読売新聞に出ました。

9月1日11面ど真ん中、「原子力、賠償含めても安価/火力を下回る・発電コスト・エネ研試算」これって何!
1キロ・ワット時あたりの発電コストの試算だそうです。

読売に出ているのだから皆さんもお目にとまったことでしょう。

原子力発電所事故による賠償額を10兆円と仮定し、だって。お金を10兆円払いましょう。私たちの電気料金から。

でもこの中には人生のすべてを奪われた人たちの「痛みの費用」が計算されていません。

「痛みの費用」は秤ではかって計れるものではないのです。そして日本と云う国の国土を数10年にわたって人の住むことのできない土地にして、放射能による先のわからない病気への恐れを持ちながら生きなければならない子供たち。


こんなもの計算して、それをよくもまァ、麗々しく記事にするものです。
賠償含めても、とは何たる言い草だ!!!!!


恥をしれ!

読売新聞

日本エネルギー経済研究所よ。



原発事故からの沢山の避難者の方達は[クゥッー]と堪えているのに!



goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )