ピンネの風に揺られて

気ままな日帰り山行

還るべき場所

2013年11月10日 07時10分32秒 | 


「登山は死を約束された唯一のスポーツ」と考える主人公。
「生への執着を持ち続けるべきだ」と主張する彼女。
K2登攀中に滑落した彼女。確保していた主人公も宙吊りとなる。
突如、緊張していたロープが軽くなる。「自分を助ける為にロープを切った?」。
その答えを探しに再びK2に挑む主人公。
『恋人の命を奪ったK2。男は過去に立ち向かうため、この山へ還ってきた。』

世界的な心臓ペースメーカーの社長(自身も装着)。公募登山で高山を目指す。
「人間は夢を食って生きる動物だ。夢を見る力を失った人生は地獄だ。
夢はこの世界の不条理を忘れさせてくれる。夢はこの世界が生きるに値するものだと信じさせてくれる。
そうやって自分を騙しおおせて死んでいけたら、それで本望だとわたしは思っている。」