のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

悔いのないように

2017-03-14 00:45:42 | ひとりごと


警戒心が強く、
他人様には容易に懐かない犬娘が、
ごくごく稀に、初対面の人に、
でれでれに懐いてしまうことがある。

散歩コースでときどきお会いする、
年輩女性Tさんが、そのひとり。

犬娘を介して道端で知り合ったのが、
もう8年以上も前なのに、
お名前を知ったのは、つい昨年だ。

昨日、バッタリお会いしたTさんから、
尋ねられた。

「最近、お父さまお母さま、
お見かけしないけど、お元気?」

実は…
父はさすがに高齢で寝たり起きたり。
母は年明けに圧迫骨折して、
今はかなり回復したんですけど、
まぁ、いろいろ大変です。
労らなきゃいけないんですけどね。

と、ちょっと愚痴まじりに近況報告

うんうん…と頷きながら、
聞いてくださってたTさん、
別れぎわに。

「でも、悔いのないようにね。
あとから、ああしてあげればよかったとか、
悔いが残るのがいちばん辛いからね」

ハッとした。
たしかに。そうかもしれない。

「悔いのないように」

山の湧き水を飲んだみたいに、
す〜っと胸に落ちた。

よし、これからは、
この言葉を指針にしよう。

Tさん…
さすが、ウソ発見器ならぬ、
「ウソ発見犬」の異名をもつ犬娘が
一瞬で信頼した人だ〜。笑。

「じゃ、またね〜」

スタスタ去ってゆくTさん
(母とほぼ同年代と知る。お若い!)に、
シッポを振る犬娘。
自分もシッポがあったら、
ブンブン振っていたに違いない


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