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里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

ヨシズ

2012-11-16 | 水辺
 
 
夏、広い川原は裸足では歩けなくなるほど熱くなる。
そんな川原でもあちこちに繁るツルヨシの根元から、ランナーが四方八方に伸びてくる。
その長く伸びたランナーで魚を捕った。
サザエの殻をロープに結び、音で威してゴリを捕るゴリ引き、
カラスや鵜の羽を結び飛びあがったアユを網で受ける羽網漁と同じ要領で、
たぶんヨシの葉が水中で光り小魚を追う魚に見えるのだろう。
河原に着いたらまず手分けをしてランナーをとってくる。伸びている先端はまだ柔らかく切れやすいので、
ある程度伸びて硬くなったものを繋ぎあわせ1本にする。
長いと引いている最中に水圧で切れ、短いと追いこむ面積が小さくなる、それでも20m近くはあった。
また丈夫にと何本も束ねてもあまり良くなかった。
ヨシズに適しているのは遠浅の緩い流れで、大きな岩など障害物のない砂利底の所、
水深のある所や岸際に強い流れがあるところは向かない。
入っていけるだけの深さまでいき、上下分かれ岸に向かう。
ヨシズを川底につけるようにして中腰で進む、
下流でヨシを引くものが指示を出し上流のものがそれに従う。余った者は弓形になった外側下流を進む。
この時点で良型のアユが入っても、ヨシズを飛び越えて逃げてしまい何時も悔しい思いをしていた。
岸に着いたらまずヨシズが流れないように石で留め、
ヨシズで封鎖された中の魚は一旦上流に向かうので、ちょっと離れた所で小魚の群れがくるのを待つ。



 


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