もうすぐだから

疲れたと　震える小枝　抱きしめて

　　　　　　　夕焼けを待ち　揺れてる枯葉

泣いてるの？

音を消し　雨が静かに　零れてる

　　　　　　　頬に瞳に　なみだ這わせる

まーだだよ

たくさんの　花を咲かせる　木になるの？

　　　　　　　　笑顔が囲む　オイシイ実なの？

オアシスへ

広い背に　乗って揺られて　夢を見て

　　　　　　　今夜はボクが　君連れて行く

Present from the moon

遠い空　見上げていつも　願ってた

　　　　　　君の欠片が　欲しいと言って

雑食

おいしくて　食べたいモノが　溜まってく

　　　　　　　　ボクのお皿が　まだ広がって

香りと重なる時に

目覚めると　光り瞳に　降り注ぎ

　　　　　　　　森の香りに　身体重なる

熟

甘く酸い　香りを放ち　誘い掛け

　　　　　　　見つめられては　赤味を増して

浸透

まっすぐに　見つめる瞳　モノを言う

　　　　　　　　小さな胸で　ぜんぶ吸い取る

逢いたくて

雪を待ち　包まれ凍る　枯尾花

　　　　　　　悦ぶ涙　氷柱（つらら）に変わる

足音

夢と空　風と陽溜まり　笑ってた

　　　　　　あの日の色が　そっと近づく

願い事

落ちてくる　星を瞳に　入れたくて

　　　　　　　　咲くを躊躇（ためら）う　小さな蕾

春香る

時期を待つ　硬いツボミの　その中は

　　　　　　　　光溢れる　春そのまんま

コイゴコロ

何故ボクは　流れる風で　ないのかな

　　　　　　　　あなたを揺らし　空へ昇るよ

無償

何時の日か　君も真っ赤に　染まるから

　　　　　　　　ずっと僕から　離れずにいて