オトナなつぼみ

閉じた花　あなたに逢って　見つめられ

　　　　　　一枚ずつを　開く悦び

ホントに甘かったんだってば！

赤トマト　指で抓んで　弄ぶ

　　　　　口に再び　甘さ訪れ

ひゃ～～くっ♪

淋しくて　瞳を閉じて　百数え

　　　　　　君に摘まれて　目覚めれば春

あんまり見たらイヤ♪

新緑の　眩しい視線　向けられて

　　　　　照れて俯く　風笑う初夏

一緒に眠る夜

君の手も　あのくちびるも　その頬も

　　　　　私の中に　全部隠して

発光源♪

逢いたくて　夜明け待てずに　開く花

　　　　　　灯り無き夜に　君だけ光り

ねぇ？

膝小僧　小さな赤い　花見つけ

　　　　　飛び火するの？と　撫でて問いかけ

はやくぅぅ～

まだ咲かぬ　愛しい一雨　来るまでは

　　　　　　乾いた咽喉で　空見上げ待つ

雨に負けそう

深い空　霞む満月　何処を見る

　　　　恋焦がれても　この手届かず

クンクン♪

もっと上　登れば風の　宅配が

　　　　　あなたの香り　届けてくれる

あなたの手

宙ぶらりん　行き場なくなる　私の手

　　　　　　そっと感じる　やさしい感触

どうやったらそうなるの？

八方に　伸び行く雑草　羨ましくて

　　　　　　背伸びしてみる　単細胞

いつもありがとう

あなたから　貰った愛を　閉じ込めて

　　　　　白く可憐に　強く咲きたい

そ～れはえっちでしょ～う♪

後ろ見て　歩いて止まり　振り返る

　　　　　誰にも見えぬ　おしりのくちびる

愛してる

持つものは　風と一緒に　吹き飛んで

　　　　　　　あなた見つめる　双葉開いて