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全朝教大阪(考える会)40周年記念シンポジウム

2011年09月29日 | 活動

9月24日(土)は、午前は 交野市ゆうゆうセンターで「うまれる」という映画を観ました。
パルスという会の3周年記念イベントとして上映会が行われ、9月3日の予定が台風で中止になり、惜しむ声が多いということで、24日の上映会となりました。

両親の不仲や虐待の経験から親になることに戸惑う夫婦
出産予定日にわが子を失った夫婦
子どもを望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦
完治しない障害を持つ子を育てる夫婦
命を見つめる4組の夫婦の物語を通して、自分たちが産まれてきた意味や家族の絆、命の大切さ、人との繋がり、そして“生きる”ことを考える、ドキュメンタリー映画です。

「魂が号泣する感動の104分」と銘打ってありましたが、その通り 会場内では、すすり泣きが聞こえてきたし、私自身もハンカチをバッグから出さざるを得ない状況でした

午後は、1時半から 全朝教大阪(考える会)40周年記念シンポジウム ~多民族・多文化共生教育実践をめざして ”あらためて「在日朝鮮人」の意味を問い直し、教育のあり方を考える”~  に参加しました。
場所は 大阪市立大学大学院 創造都市研究科 梅田サテライト 大講義室(大阪駅前第2ビル6階)

大阪市立大学大学院創造都市研究科 阿久澤教授・島教授・水野准教授、関西大学文学部 李講師、全朝教大阪運営委員 田村さん の5人のパネリストで、 全朝教大阪代表 冨田さんがコーディネーターとして、シンポジウムが行われました。
「人々が尊厳を持って生きることのできる公正な都市社会を形成するために、高い人権意識を持ち、理念の概念化や組織の運営能力を備えた社会活動団体等の指導的人材を養成する」ことを目標とする大阪市立大学大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野と全朝教大阪(考える会)がこれまでの研究の成果を交流し、重要な共通テーマについて議論し、市民に発信・問題提起することをシンポジウムの目的とされ、この40年間を振り返りながら、「民主主義とは、民族教育とは、多文化教育とは 等々」について、時間も予定より延長する形で、議論が進んでいきました。
各パネリストは自分の専門分野を通して話されていましたので、大学の講義を聴いているような感じにもなりましたが、差別構造は、何も変わっていない現状、「本名を呼び名のる」とりくみは、呼ぶ側の日本人の課題が今もこれまでも弱い部分であること、公立学校に民族学級がある意味、なども最後に確認することもできました。

全朝教大阪(考える会)とは、日本人教職員、教育関係者が中心となって自主的に作った民間団体です。
教室でいっしょに机を並べる在日朝鮮人(韓国籍・朝鮮(籍)・日本籍)をはじめ、外国人の児童・生徒の教育、また、日本人の児童・生徒の教育について、教育実践と教育運動を通じて研究改善を図っています。

多くの課題があるわけですが、歴史に真摯に向き合うことから、まずははじめなければならないと思っています。そして、「多民族・多文化共生の日本社会」の展望と教育のあり方を模索していきたいですね。

 

 

 

 


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