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nokko log

灯りともる街角に

『春の雪』

2005-11-15 21:48:43 | Movie
三島の「豊饒の海」4 部作は全部読んでる。まっ、観る目はかなーり厳しくなるかもね、と言う前提で。まずは、行定勲監督の映像はグッジョブ!であります。それから、原作の清顕の深層心理を映忠実に映像化しなかったのは大正解。それは、映画じゃ無理、だと思う、多くの場合は。期待していなかった分(失礼あそばせ~)、満足でございました。

『永遠のモータウン』

2005-11-09 23:49:40 | Movie
『永遠のモータウン』は上映館で3回観た。てゆーか、映画館で観るべき作品。今は DVDをBGM代わりにしている。モータウンレコードのレコーディングミュージシャン、そう、あ の「ファンクブラザース」 がこの作品を飾る。レコーディング再現シーンは絶品。リーダーのアール ヴァンダイク(ジャック・アシュフォードが代わりに出ている)が掛け声を。 ドラム、ベース、ギター、キーボード、そして最後にタンバリンがグラマラスに炸裂する。凄いよ。これがモータウンの音だよ。才能の塊みたいなミュージシャ ンたちのセッションは、いつだって極上だね。ラストで往年のモータウンのミュージシャンにスタンディングオベーション、既に故人もいる。当然、賞賛の嵐。 リスペクト、だね。ミッシェル・ンデゲオチェロはいったね。「ヒッツヴィルは、結局、建物じゃなかった。ヒッツヴィルはその中にいる人々だった」。モー タウンには脱帽だ。何度観ても良い。モータウンを知らない、という人も。超お薦めだよ。

『ランド・オブ・プレンティ』

2005-11-02 23:23:41 | Movie
『ランド・オブ・プレンティ』、待望の巨匠、ヴィム・ヴェンダース最 新作だ。ああ、ヴェンダースってロード・ムービー作家だなって思う。LAで始まってNYで終わる映画。モチーフは混乱に揺れるアメリカそのものだ。ふたり の主人公の、コントラストが象徴的だ。人間って、結局、自分の見たいように世界を見ているもの。眼前で展開されている光景が同一のものでも、全然違う心象 風景としてふたりには映ってる。経験によって、それも衝撃的経験によって、世界の見え方は変わる。変えることができる。変わらざるをえないこともある。全 然、感想としては外れているかもなwとか思いつつ、そんなことを後にして映画館を出る。観る人によって、問いも印象も激しく違うもんじゃないだろうか。評 価は保留。だた、観る価値は充分にあるよ。

『スクラップ・ヘブン』

2005-10-21 11:09:34 | Movie
オダギリジョー栗山千明出演ということで、まずは観ました『スクラップ・ヘブン』。オダギリジョーはこのところ旬な感じ。ポジショニング的にはちょい前の浅野忠信的かも。バスジャック事件をめぐって出会った男2人と女1人。男のうち、加瀬亮演じるシンゴは閉塞感を、オダギリ演じる「飛びっぷり」が李相日監督のメッセージなんだと思う。詳しくは劇場にてご覧下さい。でも、あれだ、柄本明って、やっぱ秀逸だわ。

『マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾』

2005-10-20 23:40:39 | Movie
マカロニウエスタンの撮影所の廃墟がいまだスペインの辺境に存在して、そんでまたそのウェスタン村で、スタントがウエスタンショーをこなして生計立ててる。ま、『マカロニ・ウェスタン 800発の銃弾』というタイトルとは裏腹に当然のようにさびれてるわけだけど。なんだか不思議な設定が、ツボにはまった。というわけで、マカロニウエスタン映画ではない。家族の愛おしくも物悲しい交流の映画。これはっ!というショットもいくつか。気になるなら観てもいいんで内科医。

『パッチギ!』

2005-10-15 13:33:33 | Movie
今更だけど観た。『パッチギ!』であります。井筒監督、グレイテスト!の作品であります。舞台は京都@1968。時代も設定もあるが、熱い。あの頃って若者が持て余して暴力的だったんだ。あーちょっと違う。うまく言えないが。ネタバレは、映画(てかDVD観てのお楽しみ)だけど、あの伝説の名曲「イムジン河」がとっても効果的でキーになっている。定番の日朝を超えた恋物語も。惚れたら何にも関係ないって。邦画今年度No.1決定(早いすか?)。

『NANA』

2005-09-13 22:38:52 | Movie
『NANA』なんだけど、原作は 読んでないんだ。ごめん。まっ、二人の化学反応がどういったものを紡ぎ出していくのかってことだね。それはなかなか堪能できましたよ。ちょっとネタバレだ けど、これ、奈々の方が過去を回顧してナレーションしてる。で、当然のようにストーリーが展開していくと現在に近くなってくるわけだね。それが、ちょっと よく分かんないエンディングだった。『NANA II』の制作話が既に進行中なのかと思ったよ。それに、いきなりナナの方がナレーション、やってたりするしな。でも、そのエンディング、それはそれで良 かった。淡麗甘美といったところでしょうか。

『Dear フランキー』

2005-09-09 23:56:52 | Movie
『Dear フランキー』です!エミリー・モーティマーでしょ、ジェラルド・バトラーでしょ、それでもって、舞台はあたいの大好きなスコットランド、この風景がまた哀愁を誘うんだ、どこかたまらなく懐かしい、これが。最初から期待大。で、大満足。フランキー演じるジャック・マケルホーンが全てだよ。スクリーンの向こうからあらわし切れない情感が肉薄してくる感じ。あったかい気分になれる映画だ。暖かい家庭とは無縁に育った私には、ちょっとこたえるけどな。まあ、芸達者揃いのキャストの感情のひだをえぐる表現が、これがまたよい。音楽も良かったね。素敵。

『南極日誌』

2005-09-02 23:15:56 | Movie
「恐怖は『シャイニング』を超える」という挑発的かつ大胆不敵かつ恐れを知らず大丈夫なのかよ?というもの。超えるわけねーと思いながら、どういう種類の映画かは分かったw で、タイトルどおり『南極日誌』の話です(苦笑)。キャストは頑張っていたのでは。それだけにどーゆー作品にしたかったのかわけわかめで残念無念な出来でしたねー。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムス』

2005-08-03 23:06:43 | Movie
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、愛すべきぶっ飛びキャラ溢れる人々がおりなす最高のコメディだ。あの伝説のカルト作品『天才マックスの世界』ウェス・アンダーソン監督ですよ。と言いながら、見逃して見よう見ようと思いつつ、やっと。独自のピッチとウィットを持ってる。さすがだぞウェス・アンダーソン。トンデモな登場人物の描写も秀逸。ジーン・ハックマンにはオスカーだな。すげぇやこの俳優さん。