『大人の塗り絵』が流行っている。っても特段過激な内容とかではなくて、世界の名画を塗り絵しましょーみたいな感じのシリーズ。うーん。あたしは書店で手にとって迷った。たかが塗りだよねーとか思いつつ、でも結構面白いかもしれんとか。ま、無心になって塗れそうではあるし、気分転換にはいいかも。ルノワールとか思いっきりアバンギャルドな配色にしたら楽しそうだ。どうしよう?と思っているうちに15分経過。別に何かに追われているわけではないのに、買わなきゃ!って衝動を抑えきれずにレジに並ぶ。で、思いっきり出鱈目な色遣いで塗り絵に没頭している自分に気付く。何つーか、あたいの心の闇を埋めてくれていたのだな、この塗り絵は。そう言えば、「絵画療法」とかあった気がするし、ある意味癒し系なんだろうと思うのだ。癒しブームはまだ続いているとゆーことか。因みに、帰りのタクシー車中でホワイトデーについてパーソナリティが熱く語っていたのがウザかった。寝よう。
『下流社会』など、「社会の二極分化」本が売れている。煽っている感もあるので、わたしなんか、煽られている側かもしれない。(『下流社会』は一例で、別に読んではいない。パソコンのヘビーユーザーは「下流」だとまた聞きした。そうですか。)
で、もともと「勝ち組」「負け組」の二分法に懐疑的っていうのか、違和感満々だったわたしには、橋本治『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』は、冒頭の「勝ち組」「負け組」論は何ていうか腑に落ちた。「知性」の問題に還元するとはね。さすが、橋本治は「思想している」って思うんだ。といっても、橋本ウォッチャーというほど彼の著作をフォローしてはいないけど。
後半部分、これは『貧乏は正しい!』シリーズを何とはなしに思い出させる内容。「市場原理における欲望」というのは「意思」とか「我慢」に回収されるのだな。明快だった。なんか、すっきりしました。
で、もともと「勝ち組」「負け組」の二分法に懐疑的っていうのか、違和感満々だったわたしには、橋本治『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』は、冒頭の「勝ち組」「負け組」論は何ていうか腑に落ちた。「知性」の問題に還元するとはね。さすが、橋本治は「思想している」って思うんだ。といっても、橋本ウォッチャーというほど彼の著作をフォローしてはいないけど。
後半部分、これは『貧乏は正しい!』シリーズを何とはなしに思い出させる内容。「市場原理における欲望」というのは「意思」とか「我慢」に回収されるのだな。明快だった。なんか、すっきりしました。
新年早々、こんな本もどうかと思うわけですが、『小泉純一郎―血脈の王朝』。著者は『東電OL殺人事件』『本コロ』シリーズの佐野眞一ってことで、おどろおどろしいながらもリアリティを滲ませた描写を期待。
うーん。飯島秘書官と小泉姉が濃過ぎ。ドラマツルギーとして、真の意味で濃度が高い。田中真紀子が薄く見える。それほど謎めいた小泉家の構造には迫っているかなぁ。小泉家に婿入りしたものの、その後何かあって円山町の雑居アパートに身を寄せてから行方不明な人物がホラー感ただようね。
でもって、結局、小泉さん本人には迫れず。ちょっと喰い足りないんだけど、こんなのでもまー結構一気に読んでしまったわたしもいかがなものかと。
うーん。飯島秘書官と小泉姉が濃過ぎ。ドラマツルギーとして、真の意味で濃度が高い。田中真紀子が薄く見える。それほど謎めいた小泉家の構造には迫っているかなぁ。小泉家に婿入りしたものの、その後何かあって円山町の雑居アパートに身を寄せてから行方不明な人物がホラー感ただようね。
でもって、結局、小泉さん本人には迫れず。ちょっと喰い足りないんだけど、こんなのでもまー結構一気に読んでしまったわたしもいかがなものかと。
あの『さおだけ屋はなぜ潰れないか?』なんですが。うーん。売れ線、って奴ですかね。一定の会計知識とゆーかスキルがある人にとっては「はぁこういう商売もアリか」で終わるか「735円返せ」となりますが、そうでもない人をさりげなく会計に、つまりは経営にいざなうにはちょうどいい頃加減なのかも知れません。わたしは「735円返せ」ですがw
今年を総括するのはまだ早いですが。まーウェブで出たテキストが書籍化される、果ては映画化される、ってなパターンが随所に見られた、または見られつつある、と。往年の角川映画を見るような。今はメディアミックスっていわないのかな。コンテンツミックスか。まあ同じようなもんだとは思うが。
ただ、どうかと思うのは『電車男』。あれの書籍化は、ひろゆき氏のOKがあればいいことなのか?名無しさん投稿だって、著作者ですからね、著作者人格権とゆーものはあって。これは2chの利用規約でどう規定しても一身専属権ですから。
一応はそのスレ住人に状況説明&承諾を事前にやっておくべきではなかったか。あるいは、出版社側が「そうはいっても大事なことだから」くらいいってそう仕向けるとか。
『鬼嫁日記』と『生協の白石さん』は著作者的にOKなんだろーからOKなんでしょーけど。でも、『電車男』も『鬼嫁日記』も『生協の白石さん』とも無縁なあたいは時代から取り残されているとでもいうのか、ヲイ。
ただ、どうかと思うのは『電車男』。あれの書籍化は、ひろゆき氏のOKがあればいいことなのか?名無しさん投稿だって、著作者ですからね、著作者人格権とゆーものはあって。これは2chの利用規約でどう規定しても一身専属権ですから。
一応はそのスレ住人に状況説明&承諾を事前にやっておくべきではなかったか。あるいは、出版社側が「そうはいっても大事なことだから」くらいいってそう仕向けるとか。
『鬼嫁日記』と『生協の白石さん』は著作者的にOKなんだろーからOKなんでしょーけど。でも、『電車男』も『鬼嫁日記』も『生協の白石さん』とも無縁なあたいは時代から取り残されているとでもいうのか、ヲイ。
何か漫喫で一井かずみのコミック版読んだら「なーんだ」でしたので、あの、片山恭一の原作に関しては、あまり語る資格はないんですが、これの元ネタはハーラン・エリスンのSF短編小説集のタイトル(『世界の中心で愛を叫んだ獣』)。
でもって、『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』なわけですよ。庵野秀明はオタなので当然元ネタは意識した上でのことでしょう。そんなわけで『セカチュー』はタイトルに既に芸が無いぞって思ってしまって。
でも、映画『セカチュー』の主題歌、平井堅の『瞳を閉じて』はよい、かなり。
でもって、『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』なわけですよ。庵野秀明はオタなので当然元ネタは意識した上でのことでしょう。そんなわけで『セカチュー』はタイトルに既に芸が無いぞって思ってしまって。
でも、映画『セカチュー』の主題歌、平井堅の『瞳を閉じて』はよい、かなり。